『Over・Drive(オーバー・ドライブ)』で描かれる、ヒロインの成長と主人公の関係?



この全24話TVアニメ・シリーズ『OverDriveオーバー・ドライブ』という作品は、原作もそうですがアニメも、いわゆる専門的には突っ込みどころ満載のようです。
この辺の詳しい事は、原作も含めて熱心に解説されてある、フリー百科事典ウイキペディアOverDriveオーバードライブWikipediaリンク済みを参照していただいた方が、手っ取り早いと思います。今回御紹介するのは、主人公ではなく原作から大幅にグレードアップ?した、ヒロインのTVアニメ・シリーズ内での成長というか、変化をしつこく追求してみたいと思います。

と言うか、これがなければこのアニメの魅力は半減以下!と、敢えて断言しましょう。
もちろんそれがほとんど、個人的な趣味の産物である事を否定する気は、全くありませんが客観的な事実としても、相応であると言う事を見ていただきたいのです。


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今でこそ社会的な話題性(もちろん余りいい意味では有りませんが……)で、色々と取り上げられる事の多い自転車競技ですが、特にロード・レースは注目浴びてきました。
ですが、この作品の原作が発表された当時は、余りメジャーとは言い難い、かなりオタク性の強いジャンルであったかと思います。

もちろん、何かに話題として拙ブログ記事にも、取り上げさせていただいている、宮尾岳氏の、何と読み切りで日常の自転車店を通して、人と自転車の関わりを描いている《並木橋通りアオバ自転車店》シリーズは何ともう10年以上、何度かシリーズ名を変えて通して46巻に別冊1巻。しかも現在も続刊中という、驚くべきシリーズです。
そこのシリーズの特徴は、著者自身が何度も巻末等で述べている様に、「自転車に関してはウソは描かない」という信条に従い、描かれる自転車は忠実に再現されています。ただこれも何度も強調されている事ですが、「自転車を描く事はマンガに向かない」という事です。
もちろんこれは、アニメにも言える事で、そもそも自転車は構造物が剥き出しの上、乗る人物(キャラクター)の身長や体型に、大きく左右される事が自動車やオートバイとの違いだと、繰り返し具体的に述べられています。

今回取り上げるTVアニメ・シリーズ『OverDrive』もCGアニメを取り入れているとは言え、色々と無理を承知で押し込んでいる部分はあるようです。
ただ今回、その事に付いては余り触れるつもりはありません。基本は、飽くまでもヒロインであるところの《深澤ユキ》の存在と、その特に心情の変化に注目します。
特に、アニメ作品中ではナレーションが誰の声(キャラクターの誰か?)かを、エンドロールでもハッキリさせていません。ナレーションや各キャラクターの過去を語るモノローグを引き出す声(同じくナレーションですが)ですが、それも敢えて(実際は間違いかも知れませんが……)同じくヒロイン《深澤ユキ〈声・名塚佳織(なづか・かおり)氏〉》と、解釈します。

なお、余談になりますが名塚佳織氏は、アニメの声優として『おじゃる丸』の子石役として、また同じ大地丙太郎監督の異色作『今、そこにいる僕』のヒロイン〈ララ・ルゥ〉役として、1999年にデビューしています。
ただ舞台の子役として、1993年からミュージカル『トラップ一家物語』のアガーテ役などで、活躍していたそうです。近年の代表作としては、『交響詩篇エウレカセブン』のヒロイン、エウレカ役が知られています。少女から年輩までをこなす、現代の中堅実力派と言って、過言では無いと思います。何より活動の範囲が広く、特に近年アニメの声優としての活躍が目立ちますが、舞台や映画の吹き替えなど声優と言うよりも、実力派の女優という感じです。
ただ、TVドラマの出演は少ないので、その辺での知名度が今一つかも知れません。なお、文字通り文武両道というのか、少女時代に7年間のバイオリンを修得した時期があり、現在でも巧みな演奏を同じく声優で歌手の水樹奈々氏の舞台で、伴奏として披露した事があるそうです。
また、ジャズダンス、タップダンス、水泳、スノーボードなども特技とするなど、多才な人物として知られています。特にダンサーとしては、舞台を務める事もあるそうです。

今回話題にしているTVアニメ・シリーズ『OverDrive』は2007年放映の作品ですから、この声優の中では既に中堅の地位とも言える存在です。
更に蛇足ですが、主人公の篠崎ミコトの声を演じる梶裕貴氏の最新代表作は、『マギ』のアリババ・サルージャ、『進撃の巨人』のエレン・イェーガーと、なっています。

「百聞は一見に如かず」という事は、「一見は百聞に足りず」という事で、見ていただいた方が早い!という事を、改めて実感しました……


オープニングTVバージョン
WINDER~ボクハココニイル~」〉


オープニング・フル・バージョン


エンディング前半最果てのバラード





エンディング後半恋涼み




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第05話より〉

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「そうそう、こんな感じ!」


要するに、こーいうヒロインな訳です。
多大な期待は、しないで下さい?

