森薫著の「乙嫁語り」目当ての『ハルタ・2013年12月(Vol.10)号』です。





ハルタ 2013-DECEMBER volume 10 (ビームコミックス)ハルタ 2013-DECEMBER volume 10 (ビームコミックス)
(2013/12/14)
佐野菜見、長崎ライチ 他

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もちろん目的は、森薫著『乙嫁語り』です!
遂に決着!争いの終焉・・・「報い」だ、そうです。



乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)
(2009/10/15)
森 薫

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乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)
(2010/06/15)
森 薫

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乙嫁語り(3) (ビームコミックス)乙嫁語り(3) (ビームコミックス)
(2011/06/15)
森 薫

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乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)
(2012/05/12)
森 薫

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乙嫁語り 5巻 (ビームコミックス)乙嫁語り 5巻 (ビームコミックス)
(2013/01/15)
森 薫

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乙嫁6巻乙嫁語り 6巻 (ビームコミックス)乙嫁語り 6巻 (ビームコミックス)
(2014/01/14)
森 薫

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今回の一番の収穫は、コミックスの第6巻がようやく上記のように、2014年01月14日に発売予定と、なったとの事です。
なお、『ハルタVol.11』は、2014年02月15日に発売だそうですので、01月に発売はありません代わりに?コミックスの発売という訳でも、無いのでしょうが……。


今さらでしょうが、ネタバレの内容です。

結論から言えば、《バダン》の裏切りが早過ぎた、と言えるでしょう。
もっと、そもそものターゲットである、街の住人そのものを追い詰めてから、アミルさんの実家であり、そもそもこの件を提案してきたハルガルの一族を、叩けば良かったように思います。砲撃などの遠距離からの、安全な後方支援に徹して、ハルガルがその白兵戦力で街を蹂躙してから、裏切った方が効率的だったと思います。

恐らくは、火力に頼りハルガルの力そのものを、見誤っていた。
少なくとも、アミルの父親を筆頭に指導部こそ、柔軟性の無い頭が固いだけの、力尽くしか思い付かない、愚かな者達でしたが特にその子息達の戦闘力は、ズバ抜けていました。文字通り1対1なら絶対に負けないでしょうが、有能な指揮が無い限り、1人1人は弱くても組織として、数でまとまって動ける相手に、手こずる事は目に見えていました。
そもそも、それで痛い目を見ていたはずなのですが、火力と増援(実は敵!)を頼りに、またしても単純な力押しで、片付けようとしました。もちろん箇々の局面においては、戦い慣れていない街の住民は数が多くても、圧倒されていました。ただそれを早々と、全体の勝ち戦と勘違いした時点で、既に戦闘指揮能力の欠如を露呈しています。

仮にバタンの裏切りが無く、その代わりに有力な後方支援が無くても、少なくとも街を陥落させる占拠する事は、一時的にしろ可能だったかも知れません。
しかし街の住民を完全に追い詰める前に、バダンは裏切りを開始しました。街の住民もろとも、ハルガルの一族も討ち取る為だと思います。その理由はたぶん、ハルガルと交わした戦利品の、取り分の約束。
「お互いに自分が取ったものを、自分のモノとする」という、野蛮な取ったモノ勝ち」と言う方法は、その延長線上に「奪った者から奪ったモノも自分のモノ」と言う、身勝手な理屈が存在します。

そして目先の欲に目の眩んだ、父親達の浅はかさに若者達は決して、同意はしていませんでした。
ただ民族的な性(サガ)なのか、家父長制男性社会故(ゆえ)の成り行きなのか、一族の長を始め若い者は皆、自分の父親達には逆らえませんでした。若い者を代表し、皆から次の族長と嘱望される、アミルの三の兄、アゼル君は敢えて一度は父である族長に、バダンは信用ならない!このようなやり方は、遺恨を残すだけだ!と、訴えましたがもちろん一言の元に否定され、以後は口を挟むなと念を押されました。

