『花嫁はエイリアン』というたぶんB級映画はそもそも邦題が間違っている。



花嫁はエイリアン [DVD]花嫁はエイリアン [DVD]
(2010/02/03)
キム・ベイシンガー、ダン・エイクロイド 他

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別に今、得にどうしても話題にしたい映画でも無いし、状況的にも心理的にも必然性はないのですが、以前からどこかで記事にしたいという気持ちがあり、今回ものの弾みで取り上げる事にしました。
実はこの映画、最初の日本公開時から出来の良いB級作品と言うイメージが、ありました。しかし、その事を別の人に話したならば、「キム・ベイシンガーとダン・エイクロイドが出ていて、どうしてB級なんだ?」と聞き返されて、返事に困った事をよく覚えています。

まずB級だと思わせた最大の理由は、その邦題にあります。
花嫁はエイリアン』これを見て、当時のエイリアン・ブームに乗った、B級ラブ・コメディ映画だという先入観をもたれても、仕方が無いのでは無いかと思います。そしての作品を初めて、劇場で観て(ロードショウ公開からだいぶ後でした)「これは邦題が間違っている!」と、心の中で叫んだものです。
原題はDVDパッケージにも有るとおり、『My Stepmother Is An Alien』で、英語と言うか外国語にはほとんど理解の無い当方にも、このタイトルの意味は明白でした。

当然ですが、この後はネタバレだけです!

花嫁エイリアン式01
キム・ベイシンガーこの時は、セクシーと言うよりチャーミング?

花嫁エイリアンポスター
余り目立たないけれど重要な娘役のアリソンちゃん!が、
大きく出ているポスターは珍しい!?

花嫁エイリアンサウンド
何だかんだで、当時一番目立っていたのがこのポスター?
ではないでしょうか?明らかに誤解を招くと言うよりも、
映画の中身と宣伝が噛み合っていなかった!?

意訳するまでも無く『継母はエイリアン』これでは、もう映画の中身そのものの見方が、変わります。
まず主人公は、事実上はともかくタイトルと物語の構成上、確かに主人公はダン・エイクロイド演じる天才だけど、研究バカの父親だというのは間違いないでしょう。ですが、実際にはそのの娘で現在も女優として活躍中の、アリソン・ハニガンが演じる一人娘役が実際には主人公というか、物語の進行役です。


そして、この父親に似ず恐らく母親似たのであろう、しっかりものの娘を中心にして本来の物語は、構成されています。
いやもう、前半この父娘の会話に乗れるかどうかで、この映画の好き嫌いが決まるような感じです。研究バカの父親に、6年前に亡くなったらしい母親の事はともかく、再婚してはどうかと勧める良くできた娘
その娘と庭のベンチに座ると、その肩を抱き寄せながら、父親は夜空を見上げながら答えます。
「この銀河系だけで、2000億の星!素晴らしい……」もちろん研究バカでも一流?天文学者の娘です。
「ママが生きていたらきっと喜ぶのに、パパが銀河を超えたって!ママのような人と、再婚は?」と、ワザとかも知れませんが夢のある回答します。しかし父親にとって、それが残酷な現実だったのです。
「他の星に生命がいると証明するより、難しい。160億分の1の確率だ」娘は、何とも答えられません。それほど、貴重な存在だったのだと言われているのと同じですから、実の娘としては亡き母に対する父親の愛情と、それに答えた母親の愛情を感じて、嬉しくないはずはありません。
しかし、これは事実上の父親の敗北宣言でもあります。

この作品が微妙なのは、実はこの会話が完全に伏線というか、今後の展開そのものを、示しているのです。
生命それも、いわゆる人類型知的生命体。その存在確率は、160億分の1だと言われています(当時)。ところがこの確率を超えて、既に人類型の知的生命体が、この物語では存在しています。
しかも、地球を目指して飛んで来るその宇宙人(エイリアン)は娘の願う、「ママのような女性(変わり者か、変わり者好き?なのでしょう)」でした。
そして最初から、父親を目的にはるばる銀河を超えて、やって来たのです。ただ残念のはそういうシナリオや、物語り構成上のギミック(技巧)が、セクシー・シーンとラブ・コメディなストーリー展開に喰われてほとんど意味を為さなかった事です

