以前の『伝説の勇者の伝説』や『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』が、今一つだったのは‥‥‥?



何故だかよく分からないのですが、例えば少し前になりますが、TVアニメシリーズ放映された『伝説の勇者の伝説』や、最近放映された『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』などは、どう考えても設定もストーリーも、何よりキャラクターがおもしろくなるハズでした。
実際に、アニメの随所にその片鱗は見え隠れしています。しかし、実際には長すぎた上に完結していない原作だからなのか、設定がややこしすぎるのか?TVアニメシリーズとしては、お世辞にも『出来がいい』とは言えません。

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フリー百科事典ウイキペディア
Wikipedia
より


伝説の勇者の伝説リンク済み
(でんせつのゆうしゃのでんせつ)
鏡貴也による日本のライトノベル。
略称は「伝勇伝」。イラストはとよた瑣織。富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より、2002年02月から刊行されている。

〈ストーリー〉伝説の勇者の伝説
ローランド帝国王立特殊学院の学生、ライナ・リュートは、いつも寝てばかりで無気力の劣等生。昼寝だけして過ごすことを望んでいたある日、敵国のエスタブール王国が戦争をしかけてきたことで、ライナたち学生は戦争に送り込まれ、仲間の多くを失ってしまう。
戦後、ライナはシオンと共にローランドのために行動を始めるが、大陸を覆う闇はローランドをも蝕み始めていた。

常に気だるげでやる気がなく寝ることばかり考えているが、体術、魔法共に常人離れしたレベルで特に魔法に関してはずば抜けた技術を持っている。
陰成師だった13歳の頃、当時「ローランド最高の魔術師」と呼ばれていたクヲント・クオを倒し、以降「ローランド最高の魔術師」と呼ばれるようになり軍の陰に属する者達から恐れられていた。魔法に対する天才的な理解力と感性を持ち、それに比べれば複写眼などおまけに過ぎないというのが師であったジェルメの評価。
通常複写眼保持者は一度暴走すると正気に戻れないがライナは暴走しても尚正気に戻ることができる。また、普通の複写眼保持者は暴走しても魔法騎士が数人いれば殺せるのに対し、ライナの場合は50人がかりでも全く歯が立たない。昔は今のように昼寝の事ばかりを考えてはいなかったのだが、ジェルメによって睡眠皆無の地獄の特訓を課されたために暇を見つけては寝るようになってしまった。

シオンの命令でフェリスと勇者の遺物の探索を行っていたが(その旅の詳細は短編集「とりあえず伝説の勇者の伝説」で描かれる)、旅を続ける内にそれを取り巻く闇を追っていく。
基本的に誰にでも優しく接する好青年であるが、魔眼保持者を化け物扱いする人間に対しては怒りを露わにしており、特に幼い子供まで虐殺しているガスタークをひどく嫌っている。
生まれは貴族のリュートルー家だが「女神」との契約により幼い頃の記憶、名前、人格は失われていた。
遺物探索の旅からローランドに帰還しシオンの徹夜仕事に巻き込まれて一年が経過した頃、遺物らしき何かに蝕まれたと思しきシオンの不審な行動により投獄される。そして同じく絶縁されたフェリスの助けにより脱獄、彼を救う方法を求めフェリスと共にローランド出奔を決意する。

ローランドを脱出した後、トアレを救うためにネルファに向かい、そこでヴォイスとともに現れた「未臓の女神」との邂逅で契約によって失われていた名前と記憶を取り戻した。
以後はヴォイス率いる反ローランド連合の王に祭り上げられる。ガスタークとゲイルフィックラントとの戦乱の最中、リル・オルラによって複写眼と右腕を奪われ死に瀕するが、その際、自分の中にいる「寂しがりの悪魔」の半分である「寂しがり(ライナ)」と会合し、「すべての式を解く者」として覚醒した。
覚醒後、復活した瞳には五芒星ではなく、七色に明滅する涙の形が浮かび上がる。魔法だけでなく人間や物質、果ては「忘却欠片(ルール・フラグメ)」の構成まで見えるようになり、それら全ての式を解いて存在ごと解除できるようになった。
戦争の終盤、実体化した「α(アルファ)」とグロウヴィルから仲間を守るため、「すべての式を解く者」としての力を用いて多数の人間を消滅させたが、後に再会した父リューラに、力を行使するとその度に自身の大切に思っている人間の命を奪ってしまう事、そして母イルナが最初の犠牲者となった事を知らされた。なお、この時リューラによって彼の右腕を移植された。

