《追悼:旧記事より・先駆者「津雲むつみ」氏に捧ぐ》津雲(つくも)むつみ氏という女性マンガ家を御存じですか?マンガ文庫『ジャカランダ・ロード』から。




津雲むつみが肺がんのため逝去、65歳 - コミックナタリー
http://natalie.mu/comic/news/223435



突然の訃報に、茫然自失・・・言葉もありません。
まだ65歳!惜しまれ、悔やまれる人が、また一人逝ってしまわれました。

何と言えば良いのか、分かりません。
ここに、以前の拙ブログに記事として載せたものがありますので、図々しくもこれをもって御悔みとさせていただきます。

この記事は2011年01月29日旧ブログ現FC2ブログ記事リンク済みを、そのまま転載修正したものです。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

津雲(つくも)むつみ氏という
女性マンガ家を御存じですか?
マンガ文庫『ジャカランダ・ロード』から
。》


正直なところ、このタイトル失礼と言えば、この上なく失礼ですよねェ~!
少なくとも、男女の恋愛TVドラマを良く見る方や、女性マンガ〈今は無き、「YOU」とか「Judy」、健在なのは「BE・LOVE」でしょうか?〉の大御所と言えるマンガ家で、何よりもこの分野のパイオニアにして、数々の名作や問題作を世に問うた、集英社の「セブンティーン」で、創刊当初から活躍されたまさに《女性マンガの旗手》と、言えるでしょう。


ジャカランダロード.jpg

ジャカランダ・ロード (YOU漫画文庫)

  • 作者: 津雲 むつみ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1998/07/17
  • メディア: 文庫


彩りのころ 1 (SGコミックス)

彩りのころ 1 (SGコミックス)

  • 作者: 津雲 むつみ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1989/09
  • メディア: 新書


彩りのころ 2 (SGコミックス)

彩りのころ 2 (SGコミックス)

  • 作者: 津雲 むつみ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1989/11
  • メディア: 新書


花衣夢衣 1 (YOUコミックス)

花衣夢衣 1 (YOUコミックス)

  • 作者: 津雲 むつみ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1994/09
  • メディア: コミック


花衣夢衣 16 (YOUコミックス)

花衣夢衣 16 (YOUコミックス)

  • 作者: 津雲 むつみ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: コミック


他にも多くの作品を世に出されていますが、まず1968年に集英社からそれまでの少女マンガ雑誌よりも上の女性年齢層を狙った、マンガとファッションの総合雑誌として『週刊セブンティーン』が登場します。
後に、マンガ部門とファション部門を分離して『セブンティーン』の名はファッション誌の『Seventeen』へ引き継がれ、マンガ部門は『月間ティアラ』へと引き継がれて現在に至っています。

女性マンガ誌全体の事となると、それそれで大袈裟になるので、とにかくまずそれまでは具体的に〈女子高校生〉までを、主な読者層にしていた少女マンガの誕生と成長に呼応するかのように、読者もまた高年齢化して行きました。多くの知識人達による「マンガは子供が読むもので大人になれば自然とマンガから離れる!」という予想は、大きく外れその作品の完成度は読者の成長と共に上昇し、「マンガ=子供向け」と安易に考えていた大人達を、大いに困惑させていたようです。

同時に、現実の少女マンガの製作現場でも、問題が発生しつつありました。
読者の高年齢化が進むと同時に、作者もまた年齢と共に成熟し、非常に高度でデリケートな問題にまで踏み込む作品を、描くようになって来ました。同時に、新しい若い新人マンガ家も台頭して来て、現実の現場では対処できなくなる事は、明白となります。
そこでいち早く、集英社はそれまでの「週刊マーガレット」や月刊誌だった「別冊マーガレット」よりも、高い年齢層の女性読者を対象にした、新雑誌を創刊します。
それが、『週刊セブンティーン』であり、マンガ専門誌ではなくファンション記事との総合雑誌であったところに、まだ女性読者の高年齢化に対する懸念が、大きかった事を裏付けています。

そして多くの既にベテランとも言える、有名女性マンガ家がこの新分野への移行を、余儀なくされます。
この件に関しても、決して簡単な事ではなく、誰も彼もが喜んで移籍した訳では無いようです。それは、そうでしょう!?当時まさに少女マンガの片方の雄として、押しも押されもしない地位を確立していた「マーガレット」から、未知の女性雑誌の転向です。そもそも、読んでくれる読者がいるのか?すら、不安な状況でした。
ただ、ここで顕著な例を1つ上げるなら、「ベルサイユのバラ」でまさに、一世を風靡した池田理世子氏でしたが、連載当初から編集部内では「内容が少女マンガとしては高度すぎる!」と言う、懸念がありました。
幸いにして、御承知の通り「ベルサイユのバラ」は、少女マンガ誌上に残る大ヒットを記録し、さらに当時種々の問題から斜陽にあった宝塚歌劇団》が、故・長谷川一夫氏の演出により日本では珍しい本格的ミュージカルの舞台作品として、それも女性だけで構成される歌劇団による作品としてとして、異例の大ヒットを放ちました。