正直なところここまでの過程で、既に映画に引き込まれていました。
と言うかこの後の展開など、ほとんど予想の範囲内ですから、問題はどれだけ盛り上げてくれるか?が問題でした。
実は、キム・ベイシンガーという女優を初めて認識したのがこの映画なもので、後から「セクシー女優」と言う評価を聞いても全く、ピンッと来ませんでした。ダン・エイクロイドに至っては、有名な『ブルース・ブラザーズ』以来、コメディ俳優という認識だったもので……。

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ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド 他

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そして、内容は有名な「奥様は魔女」パターンのファンタジーSFコメディ映画として、思ったよりも良かった!と言うのが、正直な感想でした。

まずはこの手のコメディ(に限らず主に1話短編的な劇作品の場合)必須であるところの、「時間(期間)の限定と、場所の限定、そして人間(登場人物)の限定」がほとんど完全に成立しています。
しかも、原題どおりこの急速展開ラブ・ストーリーはコメディ要素を満載しながら、だけがこれから母親になる花嫁の介添え役!しかも彼女は、この花嫁がエイリアンだという事を唯一知っている!!という、緊張のシュチュエーション!

だけど、これはコメディですからせっかくの結婚式も、父娘の愛犬と異星人の持ち込んだ、万能?
生体知能……一つ目のヘビのような外観!ですが、事実上自分だけで移動する事以外は、何でも出来るようです。
そう、最後に地球を跡形もなく爆発させて消す事も……。そして物語は、まず娘の言う父親が結婚した相手が、継母がエイリアンであるいう事実。
その確認という、娘の窮地に思わず超能力を使って、父親である夫にも知られてしまうまで。なおこの間に、24時間を必要としていません。そして、夫である研究者に本当の事を話し、彼の行った実験の成功と失敗によって、自分の星系が後まもなくで滅びるという事実と、それを喰い止める為に来たのだという事を、話してしまいます。

もちろん、ここから先は時間との勝負です
結果は分かっていても、「48時間」等のアクション・サスペンス映画が示す通りに、これは盛り上がります。そして遂に、ギリギリで間に合います。まァ、当然の結果ですが……。
ただ、この映画にはさらにこの後、地球消滅を回避するという重大問題が残っています
ここで、ダン・エイクロイドは既に前述の映画「ブルース・ブラザーズ」でも見せた、巧みなダンスと歌。このコメディ要素の強い、ダンスと歌をキム・ベイシンガーが見事に演じた事は、当時それなりに驚きを持って迎えられたようです。分かり易く言えば、彼女はそれまでセクシーなだけの、お色気女優と特に日本では観られていた節が、あるからです。

同時にこの事が、皮肉にも「お色気のキム・ベイシンガーが演じる」事を期待していた観客を裏切る事になり、この作品の評判を更に落とす事にも無関係では無いようです
しかし、最初からそんな事とは無関係に見に行った場合、これはもう拍手もので(喝采とまで行かないところが、これも微妙ですが……)、相手のダン・エイクロイドとの息もピッタリでした。ほとんどワンカットで、構成されていた場面ですので、それは彼女の本来の実力だと思います

そして最後まで、お笑いのオチが付いて、万事目出度し目出度し
宇宙人(エイリアン)としての超能力は、一つ目玉の怪物とそれが入っていたバックと共に、消えてしまったと娘は思い、継母も同意します。
しかし実はそうではないと言う、オマケを付けてこの疾風怒濤の三日間の物語はキレイに終わります。後味の良い、実に清々しく楽しい作品であると、言えると思います。

だけどやっぱり、損をしているのは邦題の問題だと、確信しています。
もし、興行収入が当時悪かったとしたら、その責任の半分はこの邦題にあると確信しています。いっそ単純に、『私のママはエイリアン!?』とか、『今度のママはエイリアン!?』などであれば、良かったと思います。




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本来は、『あんのんブログ・HINAKAの雑記』としてSo-netブログであったものが、So-netブログから追い出されて、ここで新たに構築するモノです。

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