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第09話より〉


間違いなく、通常で有ればここは名場面であり、この後の若い男女の関係に、大きな変化をもたらすハズなんですが‥‥‥。
最近の女子高生は、このくらいでは足りないのでしょうか?


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母親の言った言葉の意味を、ようやく理解して驚くヒロイン。
なお彼女の「~ではないかい?」と言う語尾は、親しい人との会話にしか出ないようです。ここでは母親に向かって、「~あたしの服を着るのは、ガッツ有り過ぎでないかい?」と、失恋の痛みを誤魔化すように使いますが、それに勝る衝撃の発言が母親から、何気なく出ます。
「あんたの様子。変だと気付いた人が、あたしの他にもう1人いて、ずっと表で待て居るんだけど?あれ、あんたの友達だろう?」
「……て、何言っての?どうして、帰さなかったの!?」
「だって彼、お構いなくって言うし、あんたは読んでも返事もしないし……」そう言いながら、娘の椅子でクルクル回るのも、相当ガッツ入ってますよネ!?


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雨が降りしきる中、外に立ち尽くしている主人公が、窓辺に立つヒロインの姿を見付けます。
「何であいつがここに?それにどうして彼が友達だと思ったのよ!?」
慌ててカーテンの影に身を隠したヒロインは、そう言って母親を責めますが、母親は平然としています。
「だって、あんたの中学の写真。どこかにいつも、必ず写っていたじゃない、彼?」
言われて壁に貼ってある写真を見ると、確かにさり気なくしかしハッキリと、写り込んでいます。
ヒロインはその事に、今初めて気が付いたようです。


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彼女が落ち込んでいたのは、大した相手では無いと言いながらも、「メール1通で『さよなら』は、無いんでねェかい?」と言う、別れ話でした。
彼女は、それを見ていたのです。


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窓の外、家の塀の外で、降りしきり雨の中、主人公は精一杯ヒロインに語り掛けます。
自分は、今度の日曜日の大会で、全力を尽くす!一滴の力も残さない!それでも、強い人が一杯いる中で、自分はどうやっても勝てない。勝てないどころか、最下位かもしれない。それで、あなたの為にも全力を尽くす!それが、自分と自転車を引き合わせてくれた、ヒロインへの精一杯の恩返しだと思うから。だから、必ず日曜日に見に来て欲しいと。

母親が、部屋を出る時に言い残します。
「私以外で、あんたがおかしい事に気付いてくれた友達は、何人いたのかねて‥‥‥」
そしてヒロインは、それまで支えていたモノが取れたように、大泣きします。そして、カレンダーの予定を見ながら、「見に行かなきゃ、見に行く義務がある」と呟くのです。


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そして雨が上がり、陽が射すという実にオーソドックスな演出ですが、これがこの加戸誉夫監督の真骨頂でもあります。
演出は飽くまで、オーソドックスに使い古された手法を、但し使うシュチュエーションは、その作品ならではの場面で‥‥‥派手さや意外性は有りませんが、実に素直に見ていられる手腕だと思います。


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第11話より〉


10話の場面は飛ばして、11話は地元の自転車ロード・レース当日です。


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「お祭りみたいなモノだ」という兄(桜ヶ丘高校自転車部部長、深澤遥輔〈ふかざわ・ようすけ〉)の言葉に、浴衣で友人二人と共に出掛けたヒロインを、主人公が発見!
背景画像は、イメージ映像?です……かな。


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これを発見した主人公の、「やる気メーター」はたちまち満タンに!
それが余りにも見たままなので、ヒロインはさすがに大きな溜息です。


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けれど結果として、自転車部の副部長で精密機械の異名を持つ、寺尾晃一(てらお・こういち)の父親と知り合い、レースのサポート・カーに友人二人と便乗する事になります。