しかし、マンガ原作の表現としては、もはや少女マンガの枠では、限界でした。
池田氏も当時の編集担当も、当時の回想として何度も衝突し最後には編集長まで巻き込む騒動が、1度や2度では無かったと、語っているそうです。この為、作者自身も自分の作品を乗せる舞台として、「マーガレット」という少女マンガ誌の、限界を感じていたようです。
その為、後の長編歴史ドラマとなる『オルフェウスの窓』から、発表の場を創刊間も無い『セブンティーン(週刊と後に月刊も創刊されたのですが、面倒なので一括りにします)』へと、移る事になります。ですが全ての女性マンガ家が、素直に移籍に応じた訳では無い事は、容易に察しが付きます。

この頃、実は《津雲むつみ》氏は、少女マンガの中で、事実上鳴かず飛ばずの状態に、あったようです。
いわゆる、「デビューはしたものの・・・」という感じだったようですが、詳しい経緯は存じ上げません。ただ、講談社の「週刊少女フレンド」からデビューされたと言う事は、確かなようです。
それが、まさにどういう経緯か分かりませんが、新しく創刊するより高年齢層女性読者向けの、集英社「セブンティーン」から、声が掛かったようです。「17歳」と銘打ってはいても、狙いは明らかに大学生以上の女性向けマンガ!当時としては、未開の荒野であり既に少女マンガで大成している作家にとっては、無用な冒険は避けたかったのでしょう。
また、その作家を抱える各々の編集者にしても、自分の手駒にワザワザ危ない橋を渡らせる気はなかったでしょうから、既存の作家の移籍だけではマンガ家の数が、足らなかったのかも知れません。

ただ言える事は、結果としてマンガ家津雲むつみ》氏は、最初から「セブンティーン」で本格的に作家デビューをした、最初の作家。
新創刊の(パイオニア的な)大人の女性対象(いわゆるLCと略くされる、レディース・コミックですが、女性向け18禁アダルト・マンガと区別する為に、敢えて「女性マンガ」と表記します)の女性マンガから出発した女性マンガ家!と、言う事が出来ると思います。

そして何と言っても、彼女の名を知らしめ不朽のものとしたのが、上にも作品を御紹介していますが、『彩りのころ』が1968年の創刊間も無いセブンティーンから連載されます!そしてこの作品は、他の「セブンティーン」作品と同じく、少女マンガや女性マンガの枠を越えて、マンガ界全体はもちろんの事、ある意味では当時の社会全体に対する、大激震を引き起こしました

後に「このこ誰の子」と言うタイトルで、フジTVが全22話のTVドラマ化をしていますが、再放送も無く現在に至るまで、ビデオ化もDVD化もされていない、幻のTVシリーズです
個人的には、まったく興味の沸かないドラマですが、当時としては原作を含めて作品自体が、衝撃的内容!だったようです。また、少女マンガに比べて(後のアニメ・ブームによるアニメ化とは異なります)女性マンガの、実写ドラマ化率が非常に高くなった事の、先駆けとも言えます。
この作品に関しては、それだけで時代や社会背景も含んだ、総合評価に値する《長編マンガの問題作!》という表現に値しますので、とてもではありませんがこの程度のブログ記事では、安易に手は出させません。ただ、津雲むつみ》という女性向けマンガの先駆者を御紹介するに当たって、避けては通れない作品と言う事で、引き合いに出した次第です。

皮肉を申し上げれば、この作品は文字通り1(いち)~10(じゅう)まで、先に成立した『改正・東京都青少年健全育成条例』に、直球ド真ん中のストライクで規制される!内容です。


と言う訳ではありませんが、ここからは別の作品の御紹介になります。現在のマンガ文庫タイトル『ジャカランダ・ロード』です。



続きを見る

ブログランキングに参加しています
良けれポチッと押して下さい


ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 アニメブログへ にほんブログ村 漫画ブログ レディースコミック(ノンアダルト)へ
にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ にほんブログ村 漫画ブログへ にほんブログ村 アニメブログ アニメ考察・研究へ