案の定、南下政策の一環として、地元部族間の対立を煽る意図が丸見えのロシアから、多量の武器弾薬を入手していたバダン一族は、笑顔でハルガルとの共闘を約束します。
そして始まったのが、何あろう自分の娘アミルさんが嫁いだ先の定住民。ほんの一代前までは、遠縁のよしみで友好的であったものが、年上の行き遅れ?20歳のアミルさんを詐欺同然に、12歳の聟花カルルク君に押し付け、詐欺同然にしっかり結納をいただくという、不埒な行為を平然と行い。
更により裕福な一族に、嫁がせていた娘が次々と不慮の死を遂げると、そことの縁が切れるのを怖れて、一度嫁に出して厄介払い?をしたはずのアミルさんを取り戻そうと(「間違いだった」という訳のワカラン理屈に、一番納得できていなかったのは、使者になったアゼル兄本人という皮肉)して?、最後には数代まで同じ遊牧民出会った定住民の戦闘力を見誤り、安易な少人数での夜間襲撃に、見事失敗。
この時、単独でアミルさんを奪いに来た、叔父の1人をカルルク君が果敢な攻撃で退け、既に仲良し嫁様アミルさんのハートを、まだ若いカルル君がガッチリと握るという、武勇伝が出来ました。そしてこの件を持って、御祖母様の輿入れ以来の縁故を切られました。
御祖母様もまた、弓矢やヤギに乗る岩山登りなどの達人だった事が、徐々に知られて行きます。そしてだからこそ、実家に当たる一族の横暴とその狭間で揺れる、アミルさんの一番の理解者であり、最も憤って(いきどうって)いる人でした。

けれどもこれで懲りるとか、頭を下げるとか言う謙虚な姿勢を知らぬ、今のアミルさんやアゼル君の父親は、一族郎党を率いてアミルさんの嫁いだ街への、略奪を行う事にします。
しかもその為に、カルルク君の一族よりも遠縁の、ただ暴力的で兵力の大きいと言うだけの、バダン一族に、協力を持ちかけて快諾された事を、より自分達に有利と信じる愚行の上塗りを、行います。何の見返りもなく、悪逆非道で聞こえた一族が、自分達に気易くて力を貸すハズが無い。アゼル君を筆頭に、一族の主な若者はその裏に何かあると察しますが、一族の長には逆らえません。

もしこのバダンの族長に、もう少し頭があれば、思惑は完全に成功したでしょう。
バダン一族は優良な定住地と、ハルガル一族の財産の全てを、まさに漁夫の利として得られたはずです。しかし、優越感に浸りきったバダンの族長は、裏切りのタイミングを見誤りました。少なくとも、ハルガルの勢力がもっと削られてから、特にアゼル君のような若くて優秀な戦闘力が、機能しなくなってから、手の平を返すべきだったでしょう。
このタイミングでの裏切りは、父親である長の言いなりになっていたアゼル君へ、まさに逆にバダンに対する逆襲の、大義名分を与えました。これが余裕からの裏切りのタイミングである事を、素速く見抜いたアゼル君は一族の長老達を、それぞれの息子達に託して、自分は単独でバダンの族長を狙いに向かいます。勝ちに奢ったバダンの一族がほとんど、ハルガル一族とそれが攻撃していた定住民の後ろから、一気に攻め寄せた時。
バダン族長の周辺は、完全に手薄になっていました。元々が、同じ系列の遊牧民同士です。混戦状況では、とっさに敵味方の区別は付き難くなっています。そもそも、バダンの援軍には雇われ兵が多かった様子ですので、尚更です。

まさか自分が襲われるとは、全く念頭になかったバダンの族長は、アゼル君の弓矢のただ一撃で、喉を射抜かれ、呆気なく絶命してしまいます
こうなると、族長1人による家父長制の脆いところが、見事に露呈します。統率者が突然いなくなったとたん。一族と多くの雇われ者は、敵味方の区別が付かない中、見事にアゼル君の指示で脱出したハンガルの一族と違い、バダンの一族はここぞとばかりの、定住民の反撃に右往左往になります。この事態に、まだアゼル君達の父親でハンガルの族長は、バダンの裏切りを理解できずに、彼らの助力を仰ごうとします。
徹底的に、指揮者としても統率者としても、能力に問題があるとしか言えません。いわゆる血族団結主義と、問答無用の上から順に長を継承する、家父長制(一種の専制制度)の問題が一気に、噴出した結果です。

何が起こったのか、気付いてもいないような父親は、まだ勝ちに奢って定住民つまりカルルク君達を、追い立てています。
それを見付けたアゼル君は、父親が妹のアミルさんの聟を襲う姿に、一度は助けようとしながらもやはり躊躇いながら、矢を向けます。ところが、後ろから追って来たバダンの一族に対して、その矢を使わざるを得ず。振り向いた時、既に持ち慣れない槍を切り取られて、さらに追い詰められたカルル君と、その上に剣を振り下ろそうとする父親を見ます。
間に合わない!」彼の、心の叫びでしょう。既に父親を討つ覚悟を決めたアゼル君でしたが、次の弓矢の用意する間はありませんでした。

