踏切内に人が!どうするのが正しい!?〈「東京新聞」神奈川版完全引用〉



2013年の、東京新聞・神奈川版より、完全引用です。




2013年10月11日


非常ボタン

〈非常ボタンを示すシール(上)が新たに張られた〉

 JR横浜線の川和踏切(横浜市緑区)で一日、男性を助けた女性(40)が死亡した事故と、長さ約40メートルのJR生見尾(うみお)踏切(同市鶴見区)で8月、つえをついた男性(88)が渡りきれずに死亡した事故を受け、JR東日本横浜支社は十日、踏切の立ち入り禁止などを歩行者に呼び掛ける運動を始めた。
 しかし「開かずの踏切」の生見尾踏切に住民の不満は根強く、JR東に誘導員の配置を求める声が上がった。

(橋本誠)


 横浜支社によると、管内の踏切314カ所のうち非常ボタンがないのは55カ所。
 生見尾踏切にはあったが、事故の際に押されておらず、川和踏切でももっと早く押されていれば、事故現場の前で停車できた可能性があるという。

 運動は10日午後、生見尾踏切など二カ所でスタート。
 非常ボタンの近くに見えやすくするシールが張られた。社員らが「警報機が鳴ったら、踏切内に立ち入らないで」と通行人に呼び掛け、「非常ボタンで列車へ通報」と書かれたティッシュを配布した。川和踏切など交通量が多い五十カ所を年内に回る。

 しかし、生見尾踏切では、事故があった京浜東北線・横須賀線の踏切だけで、朝のラッシュ時は1時間のうち45分も遮断機が閉まる。
 隣の東海道線とともに頻繁に開閉し、小走りで渡る通行人が目立った。社員が手で遮断機を支え、踏切内の女性を通す場面もあった。

 近所の主婦(70)は「通行に時間を要する方は歩道橋をご利用ください」と書かれた看板を指し、「時間を要するお年寄りなどが(エレベーターがない)この階段を上れるのか」と指摘。
 林文子市長が歩道橋のバリアフリー化を表明したが、「遮断機が開く時間を長くして」と求めた。別の女性は「人が立って、気を付けてあげるしかない」と話した。

 市民団体「岸谷地域革新懇」と「鶴見区革新懇」は10日、誘導員(保安要員)の配置や非常ボタンの周知などを横浜支社に要請。
 横浜支社によると、生見尾踏切には1998年まで交通保安係がいたが、「非常ボタンと障害物検知装置(センサー)を設置したため、廃止した」という。



赤色灯の点滅が始まり警笛が鳴り遮断機が下り始めた踏切内に、人や自動車が何かのトラブルで取り残された場合。どうする事が最善なのか?改めて確認しておきます。










警報機が鳴り、赤色灯が点滅し遮断機が下りた線路内には、絶対に侵入してはイケナイ!
これが、鉄道と道路を利用する人々の、大原則です

では、何かの理由で踏切内に取り残された人や車があった時にはどうするか?
全ての鉄道会社は、この点に関しては明確に断言しています。「絶対に踏切内に入って救助活動などを行わないで下さい!
なぜなら、遮断機の下りた踏切は道路ではなく、線路です。余り、知られてはいない事かも、知れません。さらに、場所や路線にもよりますが、基本的に列車は《最初から各踏切で速度を落とす事はありません!》鉄道と踏切は、そう言うように作られています。

従って、場合によっては時速70キロから130キロに近い速度の、列車が通過します。
これには、道路利用者への配慮もあります。踏切の閉鎖時間をなるべく短くしなくては、いわゆる開かずの踏切が、既に問題になっていますが、更に増えることになります。
しかしこの結果、微妙なタイムラグが生じます。それは、警報機が鳴り赤色灯が点滅し始めてから、遮断機が下りるまでに最低25秒。踏切によっては、遮断機が下りてから列車が来るまでに、30秒を過ぎる余裕のある場合もあります。
しかし通常は、特に首都圏のような交通量の多い踏切では、定められた規定の最短として、《15秒》の時間しかありません。

ほぼ、アッという間です。
では、もし踏切内で人や自動車が、動けなくなったらどうするか?既に、御紹介した新聞の記事にあるように、まず何はともあれ「非常用ボタン」を、押し続ける事です。ある程度以上押し続けると、ボタンは戻らなくなり、緊急信号が出たままになります。そして現在、首都圏などの大都市だけではなく、地方の各鉄道の踏切にも、備え付けられています。さらに、事故の多い踏切や交通量の多い踏切には、優先的に防犯カメラと障害物センサーが取り付けてあり、もし遮断機が下りても、踏切内に何か障害物が残っている場合には、同じ仕組みの非常信号が発信されるようになっています。