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〈12話を飛ばして第13話より〉

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まだ序盤ですが、何とトップを主人公と大和武(やまと・たけし)が争っていると知って、大いに驚くヒロイン。
もちろん、寺尾君の父や友人二人もおおはしゃぎですが、それとは別の意味でヒロインは不思議な高揚感に、自分でも分からにまま顔を赤くしています。なお、同じくトップを争う大和という選手が同じ桜ヶ丘高校だという事は、出場者目録から分かります。
ですが、実は彼が主人公と同じくヒロインや友人達と同じクラスの、ヤマト君だとは気付きません。ラジオでは、何度も繰り返し正しく名前を呼んでいるのに、出場者目録の文字からダイワだと思い込んで、レース終了まで信じ続けます。


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第14話より〉

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楽だと思った山の下りが、むしろ自転車のロード・レースで、一番危険だと聞かされたヒロイン達。
世界レベルの選手なら、時速100キロを超える事も、珍しくないと聞かされ、仰天します。


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そんな死ぬかも知れない危険な下りで、なお加速して先頭に出よう何て選手がいるのか?と言うヒロインの質問に、寺尾の父親は黙ってヒロインを指差します。
「君の兄さん、ダウンヒルの天才」
下り坂を速く走るには、それなりの条件が有るけれど、重要なものは「もって生まれた才能」と言われて、ヒロインはそうかも知れないけれど、「兄は天才じゃない」と断言します。

「ただの自転車バカよ!」
まァ、それはそうかも知れませんが、その言葉で幼い頃からの、まさに血を流すレース・トレーニングを積んで来た兄を、語られても他者は反応に困ります。


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そして、その天才を追い掛ける主人公もまた、自分だけの秘密兵器‥‥‥いや、お守りを出しています。
それは、彼が初めて(その後はここまでの話しでは無いので、それきりなのですが)ヒロインから貰った、ヘアバンドです。しかし、このレース中で彼がそれを取り出す場面は、これだけです。


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第15話より〉

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優勝候補を聞かれて、「まず、参加者中最有力はプロでオランダ帰りの、兵藤直人(ひょうどう・なおと)だろうな‥‥‥」と答えますが、隠れ兵藤ファンである事がバレます。


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主人公が一気に前に出て、大本命のプロ選手・兵藤直人と競り合います。
信じられないと言う、ヒロインの友達二人。


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ヒロインもまた驚きますが、冷静に選手達の現在位置と、残りの距離を考えます。
「残り2/3、兵藤ってそんなに凄いの?もしかして、ゴリラ系?」
すると澄まして、寺尾父が答えます。
「みんな、レース前にナンパされたジャン!」
愕然とする、3人娘。まさか、あのチャラ男!?


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降りしきる雨の中、徐々に遅れて行く主人公。
ヒロインも、「たった1ヶ月じゃしょうがないか‥‥‥」と思いますが、どうしてもそうだと思いきれない、何かが有ります。
彼女の唇が「でも‥‥‥」と動くところで、今回は終わりです。


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第16話より


この場面は、《山岳王》という異名を取る山登りのスペシャリストと、同じく登りには絶対の自信を持つ大和君、そして主人公が競り合う場面です。
しかし、山岳王が山登りのイロハを語るのに対し、主人公と大和君は共に「ただ全力を出すのみ!」と、思い切り前に出ます。さらに、主人公は山登りのイロハに対して、主人公はそれを「」に例えます。
「恋は知らないからワクワクする、分から無いからドキドキする」と主人公が言えば、大和君も「その通りだ!」だと同調して、二人して更に加速すると山岳王を抜き去ります。

ここからは、主人公の妄想で明らかに、一般的な〈恋のABC〉を誤解していますが、なぜか大和君と、それで意気投合しています……。


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深澤さんとのA!


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深澤さんとのB!


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深澤さんとのC!
この場合、「」が「キス」ですが……。
モノの見事に、彼女は張り倒されます」


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なぜかそれが伝わったのか、ヒロインは嫌な感触を覚えます。


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第17話より〉

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再び主人公が、大和君共に首位に出て来たとのラジオ放送に、クラス・メイトの女子二人は日頃の主人公からは、信じられない状況に「あいつ、やっぱり化け物!?」と、怖がる始末。
そして、車を運転する寺尾・父に「これであいつの優勝って、1%位は出たんじゃない?」と質問しますが、「完走すら危うい‥‥‥」と心の中で呟くだけです。そしてヒロインに話しを向けますが、ヒロインも文字通り心ここに非ずです。