覚醒直後から10日近く意識を失っていたが、この間にライナの名でヴォイスがゲイルフィックラントの領土の一部を奪ってスフェルイエット民国を建国、「悪魔王」を名乗って同国の王に即位すると共に100万もの人間を皆殺しにした力を武器に各国に「忘却欠片」の使用禁止条約を押し付けた。
ヴォイスの招きでスフェルイエット民国に到着した直後、リューラを媒介した「すべての式を解く者」の目を曇らせる呪いが発動し、レムルスの幻術に侵され、拉致されてしまう。拉致された先の王塔でレムルスから作品世界の秘密について聞かされ、救援に来たシオンとともに「すべての式を解く者」の力を弱められる。
瞳には再び五芒星がうかぶようになったが、複写眼とは異なりピンク、青、朱が交互に明滅する。強力な力を秘めた忘却欠片の構成を見通すことはできなくなったが簡易なものは見通せるため、忘却欠片の量産を視野に入れている。


〈アニメ・伝説の勇者の伝説〉

原 作…………………鏡貴也
監 督…………………川崎逸朗
シリーズ構成…………吉村清子
脚 本…………………吉村清子、川崎逸朗、山田由香
                大知慶一郎、根元歳三
                藤咲あゆな
キャラクターデザイン…島沢ノリコ
音 楽…………………仲村美悠
アニメーション制作……ZEXCS
製 作…………………伝勇伝製作委員会


〈アニメ・キャスト〉


ライナ・リュート……………福山 潤
フェリス・エリス……………高垣 彩陽
シオン・アスタール………小野 大輔
ルシル・エリス……………杉田 智和
ミルク・カラード……………藤田 咲
ミルク・フロワード…………諏訪部 順一
ルーク・スタッカート………日野 聡
リーレ・リンクル……………岡本 信彦
ラッヘル・ミラー……………増谷 康紀
クラウ・クロム………………伊丸岡 篤
カルネ・カイウェル…………沢城 みゆき
エスリナ・フォークル………竹達 彩奈
キファ・ノールズ……………大浦 冬華
ノア・エン……………………高橋 美佳子


問題児たちが異世界から来るそうですよ?リンク済み
(もんだいじたちがいせかいからくるそうですよ?)

竜ノ湖太郎による日本のライトノベル。
イラストは天之有が手掛けている。角川スニーカー文庫(角川書店)より、2011年04月から刊行されている。略称は「問題児シリーズ」。

〈ストーリー〉
自分たちの能力をもてあまし、現実世界に飽き飽きしていた逆廻十六夜、久遠飛鳥、春日部耀――3人の問題児たちのもとに1通の封筒が届く。
手紙の文面に目を通したのと同時に、3人は見たこともない風景が広がる異世界――さまざまな種族や修羅神仏の集まる箱庭の世界へとやってきていた。そこで彼らは、呼び出した張本人の黒ウサギとジン・ラッセル、彼らが所属するコミュニティ“ノーネーム”に出会う。
“ノーネーム”は3年前、ある魔王に挑まれた『ギフトゲーム』と呼ばれるゲームに敗北し、名も旗も多くの仲間たちも奪われ残るは子供たちだけ、という逆境の真っ只中にあった。そんな中にあって浮上のきっかけを掴めず絵空事を唱えるばかりのジンを見かねた十六夜は、今後の“ノーネーム”の柱として打倒魔王を掲げる。