ただ問題は、これらの非常処置は遮断機の下り始める前、まだ列車がその踏切まで1km以上の距離を残している場合には有効ですが、遮断機が下りてしまってからでは残念ながら間に合いません
時速130kmで走行中の列車が、緊急停止しても停車するまでに凡そ600~700メートルは、必要だからです。しかも車内の乗客には、前方に対する激しい勢いが付いて、場合によっては大怪我をする可能性もあります。
取り残されたのが、自動車の場合にはエンジンを切り(普通は切れているから動かないのだと思いますが……)キーをそのままに、サイド(ハンド)ブレーキを掛けずに降りて、踏切の外へと非難するしか有りません。
できれば、車載が義務付けられている発煙筒を持ち出して、線路の外を線路沿いに着火した発煙筒(現在の車載用発煙筒は直接火を点ける必要は無いハズです)の煙を高く掲げて、大きく左右に振りながら、踏切に向かって来る列車の方へ歩いて行きます。間違っても、線路内に立ち塞がるような事は、しません!
重量と高さのある、大型車ならともかく。普通乗用車程度では、列車の運転席の有る前部と車自体は、場合によってはグシャグシャになります。ですが、位置の高い列車の運転席(怪我はするも知れませんが……)の運転手と、自動車を降りた人の命は助かります。

自動車も破損した列車も、元に戻したり買い直すのは大変でしょうが、人の命は取り返しが付きません。
それは遮断機の下りた踏切内に、人が取り残された場合などでも、同様です。危険を省みずに、助けに飛び込むのは《人間として立派です!》結果として、助けに入った人も取り残された人も、二人とも無事ならば、言う事はありません。
また、仮に救助を断念して自分は逃げ、先に残った人が不幸な事になったとしても、助けに行った人の勇気と行動は、社会規範には触れると思いますが《個人としては賞賛されますしするのも当然です!!》当事者には辛いでしょうが、その人にも家族や周囲の関係者が居るはずです。本人はともかく、他人を助けようとして、自分が命を落としては何もならない。残された人々の想いは、どうなるのでしょう?

そして最後に、毎年のように不幸な事故が起こり、時には勇気ある人の行動が、他者の命を救い自分も無傷かも知れません
それならば万々歳ですが、逆に他者を助けて自分が命を落としては残念ながら何にもなりません。少なくとも、本人と残された家族や、関係者にとっては。ましてや双方が不幸な結果に終われば、後に残された人々には、何も出来無いし何も残りません。そんな事を言っても、一瞬の判断ですから気が付いた時には、危険の真っ直中にいるのでしょう。
それをまた、終わりよければ全て良し……なのですが。

最後に、個人の行為を周囲の人々が、どう受けとめるかはともかく。
国家や権力者、特に時の政府や政治家が「市民個人の自己犠牲的な行為と、己の命の危険を省みない他者に対する無償の献身的行為」を称揚するのは、何とも不気味です
自己犠牲と他者への献身という美名の下為されたおぞましい過去がこの国にはあるのです。もちろん常に、政治家や政府がこの種の行為に同じ反応を示すのなら、さほど気にもなりませんが、なぜに殊更今この時期に声を上げるのか?どうしても不安が、拭えません。

尚この冒頭の「時速130キロからの緊急停止」の映像にある、『つくばエクスプレス』は、いわゆる第三セクターの鉄道です。
東京都千代田区の秋葉原駅と、茨城県つくば市のつくば駅を結ぶ、50.3Kmの首都圏で最も新しい鉄道路線です。その為、様々な最新技術を取り入れていますが、もっとも斬新なのが用地買収費用をなるべく少なく(それでも莫大だそうです)する為と、安全走行の為に採用された、全線高架及び地下鉄(半地下)化です。この為、「踏切が存在しない!」のです。
これにより、営業最高速度を時速130kmにする事が出来たそうです。その最高時速からの、緊急停車場面を撮影した、珍しい映像が冒頭のモノです。結果は御覧の通り、非常ブレーキから完全に停車し、緊急停車の原因となった軌道内障害物センサーの作動原因と、安全の確認を行ってから、再び運行に戻っています。この時の原因は、どうやらセンサーのエラーだったようですが、同じエラーでも「有る物を無い」とするよりも、「無い物を有る」として非常ブレーキを作動させる方が、フェイル・セーフの概念から言っても、安全優先としては良いのだと思います。


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本来は、『あんのんブログ・HINAKAの雑記』としてSo-netブログであったものが、So-netブログから追い出されて、ここで新たに構築するモノです。

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