人気ブログをblogramで分析


ブログ拍手です管理者のみ閲覧コメントも可能

theme : 女性向けマンガ
genre : アニメ・コミック

line

毎度の事ですが森薫著の『乙嫁語り』目当ての「ハルタ・Vol38-2016年10月号」です。ですが、「狼の口」が堂々完結!です。



今回もまだまだ、パリヤちゃんの婚礼準備騒動がチマチマ・・・いや、着々と?進んでいます。
これまで、取っ付き難いというパリヤちゃんの評判がここに来て、スッカリ同年代の女の子にも打ち解けた感じです。パリヤちゃんのお母さんは「パリヤに、こんなにお友達ができるなんて・・・」と涙ぐむほどです。
けれど、肝心の布支度の方は本人のやる気の問題もあり、ハッキリ言ってまるきり進みません。基本としては「本人の手によるもの」である事が基本のようで、手伝えるのはせいぜい家族の女性まで?の様です。ですが、このままでもどう考えても、「~ヶ月」とかでは間違いなく「~ヵ年」なる事は疑えません。
という訳だからかどうか、例によって常識いや横紙破り?のパリヤちゃん。驚くべき、大胆な行動に出る事にします。

何しろ、今回の謳い文句は「兄弟でもない限り未婚の男女がふたりきりで逢う事のなかった時代大きな樹はふたりをつなぐ秘密の場所でした」ですから。
ちなみに煽り文句は、「布支度が面倒なラブコメ」だ、そうです。




ハルタ 2016月10月 Vol.38

ハルタvol38

〈Amazonリンク済み〉





ですが今回の、ハルタというマンガ誌の最大の目玉は!
何と言っても、堂々の完結!


狼の口A


狼の口最終回1


狼の口~ヴォルフスムント~



久慈光久先生、お疲れさまでした!〉

正直、今回の「ハルタ」はこれに尽きる気がします。








ブログランキングに参加しています
良けれポチッと押して下さい


ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 アニメブログへ にほんブログ村 漫画ブログ レディースコミック(ノンアダルト)へ
にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ にほんブログ村 漫画ブログへ にほんブログ村 アニメブログ アニメ考察・研究へ

人気ブログをblogramで分析


ブログ拍手です管理者のみ閲覧コメントも可能

theme : マンガ家・森薫、エマ・乙嫁・シャーリー他
genre : アニメ・コミック

line

山田南平氏著『大人になる方法』とは〈女子高生+男子小学生=純愛→大人になるまでの付き合い・友人達との関係+親子の関係〉をシリアス且つコミカルに見事に納めた作品の元祖!



山田南平氏著『大人になる方法』とは〈女子高生+男子小学生=純愛→大人になるまでの付き合い・友人達との関係+親子の関係〉をシリアス且つコミカルに見事に納めた作品の元祖!
だと、信じます。今なぜこのマンガを取り上げたのかと言うと、お察しかと思いますが新しく始まったTVアニメシリーズ初恋モンスターと言う作品に対して、違和感を禁じ得ないからです。『大人になる方法』が好きである以上、17歳の女子高生が10歳の男子小学生に恋愛感情を持つ!と言う設定に、特に問題はありません!!

問題は、まさに見た目でいきなり小学生の中に、高校生か大学生にしか見えない巨人族のような、違和感バリバリのイケメン男子が存在する事です。
おそらくは時代の違いで、「いかにも女子高校生が恋心を抱きそうな大人の体格と美男の小学生」だという事で、作品のフィクション性とコメディ性を高め、見当外れな世間からの《幼児性恋愛》的な問題意識から逸らしたいのでしょうが、逆に違和感が際立っている気がします。何しろ大人にしか見えない小学生が、、全く似合わないランドセル(あのサイズに合うものがあるのか?)を背負っている姿は、白昼ビキニ姿の若い女性が、堂々と街中の人混みの上を飛ぶ!と言う非常識よりも、違和感があります。




取り敢えず初恋モンスターのDVDと原作

Amazonリンク済み

初恋DVD2
〈DVD1巻〉




初恋M原作1

〈原作マンガ第1巻〉



これに比べると、原作こそ完結しているものの、その連載終了が1997年(平成9年)の『大人になる方法』は、《知られていなくて当たり前!》なのかも知れません。
何しろ、コミックスはもちろんマンガ文庫すら、ほぼ絶版状態。辛うじて、電子書籍で全巻も後に刊行された番外編も、残らず読めるという時代にはなりました。


http://blog-imgs-93.fc2.com/a/o/n/aonow/201607181827279e9.jpg" alt="大人方法文庫01" border="0" width="329" height="475" />">大人になる方法