手持ちの町も畑も滅び、蓄えも労働力も足りない。
失われた仲間の奪還など、やらねばならないことはあまりにも多い。そんな状況を跳ね除けるべく、問題児たちはギフトゲームに参加していくことになる。問題児たちの絶大な力は、『破竹の快進撃』という言葉を形にするに足るものだったが、“魔王”という存在はやはり圧倒的なものであった。知恵も力も出し尽くさなければ勝てない戦いの中で、“ノーネーム”メンバーは己を磨いていくことになる。

様々な戦いや出会いを経て、かつての仲間を取り戻し、コミュニティの規模を拡大させ、“ノーネーム”としてはありえないほどの功績を残していくが、三年前の魔王襲撃事件を彷彿とさせる魔王連盟(後述)が動き始めた。
“アンダーウッド”において、“ノーネーム”主力と互角の力を持つ彼らとの邂逅は、両者を避けることの出来ない壮絶な闘いへと導いていく。事態は“煌焔の都”において、前“ノーネーム”メンバーの行方の手がかりとなる彼らとの、全面戦争へと発展していく。(6巻現在)


〈アニメ・スタッフ〉

原 作…………………竜ノ湖太郎
総監督…………………草川啓造
監 督…………………山本靖貴
シリーズ構成…………木村暢
キャラクターデザイン…井出直美
音 楽…………………浜口史郎
アニメーション制作……ディオメディア
製 作…………………プロジェクト「ノーネーム」


〈アニメ・キャスト〉

逆廻十六夜……………浅沼晋太郎
黒ウサギ………………野水伊織
久遠飛鳥………………ブリド・カット・セーラ・恵美
春日部耀………………中島愛
ジン・ラッセル…………五十嵐裕美
三毛猫…………………西明日香
三毛猫(おっさん版)……陶山章央
ガルド・ガスパー…………安元洋貴
白夜叉……………………新井里美
レティシア………………巽悠衣子
リリ………………………三上枝織
キャロロ…………………藏合紗恵子
グリフォン………………石井康嗣
マンドラ…………………小西克幸
サンドラ…………………佐土原かおり
ルイオス…………………井上剛
とんがり帽子(メルン)…久野美咲
アーシャ…………………積田かよ子
ジャック…………………速水奨
ディーン…………………浜添伸也


どちらも、まだ未完結のRPG風ファンタジー・アクション・アドベンチャーの為に、どこでまとめてもアニメ化は独自展開をしない限りは、いわゆる尻切れトンボ。
中途半端で終わる事は、ある程度初回より織り込み済みだと、思います。最近このような、物語の途中でもいわゆる「メディア・ミックス」平たく言えば、「売れる時に売りまくる!」商法が、まかり通っています。
それでも、笹本祐一氏の「ミニスカ宇宙海賊」シリーズを、「モーレツ宇宙海賊」というTVアニメ・シリーズに改編し、見事に1本シリーズとしてまとめた佐藤竜雄監督作品のような、例もあります。この場合はもちろん、厳格なと言うというか、純粋な原作小説ファンからは当然、「このような物語ではないッ!」とか、まだ完結したシリーズではないので「このようなまとめ方はされたくない!」とかの、批判は覚悟の上だと思います。このような場合、往々にしてキャラクター設定自体も、変更される場合があるので、そうなると原作ファンとしては、「納得できない!」と声が上がるのも、当然だと思います。

その意味で、先の2作品のアニメ化は好対照と、言えるかも知れません。
なるべく原作に忠実に、しかし原作の膨大な設定を前にして、その世界観を説明する以前に、物語が終わってしまう!というジレンマを、抱えていました。


まァ、今だから言える‥‥‥的な部分もあるかとは思いますが、
個人的には「問題児~」の方がアニメは、
良かったのではないか?と、思ってます。



TVアニメ・シリーズ伝説の勇者の伝説
第24話(最終回)遠い日の約束





問題児たちが異世界から来るそうですよ?
TVアニメ・シリーズ第10話(最終回)
問題児たちが白黒はっきりさせるようですよ?