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「何だ、チャンとメモしてるじゃない‥‥‥って、グチャグチャにしているよ、この娘!」
どうでも良い事ですが、ヒロインの爪は。そして、この友人の爪は黄色(山吹色)?で、もう1人は紫色と女子高生三人組らしい、マニキュアの色の塗り分けもしています。
既にヒロインは、レースの展開に興味を失っているようです。「私の為に走るって、アンタ、今まで一度でもレース中に私の事、考えた事がある?」ヒロインは心の中で、もはや主人公は自分の為だけに走っていると、思っているようです。
しかし、既に見た通り彼はしっかりと、彼女の存在を今この限界状態での、心の支えにしています。


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もはやリタイヤ寸前と思われる状態で、無名の主人公のここまでの奮闘に多くの観衆が、既に感動していました。
そして徐々に、遅れ始めていた自分に、改めて気が付きます。にも関わらず、トップ争いよりも大きな喚声が、主人公を包むという異常事態?に、トップ集団も気付きます。
本人もまた、「自分は何の為に、こんな思いをしているんだ?」と、自問自答します。「何でこんなに‥‥‥今までの人生で、こんなに多くの人と一緒になれた事なんて‥‥‥まだだ、まだ、走る理由も力もまだ、残っている!」
そして主人公は、まさに渾身の残り僅かな力を、振り絞ります。


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そしてこのTV中継を見ていた、主人公の家族。
特に、兄をほとんど甘く見て育った妹は、そのTV画面に映った兄の姿に、文字通りズッコケます。


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そして、新聞を見て画面を見ていない(でも、新聞は逆さまです!)父や画面は見ていても、何も反応の無い(ように見える!?)母親に、興奮してむしろ焦ります。


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主人公の母親は、決して息子が自転車競技に参加する事に、賛成ではありませんでした。
表向きは、自転車競技の練習を始めてまだ1ヶ月だという事ですが、実は息子も覚えていないほど幼い頃に、近所の幼子の誰よりも早くに自転車を乗り回していた事を、覚えています。更にその息子が、覚えていない自動車と自転車の事故に遭った事から、それ以来今まで自転車に乗らなかった事を、良く知っています。


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そして、ヒロインも諦めない主人公の姿に、自分との約束を思い出します。
同時に、胸の高鳴りが押さえられません。


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妹が、画面に釘付けになっている間に、母と父親はいつしか寄り添い、不安と期待で画面の息子を見守ります。
特に父親は遂に堪らず、自分の顔を隠していた新聞(逆さまの!)から、顔を上げてTV画面の息子の姿を見ます。


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第18話より〉


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主人公の脅威の粘りと、追い上げに興奮状態の女性アナウンサー。
その放映画面をワンセグで、音声をラジオで聴くヒロインの胸が、なぜか再び高鳴ります。


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主人公が、遂にトップ集団に追い付いたと、アナウンサーは絶叫!
ヒロインは思わず、隣りの寺尾・父に「来ちゃったよ‥‥‥あいつ」と目を向けます。寺尾・父はこれがどれだけ無謀で、先の事を考えていない爆走か、わかています!しかし、わかっていても「まったく、大したもんだぜ!!」と、こちらも思わず声に出します。


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ですがその後の、「しかし、これ以上を期待するのは、酷かも知れない」と言う寺尾・父の言葉を、ヒロインは素直に受け取ります。
「そう、かもね‥‥‥」


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逃げる大和君、しかし兵藤選手も深澤主将も、離されません!
この実況を聞いて、友達二人は大和君の独走失敗かと?寺尾・父に聞きます。
「そうかも知れんし、兵藤やヨウちゃん(深澤・兄)が予想以上に輪を掛けて凄いのか、いずれにしてもトップのクロスケ(大和君)は、苦しくなった」
この段階では、誰もまさか主人公がここから、飛び出して来るとは考えもしていません。


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遂に主人公が、トップの大和君を抜き去り、先頭に躍り出ます。
実況のお姉さんは、もう興奮状態で絶叫中!車の中でも、友人二人はもはや驚きとか感嘆を超えて、未知の世界を見ているような声を出します。
「凄いつうか、凄すぎッ!」そして、寺尾・父は「恐れ入ったぜ!」と、一言。
ヒロインは、高鳴る胸の鼓動を押さえ切れず、ただ主人公の名を心の中かで呟くだけです。


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TVの前では、両親と妹がこれも固唾を飲んで、主人公のトップ力走の場面を喰い入るように、見ています。
父親はただ一度心の中で、「頑張れ!」と声援を送り、母親は思わず祈るような視線で、息子の名を繰り返し心の中で、呟いています。唯1人先頭に立ち、山の頂上へ登り切った者に与えられる、「山岳賞」を目指して、現役のプロ選手も先輩達も、クラス・メイトの山登りのエキスパート(クロスケこと大和君)も、必至に追い掛けますが、主人公の捨て身には追い付けません。

ここで高らかに主題歌が流れ、ある意味で主人公にとってこの物語での最高の場面となっています!