Amazonリンク済み


マンガ文庫第1巻

大人方法文庫01


中古マンガ文庫全8巻揃い

大人文庫古全8


中古マンガ文庫全8巻揃い

大人文古全82



中古コミック全10巻揃い


大人方法コミック1A

大人方法コミック全1



http://blog-imgs-93.fc2.com/a/o/n/aonow/20160718182726883.jpg" alt="大人方法・特別2" border="0" width="312" height="500" />">番外編コミックオトナのコドモたち


大人方法・特別2

なお文庫マンガは《書籍》扱いなので、今でも出版社在庫などがあれば取り寄せる事ができます。
ちなみに一般のマンガ・コミックスは「雑誌」扱いですので、書店や出版流通業者(日販とか東販など)そして出版社自体も、早めに処分しようとします。ここでは、一番最近と言っても、2007年(平成19年)発売の番外編コミックオトナのコドモたちが、これに当たります。
ですが、よほど人気でもあるのか?未だに在庫があるようで、書店注文が可能なようです。さらにこれは上記マンガ文庫も同じですが、古本としての入手は様々な方法で可能です。その上電子書籍化もされているので、3種類どの方法でも入手が可能という、珍しいコミックです。




《概略》

『オトナになる方法』(おとなになるほうほう)は、山田南平の代表作といえる少女漫画である。
元来「123cmのダンディ」に始まる『久美子&真吾シリーズ』の完結編として描かれたものであるが、シリーズの3分の2をこのタイトルが占めるため、後に白泉社文庫より、改めてシリーズ全体を『オトナになる方法』と名づけて再刊された。
1990年から1997年まで『花とゆめ』(白泉社)に連載されていた。単行本(花とゆめコミックス)全10巻(シリーズ全体では全15巻)、文庫本では全8巻(シリーズ全体の巻数。第3巻の末尾2話分と第4-8巻が、狭義の「オトナになる方法」である)。

〈中略〉


《あらすじ》

美人女子高生・加藤久美子の王子様は身長差30センチ、7歳年下の小学生・池山真吾。
だが、なかなか素直になれず上手くいかないこの恋に、真吾に恋する小沢悦子や悦子に恋する真吾の同級生・坂田歩も絡んでくる。やがて、周知の仲となった久美子と真吾だが、その年齢差故に受験の問題や考え方の違いなど、困難も多い。年齢差も身長差も乗り越えたラブロマンス。
神奈川県の葉山が舞台となっている。


《登場人物》

主人公:加藤 久美子(かとう・くみこ)

17歳、高校2年生。水瓶座、A型、158cm。
座右の銘は「君子危うきに近寄らず」。
美人で、頭も性格も良いと近所で評判の女の子。野良犬に怯えているところを真吾に助けられて以来、真吾を好きになる。一方的に猛アタックし、両思いになる。真吾が初恋。
小学生の頃はいじめられっ子で、麻生にかばってもらっていた。偏頭痛持ち。成績は学年首席で10位以内から落ちたことがない。普段は温厚な性格だが、泣き虫な上、その分怒らせるとしばらく機嫌が悪くなる。
小学校の教師になるのが小学生の頃からの夢。
大学の入学式の日に「美術鑑賞研究会」というサークルに勧誘され、麻生・西崎・五郎も芋づる式に入部させられた。

〈中略〉


池山 真吾(いけやま・しんご)

10歳、小学4年生。身長123cm。
12月03日生、射手座、O型。4年の冬には130cmに、6年の春には141.8cmと順調に成長。最終的には175cmまで成長する。
家は銭湯・池の湯。非常に短気で言葉遣いも荒いが、銭湯の掃除は勿論、家の手伝いも良くする(1週間手伝ってお小遣い1,000円、つまり月に4,000円)。
運動全般を難なくこなす反面、成績はあまり良くなく、夏休みの宿題は歩に写させてもらったりする。通信簿も図工と国語と体育以外は「がんばりましょう」。中学校に入っても成績の悪さは相変わらずで、400人中396番というひどさ。成績の悪さを見かねた美子が眞を家庭教師として雇う。

〈中略〉


《久美子の友人達》

麻生 啓子(まき・けいこ)

小学生の頃からの久美子の友達。
蠍座、B型座右の銘は「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」。
いじめられっ子だった久美子を唯一かばってくれて、以来大親友。久美子を含め、家族以外のほとんどが「麻生(ちゃん、さん)」と名字で呼ぶ。成績は学年で15位以内。逗子に住んでいる。
大学卒業後、西崎と同棲を始める。


西崎 真琴(にしざき・まこと)