〈リンク切れの際は御免なさい〉


方や24話、方や10話(なぜ12~13話とする通常のTVシリーズとは異なる、半端な話数であったのかは分かりません。打ち切り説もありますが、今のところ具体的な根拠を知りません)という、圧倒的に話数の異なるアニメ・シリーズを、同列で評価する事自体、間違っている気がします。
ただどちらも非常に、原作からのアニメ展開に共通点が多く、その反対に話数の問題かそれ以外かはともかく、アニメとしての展開が、全く異なった事に興味があります。

どちらも、原則そのものが完結していない上に、多くの謎と問題を提示しながら、その解決策がどうやら未だに原作でも、全てが明確になったとは言い難いようです。
もちろん、ファンタジー物語の場合は全てを明確に、分かるようにする必要は無いと言えますが、登場人物や物語としての自己完結の中では、ある程度の種明かしは必然だと思います。これはもちろん、現在進行中のもの語りに対し、アニメ・シリーズとしてのいわゆる「一応、今回はここまで!」的な、節目は必要だろうと言う事です。
そしてこの二つのアニメ作品は、その点において好対象と言っていい程の、違いを見せています。既にお気付きとは思いますが「伝説の勇者の伝説シリーズ」は、その始まり方と原作小説1巻のタイトルのように
「昼寝王国の野望」とか、原作・第二部シリーズの13巻目「昼寝と団子と王様と」のような、シリアスだけどほのぼのとした、夢だけど「それを目指す!」みたいな雰囲気の作品を、想像すると完全に裏切られます。

少なくとも「伝説の勇者の伝説」アニメに関しては、第1話には確かに「昼寝王国の野望」という、不真面目でシリアスな展開の、予兆は感じられました。
主人公は、飽くまで「いつでも昼寝をしていられる」自由で、のびのびとした国がいいなァ~!と、理想を唱えると。「その為にはやるべき事が山ほど有るぞ!」と、その理想に共感した親友の王子共々、真面目と不真面目の二人三脚で進めれば、少なくともアニメ作品としては、良かったと思います。

原作小説は、その圧倒的なボリュームで作者の言わんとするところ、理想と現実の狭間で苦闘する人間の、ある種美しいがある種忌まわしい葛藤を描くという、物語りの在り方も良いでしょう。
しかし、例えこの物語のアニメ化が24話ではなく、1年間48話前後であったとしてもやはり、このように原作に忠実であろうとする描き方ではどうしても無理があります
そもそも原作が、物語を展開する持他事としての世界観が、広すぎる上に大きすぎて更に奥行きまであるのですから、それを説明する必要があるようならば、その為の物語りとするべきでしょう。それでもどう考えても、全24話に収まるとは思えません
これが現代を舞台にしたドラマと、存在しない世界を舞台にしたファンタジーの、大きな違いです。

そこでファンタジー世界を舞台にした、その上設定も深く大きい小説を原作とした場合、アニメ化には一つの「英断」が必要です。
即ち、何を中心として描くかという、アニメの方向性を決めた上で、その他の膨大な設定は必要不可欠な部分だけ、それもなるべく端的に日常会話の一環として、描き説明するものとして後は、省いて省いて省きまくるのです!もちろん原作者には諒解の上ですが、その上で逆にアニメとして重要な、特にキャラクターの要素は、原作に表現の無い事も含めて、広げて広げて広げまくる!のです。
もちろん、一つの極論ですが目で見て、更に一回(1話)の提示時間が決まっている、原則的に一方通行(読書に様に気軽に後戻りしたり、そこで手を止めて考えたりは出来無い!)のアニメや映像表現は、出来事を大胆で大袈裟に描く事は出来ても、細かい事を長く描く事には向いていません。

よく言われますが、アニメを含む映像化の原作は、短い方が良いのでしょう。
一番良いのは、その映像作品がオリジナルで、小説作品は後からノベライズという形にされるのが、理想的でしょう。日本のTVアニメ・シリーズの典型として、よく知られているのが、あの今はもはや「世界の」が頭に着く、アニメ監督の宮崎駿氏が初めてそして今のところそれきりの、TVアニメ・シリーズ未来少年コナン』(NHKが初めて自ら制作したTVシリーズ・アニメ作品)全26話が有名です。
原作のアレクサンダー・ケイ著の「残された人々」という作品は、その原形をほとんどとどめないままに改編され、見事にコナンラナジムシー達少年少女の成長冒険物語りに、なっています。また、ヒッチコック映画として有名な「」ですが、これの原作は実に短いお話で、しかも映画に利用されたのは、まさに「鳥が集団で無差別に人間を襲う」というモチーフのみで、後はまったく違う作品となっています。