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余りの展開に、すっかり興奮する寺尾・父に、友人二人は運転の心配をする始末です。


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そしてヒロインは、その劇的な頑張りに火を点けたのが、自分だという事を再び思い返し、高鳴る胸の鼓動と、その奥から沸き上がる熱に「苦しい、どうしてくれるのよ!」と、心の中で呟きます。


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ついに、主人公は第2チェック・ポイント、このレース最初の「KING OF MOUNTN山岳賞)」を、先頭で駆け抜けます。 


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精も根も使い果たした雄叫びは、遠く離れたヒロインにも、確かに届いたようです。
但し彼にはもう、このレースの優勝はもちろん、最後まで走りきる力すら、残っていない様な、そんなやつれ切った表情です。


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見事な圧巻の勝利に、後の事はともかく、サポート・カー中で寺尾・父とヒロインの女友達二人も、我を忘れて熱狂しています。


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主人公の家では、遂に父親も立ち上がると、持っていた新聞を丸めて投げ捨てると、娘(主人公の妹)と共に、「やった、やった!万歳、万歳!!」と大喜びの大騒ぎです。


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そして、そんな狂喜乱舞に加わらない母は、黙って心の中で息子の名を呼ぶと、そっと涙を拭います。


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ヒロインのこの場面での、最後の心の声は「こころがゆらぐ‥‥‥」という、何とも意味深な言葉でした。


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〈19話を飛ばして第20話より〉

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主将の深澤遥輔が、下りで転倒ししかも落車の知らせに、愕然とするサポート・カーの一同。


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第21話より〉

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深澤遥輔が寺尾晃一のアシストで、レースに復帰したと中継で女性アナウンサーが告げます。
ですが、サポート・カーのヒロインの女友達二人は、「寺尾って、誰だっけ?」と言うほど、印象の薄いこの車を運転してくれている、父親の息子をすっかり忘れています。我が息子ながら不憫な奴という、父親をヒロインが慰めます。


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さすがにヒロインは、兄の事を心配しています。
「大丈夫だよネ?寺尾ッチが付いていたら、遥輔は大丈夫だよネ!?」と確認する彼女に、寺尾の父親がエースの為に牽引する役の、アシストの重要性を説明します。しかしそれは同時に、アシストしている寺尾選手の、優勝の確率を限りなく引き下げるものです。


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ここで友人二人は、ようやく1人誰か忘れている事に、気が付きます。
「そう言えば、あいつ山岳賞とか取ってから、全然出て来ないけど、どうしたの?オーイ、実況のお姉さァーん!」と、無茶な注文を中継のラジオに向かって言えば。
もう1人は、「もしかして、もうリダイヤルとかしちゃったりして?」サスガにもう1人の友人が、「リダイヤルして、してどうすんの!」と突っ込みます。
すると、ヒロインが遠い目をしながら、独り言のように呟きます。
「あいつは、リタイヤ何かしていない。バカだから、もう勝てない事も分かっていないで、まだ走り続けている‥‥‥」


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遂に寺尾が深澤を引いて、兵藤選手と大和君の先頭に追い付いたとの、実況が入ります。
「寺尾ッって人も、地味だけど実は凄い人?」とは友人二人の、遠慮の無い感想です。
優勝争いは、深澤主将を率いて力尽きた寺尾君を置いて、兵藤選手と大和君との3人に絞られたと、中継も興奮しています。


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そしてヒロインは1人孤独に、力尽きヘトヘトでも例え最後尾でも、まだ決して諦めていない事を、知っている様子です。


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第22話より〉

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先頭3人の内、2人までが自分と同じ高校の生徒と言う事で、ヒロインの友達二人はすっかり盛り上がっています。


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しかし寺尾君はともかく、主人公は序盤は盛り上げたけど、もうダメだろうと決めてかかります。
それに対して、寺尾・父は主人公のもう一つの活躍を、説明します。もし序盤で、プロの兵藤選手を始め、トップクラスの選手を引っかき回さなければ、今のこの混戦は有り得無い。
それを聞いてヒロインは、主人公が今何を考えて走っているのかに、思いを巡らします。