麻生の友達。天秤座、A型。
座右の銘は「色男 金と力はなかりけり」(?)。
小学生に夢中になっている久美子を心配した麻生が、久美子に年相応の子を、と考え紹介した。真吾一筋の久美子には見向きもされなかったが、2人が両思いになるきっかけを作った人物でもある。麻生のことが好き。
大学に入学してからは麻生と付き合うようになり、卒業後には同棲を始める。大船に住んでいる。


《真吾の友人達》

坂田 歩(さかた・あゆむ)

真吾のクラスメイト。
3月3日生、魚座、A型。座右の銘は「温良恭倹譲」。
IQ180の天才児で、某研究所からコンピュータウイルスの分析を依頼されるほど。5ヶ国語(日本語・英語・フランス語・ドイツ語・北京語)話せる。
課題の読書感想文に三島由紀夫の『禁色』を選び、担任を驚愕させる。4歳の頃、両親が離婚し自分の明晰な頭脳と、狡猾さを生かせるであろう父親側に残ることを選ぶ。
悦子のことを好きになるが、真吾一筋の悦子を見守るに徹した。

〈中略〉


小沢 悦子(おざわ・えつこ)

真吾のクラスメイト。
美人だが気が強い。4年生の時に真吾に告白するが、振られる。
それ以来彼にきつい言葉を浴びせるようになる。一度は諦めるが、ドッジボール大会での真吾の雄姿に惚れ直す。中学校では、「真吾くん」と呼ぶようになる。二浪中の兄がいる(中学1年時)。

〈中略〉


根岸 良尚(ねぎし・よしひさ)

真吾のクラスメイトで、よく真吾に殴られる。
家は花火屋で、自身は十二代目(予定)。
下の名前「良尚」は、読者によって命名された。

〈中略〉


谷川 広子(せがわ・ひろし)

真吾のクラスメイト。病弱で、外見も女の子のよう。
母親が過保護。初恋の相手は真吾。
「広子」という名は祖父が命名、広子の"子"は"君子"の"子"という意味があり、心の広い立派な人間になるようにとの意味が込められている。
何も知らないウブな少年というイメージだが、中学校の時も高校の時も(両方とも男子校)付き合っている人がおり、色々経験豊富であることが、続編で判明。20歳の時、ジョナサンと付き合うようになる。


ジョナサン=晶=冨嶋( ―・あきら・とみしま)

6年生の時、父親の仕事の都合でイギリスから来日し、真吾のクラスに転校してきた。
関西弁を話す。クォーター。広子と仲が良くなる。親友になりたくて、広子と同じ私立中学を受験し、補欠合格する。


キャロル=絵麻=冨嶋( ―・えま・とみしま)

ジョナサンの妹。
4年生。道にうずくまっていたところを、助けてくれた歩を好きになる。
勘違いが原因で、真吾のファーストキスを奪う。転校当初は、なかなか日本語を覚えようとしなかった。

〈中略〉


寺田 あや(てらだ・あや)

真吾のクラスメイト。
6年生の頃から根岸のことが好き。


橘 穂乃香(たちばな・ほのか)

中学校で、真吾と同じクラスになった女の子。
稲穂の香る、秋生まれ。父子家庭。
別の友達と真吾の噂話をしているところを、悦子に嫌味を言われたため当初は仲が悪かったが、その後親友になる。友達のことは下の名前で呼ぶ。髪型が金色のツインテールなのでジョナサンに「セーラームーンみたいな子」と思われる。ただし作者は「モデルは濱田マリ」と、証言している。
高校で知り合った12歳年上の教師・鈴木と結婚、20歳で長女・菜摘を出産する。

〈以下略〉


とまァ~、こんな感じでこの作品には良くも悪くも、マンガ家山田南平氏の特徴が非常に良く出ている、傑作だと思います
良いところは何と言っても、シリアス(真面目・真剣)な少年少女の成長を絡めた、ラブ・ストーリーでありながら絵柄も含めた表現は、見事にコメディ(笑える・可笑しい)だという事です。特にこの作者の特徴でありながら、作品内容によっては表現が弱くなって来ている感じのする、セリフとセリフの「書き文字(手書き文字のように字の大きさや形が変わる)」掛け合い漫才?的なやり取りは、それがシリアスな内容であっても、思わず笑ってしまうまさがあります。

小学生から中学生、そして高校生へと成長して行く過程の1年1年は、大学生以上の1年とは大きく違います。
その中に、恋愛問題から進学問題。挙句は家庭内問題まで、これでもかという深刻な問題が次々と、少年少女を襲います。しかも彼ら彼女ら未成年には、自ら判断し行動する自由は与えられていません!年齢も身長も大きく下回る小学生に恋をした、女子高生!!この出だしでいきなりの、大ハンディキャップで実際真面目に考えれば考えれば考えるほど、笑いしか出て来ないシチュエーション(状況)です。
ですが恋した女子高生は、大真面目!むしろ恋された男子小学生の方が、相手の神経を疑う始末です。けれども確かに、ちょっと抜けたところのある天然お嬢様ですが、眉目秀麗にして品行方正。運動は苦手でも、成績抜群にして社交性も抜かりなし。なのになぜ小学生を?