しかもそれでありながら、「」と言う映画は、最後まで「なぜ鳥が突然人間を無差別に襲い始めたのか?」と言う事に関しては、何も触れていません。
ここに初めて、映画の中でヒッチコックが「ホラー」と「ミステリー」の、違いを描いたのだと言われています(客観的な理由を無理は承知でも描くのがミステリー、その理由は全く分から無いまま描くのがホラー、そのどちらでも心理的緊張感を持続させ続けるのがサスペンス‥‥‥というのが、大まかなところでしょうか?)。
この点、最初から10話と決まっていたのかどうかは分かりませんが、それなりに膨大な設定と背景が有りながら、見事にそれをバッサリ切って落としたのが、『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』だと思います。その上で、面倒な(膨大で色々ある設定など)は全て無視して、大きくそれぞれの主人公達のキャラクター性に依存するという、これはまさに常套手段ですがまさかここまで、あっさりと背景説明を抜きにして、主人公達の剛胆無茶ぶりをまずアピールする作品も、珍しいと言えます。
ですが最初から、説明よりも先にまず行動!という、物語りの状況を作ったのは、さすがと言えますいわゆる巻き込まれ型のアクション・ドラマに於いて、これは絶対不可欠!です。

逆にTVアニメ版の『伝説の勇者の伝説』では、その辺を何とか上手く説明しようとしながら、物語を展開させるのですが、それがうまく行きません。
せめてこれが、アクション・アドベンチャー的な作品でなければ、純粋なミステリー・ドラマのように、ゆっくりと背景や状況を説明しながら、問題を解決する方法も無い事は、無いのですが‥‥‥うまく行くという自信は、有りません!
主人公に、肩入れをしなくては成らないは、物語り世界は説明するは、更に主人公以外のそれも現在直接物語り的に、主人公達に絡まない人物達とその状況も語るわ‥‥‥となると、見ている方は一体何を見ればいいのか、困惑します。それをさせない為の、次々へのアクション展開ですが、それをしている以上、どうしても説明する部分は省かれます。
と言うより、サスペンス・アクションの醍醐味は、とにかく無我夢中で戦っている(逃げている、追っている)間に、いつの間にか事件のあるいは事態の、中心に辿り着いてしまう。まァ、「人はそれを御都合主義と呼ぶ!」のかも知れませんが、大概の007もダイ・ハードも、そのように出来ています。ただし、曲がりなりにも現代を舞台にすれば、少なくとも現代という舞台の説明は不要ですが(本当は必要なのですが‥‥‥)、ファンタジーで別の世界だと、それだけではどうしても不充分です。
いえ正確に言えば、全く説明しないで絵で画面で見せるという方法も、有るのですがこれはいかにアニメと言えども、作画と演出・キャラクターと背景設定などの、多大なるコンビネーションが、不可欠です。これを上手くまとめられるかどうかが、いわゆる「演出」とか「監督」の妙なのですが、アニメの場合あの宮崎監督のように、「自分で絵が描ける」とその部分を一気に、1人でやる事が出来ます。

短い作品ならそれでも良いのでしょうが、劇場用の長編やTVシリーズでは、現実的にそれは不可能です
ここでアニメ製作現場のシステムに関して、色々述べる事は避けますが、基本的には未だにデジタル化が進んだだけで、家内制手工業的分業体制だと言う事に、変わりはありません。当然そうなると、物語りとしてのシリーズ全体の構成や、主役級のキャラクターが物語の中で、その世界の中で、どう変わるのか変わらないのか?何を見せるのか、見せたいのかとか、最終的に物語り全体とキャラクター達をどこに落ち着かせるのか?着地させたいのか?という大事な点を、明確に各担当のスッタフに伝える事が出来るのか?それが出来て初めて、膨大な原作の物語り世界を、ある部分とキャラクター達に集約する事が出来るのだと、思います。