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第23話より〉

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ゴールを目前に、サポート・カーの中では女子高校生2人が、トップ争いをしている3人の、パンツ談義に、盛り上がりますが。
寺尾・父の「履いてないよ」と一言で、思わず赤くなります。レーサー・パンツの下には何も履かないのが、常識なんだそうです。それを聞いて、思わず赤くなる二人です。


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ついに、サポート・カーがフラフラして、今にも倒れそうな主人公を、発見します。


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寺尾・父は主人公を置いて、先頭を争う主将のサポートに向かうと言います。
サポート・カーは、常にエースをサポートするもので、ここでそれはヒロインの兄・深澤遥輔です。
友人二人は、ヒロインに主人公を励ますように促しますが、ヒロインは答えません。


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せめて声を掛けてあげなよと、前のドアの窓をあけますが、ヒロインは何も言いません。
彼女は、呟きます。「別に、何も言う事は無いよ」


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何も声を掛けない、見ようともしないヒロインに、友人二人は「さすがに無視は、可愛そうジャン。幾らあんな奴だからって、あんなに頑張ったのに‥‥‥」と非難がましく、言います。
しかしヒロインは、「あいつは今は、まだ戦っている。戦っている人間に、掛けられる言葉なん何一つ無いよ。話し掛けたところで、気づきはしない。気付いたところで、喜びはしない」そう言って、よれよれの主人公を文字通り一瞥もしません。いや、出来無かったのかも、知れません。

「口を開けば、私はきっと‥‥‥あんた達に、もうやめてと言ってしまいそう」
それは言葉になったのかどうか、分から無い呟きです。


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〈ゴール前の「なぜ自転車に乗るか?」という問い掛けは飛ばします第24話より〉

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深澤遥輔の優勝で、大和武が3位という桜ヶ丘高校の大健闘!で、幕を閉じたかに思えた大会でしたが、まだ主人公・篠崎ミコトがゴールしていません。
ヒロイン・深澤ユキ(遥輔の妹)は、まだ主人公がゴールしていない事に、気付きます。そして、ゴール・ラインで、彼を待ちます。


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そして、ようやく歩くようにして、ボロボロになりながら、ゴール直前まで辿り付きますが、そこで力尽きたように、自転車共々倒れてしまいます。
そんな主人公に、ヒロインが近付きます。


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ヒロインのマニキュアとお揃いの、赤いペディキュアをした足の指が可愛いく、女性用の小下駄からのぞいています。
この辺のアニメでの拘りは、大したものです。


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倒れたまま動かない主人公に、ヒロインは冷めた言葉を掛けます。
「もうやめなよ、カッコ悪い‥‥‥」


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そしてクルリときびすを返すと、衆人注視の中で平然とゴール・ラインに、戻ります。
まるでこのゴールに、何があるのかと言わんばかりに上にはためくゴールの横断幕と、赤いペディキュアの下に見える、白いゴール・ラインを見据えます


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その遙か遠くに見える、ゴールラインに立つヒロインの姿を見て、再び主人公は立ち上がります。
更に自転車を、起こします。まだ、終わっていないのです彼のレースは
ヒロインに約束した、全力の結果は


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再び起き上がり、自転車に跨った主人公は、このレースの最後の走行を始めます。
何が何でも、ヒロインの立つあのゴール・ラインを超えて、「完走」する事が、彼の目標です。
ここからエンディングが、始まります。


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ようやく、ヒロインの脇をやっとの事で抜けて、ゴール・ラインを超えます


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そして、ゴール・ラインを超えたところで、力尽きて倒れます。
今度こそ、完全に意識を無くします。


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アナタにとって自転車って何ですか?
という、この物語終盤のヒロインの声による問い掛けの、主人公の答えは。
その日僕は自転車に恋をした


------------------


TV放映時の最終回、〈第25話〉と、ビデオ・ディスク版の最終回〈第26話〉は、省略します。

今回の目的は、この物語の中でのヒロインの描かれ方と、その成長?を重点に的に見る事でしたので、重要な点は主人公も含めて、かなり省略しています。
詳しくは、是非作品を通して見て、いただきたいと思います。


オープニング時のヒロインです!

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------------------

リンク切れ御免の映像集です

百聞は~ですので
見た方が早い!
方の為に


第09話






第10話





第11話




第12話






第13話





第14話





第15話




vr15dr


第16話






第17話







第18話






第19話





第20話







第21話




第22話






第23話




第24話





第25話




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本来は、『あんのんブログ・HINAKAの雑記』としてSo-netブログであったものが、So-netブログから追い出されて、ここで新たに構築するモノです。

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