友人でなくても、思わず「病気か!?」と疑いたくなるところですが、ちゃんと彼女には理性的思いっきり感情的な!!
筋の通った理由があるのですから、いくら説得しようが脅迫しようが、泣き落としをかけようが無駄な事です。まァ、昔から「お医者様でも草津の湯でも」と言うのが『』なのですから、取り敢えずはどうにもなりません。
それどころか、お互いに貴重な時代を過ごす過程で、大人社会的には他愛が無いかもしれないけれど、この世代の男の子や女の子には重大で深刻な問題が、後か後から降って来ます。それを乗り越えたり、玉砕する過程で彼と彼女はそれぞれに成長し、「恋はやがて愛へと変わる」まるで歌の歌詞みたいですが、これに伴うのはなぜか喜びや幸福感ではなく、むしろ〈痛みや辛さや恐怖〉なのだという、ある種の理不尽。

大人が中心に回っている社会で、いくら真面目に真剣に子供が叫んでみても、結果は知れています。
22歳であれば問題がなくとも、15歳ではにっちもさっちも行かない大問題!20歳になっても、大学生という身分であると、許されないという理不尽。思わず「大人は何もわかってくれない!」と呟いて、あらゆる意味で終わりにしたい状況でも、この物語主人公と友人達は決してあきらめません!
何もしないよりは、した方がいいに決まっている!粉々に砕ける事は分かっていても、それでも全力でぶつかってみる。少女マンガよというよりは、少年マンガのような熱血ぶりですが、これは言葉に直すからでどこまでも彼ら彼女らの言い分と行動は、見た目には派手さも激しさもありません。

なぜなら常に問題は、心情や感情。
内面の問題で、第三者には見えない聞こえない分からない、情感という脆くて傷付きやすいクセに、涙と汗と熱気に塗れているのですから。多くの人の言う若さとは、青春とは、純情とは、決して美しくも無ければ、眩しくも爽やかですらない。そんなある意味常識的な、身も蓋もない現実感をどこまでもオブラートに包みながら、まるで砂糖菓子のように描いて見せると言ったら、言い過ぎかもしれません。
と同時に、この作者が未だに?少女マンガ家でいられる、理由かもしれません。何故なら、内面に渦巻く様々な感情を抱えながら、彼ら彼女はどこまでも見た目はクールに、天然に笑える言動を、して見せるのですから。








続きを見る

ブログランキングに参加しています
良けれポチッと押して下さい


ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 アニメブログへ にほんブログ村 漫画ブログ レディースコミック(ノンアダルト)へ
にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ にほんブログ村 漫画ブログへ にほんブログ村 アニメブログ アニメ考察・研究へ

人気ブログをblogramで分析


ブログ拍手です管理者のみ閲覧コメントも可能

theme : 懐かしいコミック
genre : アニメ・コミック

line

毎度お馴染み『乙嫁語り』目当ての「ハルタ 2016-JUNE Vol.35」まだまだ続く?パリヤさん結婚物語!?



お待ちかねです「パリヤさんによるパリヤさんの為のパリヤさんの物語」となっています。
パリヤさんが、ついについにやる気と勇気を振り絞り!口に出してくれました!!

結婚はもう少し待ってくれてもいいですか!?

えッ?だって、本当なんですもの・・・。




ハルタ 2016 - JUNE Vol.35


ハルタvol35A

Amazonリンク済み


という訳で、これまでのシリーズ中最も長い《結婚式に至る物語化!》となる事は、無事に決定いたしました。

でもねェ~、ウマル君は〈若いのに?〉人が良過ぎます!!本当に。
まァ、だから「パリヤさんでも」ではなくて「パリヤさんだから!」何でしょうねェ~、すっかりこの物語では忘れていましたが、まさにこれこそが《》何でしょうねェ~、普通はと言うか少女マンガ的には〈ありきたりな事〉もこの『乙嫁語り』では、すっかり忘れていましたが・・・。