ここで膨大な物語りの中で、敢えてアニメでは切り捨てる部分、集約する部分、そして時には逆に大きく拡大する部分や、オリジナルとして新たに付け加える部分などが、決まって行くのだと思います。
その部分で、全くその集約や切り捨てがうまく行かなかったのが、「伝説の勇者の伝説」TVアニメ版で、極端に集約と切り捨てを行いながら、かなりうまく行ったのが「問題児達が異世界から来るそうですよ?」のTVアニメ版だと思います。さらにこの両者には、原作がまだ途中でありながら、「メディア・ミックス」という形で、アニメで更に原作小説の購買意欲を高めるという、共通した商業的な位置付けがあると思います。
あるいはその部分で、既にかなり物語りが進んでいた「伝説の勇者~」の方と、まだこれからと言った感じの「問題児達が~」の方とで、微妙にニュアンスが違っていたのかも知れません。ですが、商業的にはどちらも同じで、「より作品に興味を抱かせ原作を購入させる」という意図の元に、作られたものだという点には、問題は無いと思います。ただこの点でも、結果としてアニメ作品での、両者には大きな違いが、生まれてしまいました。

原作の購買意欲を高める、最も大きな理由付けは、「先が知りたい!」とか「結果が見たい!」という、物語り部分にあると思います。
ところが、その点で両者はアニメ化の時点では、まだ物語りの途中という感が、根強くありました。特に新しいアニメ作品となる「問題児達が~」の方が、物語りどころかキャラクターの背景設定や、世界の説明すら原作でも、充分では無い状態だったと、言えると思います。
ところが「問題児達が~」の方は、アニメもまた思い切って、どうせ原作でも謎が多いのなら、いっそその部分は、「何かあるのか?」と思わせる程度に留める。あるいは、逆に全く触れないという、思い切った割り切りをしています。その代わり、その部分に疑問や不審を抱かせない、一気に展開するパターンと、会話の妙「まァ、それはそれとして~」などの、曖昧な表現を上手く織り交ぜて、謎解きに拘らない物語り作りに、成功しています。
これにはもちろん、アニメの中でのスピード感や、実際の物語り展開の慌ただしさなどから、いわゆる「考える時間を与えないサスペンス・アクションの要素が、より強い作品となっています。正直な話し、どうやら既に発売されている原作全てを読んでも、謎や問題は山積みのようです。

逆に思わせぶりな、謎や仕掛けの種を《アニメの中でもバラ撒けるだけバラ撒いて》その収拾に失敗したのか、それとも原作に預けたのか、ともかくアニメの中では花どころか芽も出ないままに、終わったような形になった事が、多すぎた様に思います。
実際には、アニメの中でどうだったのか、あるいは原作を読めば違うのか、という問題もありますが、アニメを最終回まで見た人が、一定の納得を得ないまま《To Be Continued ? (奇しくも「問題児達が~」TVアニメ版エンディング・タイトル)》的な終わり方をされたのでは、いわゆる一定の区切りが付きません。


逆にまさに、そのエンディング・テーマのタイトル通りの、終わり方をしていながらも、「問題児達が~」の方は、まさに誰もが納得する区切りを付けて、アニメ・シリーズの方は終わっていると思います。
別の表現をするのなら、「問題児達が~」のTVアニメ版は、まさにいつでもその続きから始められます。ところが「伝説の勇者の~」の方は、続きを始めるに当たってはもう一回、今までのお話をおさらい‥‥‥いっその事、24話全てを放映してから、改めて続編を放映した方が良いほど、話しの広がりとキャラクターの問題が、絡まっています。

まァ、よく言われる事ですが、やはり「アニメはアニメの道を歩むべき」で、結果としての良し悪しも、飽くまでアニメ作品として、為されるべきでしょう。
但しその場合でも、「伝説の勇者の~」はどこまで続くのか分かりませんが、「問題児達が~」の方は、どこで終わっても大丈夫だろうという、安心感があります。


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