という訳で、次回もまだまだ続きます。
そうそう、どうやら作者もあきれたのか、自虐的になったのか?今回は副題に「中央アジア純情翻弄物語!」という冠が付きました。


完全に蛇足なのですが、このエンターブレイン刊『ハルタ』というマンガ誌は、年10回発売という変則的なマンガ誌です。
しかも、表紙と内容がまるで関係ない!という、マンガ誌の中でも稀有な雑誌だそうです。その上でこれは何度も申し上げましたが、コミックはもちろんこの雑誌自身もいわゆる「書籍扱い」です。
その為、コミックも雑誌も社内在庫が多いので、書店に無くても取り寄せれば手に入る事が、多いようです。そして極め付けが、《広告収入に頼っていない事!》恥ずかしながら、今まで気づきませんでした。確かに、作品関連の小広告はありますが、全く作品と関係の無い企業や店舗広告は、どこにもありません。
更に気づきませんでしたが、その大半が新人マンガ家さんで「商業誌初掲載」から「初連載」が、ほとんどなのだそうです。

その意味では、実にアツイ!(熱くて、厚い)マンガ誌です。








ブログランキングに参加しています
良けれポチッと押して下さい


ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 アニメブログへ にほんブログ村 漫画ブログ レディースコミック(ノンアダルト)へ
にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ にほんブログ村 漫画ブログへ にほんブログ村 アニメブログ アニメ考察・研究へ

人気ブログをblogramで分析


ブログ拍手です管理者のみ閲覧コメントも可能

theme : マンガ家・森薫、エマ・乙嫁・シャーリー他
genre : アニメ・コミック

line

まだまだ続いています!名香智子氏著の『マダム・ジョーカー』最新18巻が発売されました!!



第01巻の刊行が、2003年9月ですから・・・何と、もう25年間も続いていますよッ!


〈第18巻の出版社による「内容紹介」〉

美貌、財産、優しい夫と可愛い子供たち。
これら全てを手に入れたゴージャスマダム・月光寺蘭子さんが、天然っぷりを発揮して、理不尽な事件をズバッと解決!
今回は、置き去りにされた子供に振り回される「育児放棄」、二人の父親に思わぬピンチが迫る「男親」。
そして、幸せなカップルの絆が試される「薄幸」の3編を収録。
月光寺ファミリーにおめでたい話題が相次ぐ、見どころタップリの第18巻!!



引用者註:01巻からの愛読者としては、かなり上記の内容には不満があります。
ただし、「天然っぷりを発揮して理不尽な事件をズバッと解決!」と言うところには、最後「!」に「」をプラスして大いに納得。ある意味このシリーズの、テーマとも言えると思います。




マダム・ジョーカー(18)2016年05月17日刊行
名香智子著ジュールコミックス

マダムJ表紙18A

〈Amazonリンク済み〉




第1巻はこちら!最初から巻数が打たれている
女性コミックスは非常に珍しいッ!!



マダム・ジョーカー(01)2003年08月18日刊行
名香智子著ジュールコミックス

マダムJ表紙01A

〈Amazonリンク済み〉





〈第01巻の出版社による「内容紹介」〉

お金持ち、美人、かわいい子供たち、未亡人、これらをすべてあわせもった女性──。
それが月光寺蘭子。誰もがうらやむそのゴージャスぶりで、他人から受ける妬み、嫉みは数知れず。
しかし、そんな物に負ける蘭子ではない。何をも恐れぬ性格で今日も楽しく事件解決!



引用者註:この内容解説、18巻とほとんど変わりません。
違うところは、「家族構成」と「敬称略」でしょうか?ただし、〈何をも恐れぬ性格で今日も楽しく事件解決!〉と言う事は、声を大にして異論を唱えたいところです。
蘭子さんはどこぞの富豪令嬢刑事や、金満暇潰し探偵のように自分から積極的に事件を解決しようとか、人助けをしようとは思っていません。要は巻き込まれ体質の、成り行き解決です。しかも息子やその友達を始め、大勢の有能で優秀な知人が身近にいるので、その助けを借りられる。
その理由は、彼女が美人で金持ちだからではなく、「お人好しの単純で、脳天気なお嬢様気質がそのまま大人になって、ゴージャスな服を着て歩いている」という、明るさと天然気質。さらには醜い嫉妬・傲慢・強欲〉ついでに、〈気遣いや金銭感覚〉そして何と言っても〈TPOが完全に抜けているかズレている!〉事が、行く先々で揉め事に巻き込まれる原因です。
タダ設定上忘れられがちですが、彼女は「いわゆる没落名家の出身で、子供の頃は家の庭を畑にして野菜を育てていた」という経歴です。生まれた時から本来なら不自由だけの生活ですが、それを不自由だと感じずに育ったところもまた、ある種の美徳でしょう(登場人物によっては致命的な欠点とも言う)。
たまたま女子高時代に、一代で財を築き上げた男の長男となる、前夫と熱烈な恋愛関係(名家の出で無ければ実らなかった?)に陥り、卒業後すぐに結婚し出産した為に、いわゆる日常的な社会的常識に妙な偏りと、欠落があるとい事実です。それ知る周囲が、放って置かない為に本人は至って無欲で、幸福な人生が送れているという訳です。
尚、お茶・お花はもちろん剣道もそこそこの腕前なので、棒きれさえ持たせれば「大抵の相手なら問題無い」という、ある種物騒な自信家でもあります。

第8巻に収録の第24話「旅人」から、典型的な場面を1つ。
月光寺蘭子さんが、友人の杉浦さん(娘同士が親友)とクサレ縁の藤原さん(女学校の同窓生で、息子が彼女の娘にぞっこん!)と一緒に、3人で杉浦さんが当てたペアチケットで温泉旅館に行く事になりました。何で、ペアチケットなのに3人?かと言うと、藤原さん曰く「お金持ちの月光寺蘭子は、自費で行けばいいでしょ」と言う事で、運転手も車も蘭子さんが出す事に。
そしてここで往年の2時間ドラマ宜しく、殺人事件が発生!それを期待していた、藤原さんは大喜び。ところが事件は意外にも、死体が別の場所から発見され、事故として処理されようとしました。実は、ここの悪徳女将が警察を買収して、事件そのものを無かった事にしようとしたのです。
もちろん犯人も、この女将。それを指摘されても「この世は所詮、金と権力~自分の意志を通したかったら、あんた達も金か権力を手に入れるんだね!」と、超絶独然論を展開します。そして「まァ、タダ券で泊まるような主婦には、とうてい無理な話だけどね」と、高笑い。
そこで藤原さんが、声を掛けます「月光寺蘭子」
杉浦さんも「(金と権力の乱用)出番だね」と後押し。

金はともかく権力には疎い蘭子さん、警察の偉い人と考えて近所の幼染みを思い出します。
「~でも、地元の警察がまともな捜査をしないの、気になるのでよろしくゥ~」
という何とも緊張感のない、友達電話を掛けて女将から「精一杯の虚勢を張って、あわれだねえ」と鼻で笑われます。しかしそこへ担当刑事に署長から直接電話が・・・結局事件は、一から操作を本格的にやり直す事になり、刑事は女将に賄賂を返します。
「この件について、警察庁長官から直々に電話があったそうだ」権力が強すぎて、事態が飲み込めない女将は「警察庁長官・・・って?」と聞くと刑事は、「雲の上の、お方だよ」と答えます。
そこへ月光寺家の迎えの車が、運転手が丁寧に「奥様、お迎えに上がりました」そして藤原さんは得意気に、「月光寺蘭子は月光寺財閥の主婦だから」何で藤原さんが得意気なのかは、わかりませんが。

怒りに我を忘れた悪徳女将は、「金持ちなら、タダ券で泊まるんじゃない!」と、絶叫します。
ちなみに帰りの車の中で、蘭子さんは1人「私は自費・・・」と呟いていたとか、いないとか。










続きを見る

ブログランキングに参加しています
良けれポチッと押して下さい


ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 アニメブログへ にほんブログ村 漫画ブログ レディースコミック(ノンアダルト)へ
にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ にほんブログ村 漫画ブログへ にほんブログ村 アニメブログ アニメ考察・研究へ

人気ブログをblogramで分析


ブログ拍手です管理者のみ閲覧コメントも可能

theme : *好きな作家さんor漫画家さん*
genre : 本・雑誌

line


line

line
プロフィール

HINAKA

Author:HINAKA
『あんのんブログPart2・HINAKAの戯れ言』です。
本来は、『あんのんブログ・HINAKAの雑記』としてSo-netブログであったものが、So-netブログから追い出されて、ここで新たに構築するモノです。

line
検索フォーム
line
最新記事
line
カテゴリ
line
閲覧者数
ソネブロ以来の
総アクセス数




FC2以降の
アクセス数




ブログ全体の拍手



管理者のみ閲覧の
コメントも送れます



管理者宛
メール・フォーム






無料アクセス解析




FC2専用
ランキング











アクセスランキング


ブログパーツ





FC2バナー広告





ブログ村の
各種ランキング

(切り替え可能)》




line
最新コメント
line
Amazonでお勧め















line
映画情報
映画.com



line
月別アーカイブ
line
リンク
このブログをリンクに追加する




line
RSSリンクの表示
line
ブログ掲示板

line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
sub_line