そのとき、そんなまだ少年とも言える夫の窮地を救ったのは、妻であるアミルさんのはなった弓矢の一撃でした。
サスガに父親を、直接狙う事には躊躇いがあったのか、それとも遠距離からより確実な的(マト)を選んだのか?その弓は、違わずに父親の乗る馬の首を射抜きます。とっさに、これだけの弓の巧者が定住民側にいるとは、思っていなかったのか?アゼル君は、矢の射られた方角へ、首を回します。
誰だ・・・?」その目線の先には、高い2階建ての建物から飛び降りて来る、弓を持つ女性の姿が映ります。恐らくは、建物の屋上およそ3階に当たるくらいの場所から、飛び降りたのでしょうが、地面に降りると同時にまさに脱兎の如く飛び出して、夫カルルク君を後ろに庇うと、倒れる馬の上でなお剣を振るう父親に対し、遠慮無くその剣を弾き飛ばします。
そして、馬と共に倒れた父親の上に馬乗りになり、その喉に剣を押し当てます。絶対的な権力を持つ父親に、剣を向けるだけでも重罪なのに、その命をそれも女の身で取ろうとするのです……ですが、さすがにそれは辛い。
そこへアゼル兄さんが、やって来ます。するとその前に、敢然とカルルク君が両手を広げて、立ちはだかります。今度は自分が、何があっても自分の妻を守ろうとする、若い子供と言ってもいい夫の姿が、そこにはありました。そのカルル君に、馬を降りたアゼル兄さんのが、近付きます。

「どけ、聟殿……」
それが、アゼル君が行く手を阻むカルルク君に、掛けた言葉です。
カルルク君は、てっきりアゼル兄様が妹の手から、父親を救いに来たのだと思い、短刀で立ち向かいますが、文字通り赤子の手捻るようにその手を払うと、妹のアミルさんに声を掛けます。察するところ、妹に《父親殺し》の悪名を、負わせたくなかったのでしょう。
ところがそこへ、バダンの残党が再び襲い掛かって来ます。アゼル君は、とっさに妹とその聟殿を抱えて、壁の影に逃げ込みます。すると、解放された父親が立ち上がり、何も知らずに裏切ったバダンの勢力を、まだ頼ろうとする父親を助けようとしたようですが、バダンの残党の一斉射撃の前に、崩れ落ちます。

そしてアミルさんの、自分を心配する言葉への返事が、泣かせます。
俺も今は敵だ敵の心配などするな!
そして、カルルク君に声を掛けます。
「聟殿、アミルを連れて行け!」これはもう、完全にカルルク君を妹の夫と認めた、発言だと思います。そして弓矢も馬も無い、絶望的な状況下で剣だけを頼りに、1人でバダンの残党と対峙します。しかしそこへ、分からず屋の親父達を安全な場所まで逃がした、歳の近い若者達が戻って来ます。そして力を合わせると、この修羅場からの脱出を試みます。
相手の1人が弾込めに成功し、アゼル君を狙おうとしますが、アミルさんが腰帯の1つを解いたかと思うと、手頃な岩を掴んで帯にくるむと、見事な投擲をみせます。撃ち手が岩の直撃で、馬から転げ落ちるのを見て、振り返ったアゼル君はそれが妹の仕業と知ります。

そして、自分の方へ駆け寄ろうとするアミルさんを、押し退けます。
その背後から、今度は定住民達が襲って来たのです。カルルク君も止めようとしますが、アゼル君が奇しくも言った通り、「今は敵」です。てっきり、アミルさんとカルルク君の仲間となる、定住民の殺気だった集団に、アゼル君達が無情にも袋叩きに遭います。このままでは、殺される!まさにその時、この土地の治安部隊が定住民からの通報で、駆け付けてくれました。
この為に、戦闘は完全に一時中断でそのまま終局へと、雪崩れ込もうとします。村を襲って来た蛮族の仲間として、アゼル君達が突き出されようとした時、隠れていた女性達が飛び出して来て、「その人を、お離しなさい。手荒なマネをしては、行けません。あなた達の目は、節穴ですか!」と、男達に迫ります。

女性達と、一緒に隠れていたアミルさんが弓矢を射て、外に飛び出してからの事を、女性達は皆見ていたのです。
そして、アゼル君がアミルさんやカルルク君を助けた事や、最後にはバダンの残党相手に、孤軍奮闘して、定住民達を守ってくれた事を、口々に言い立てました。その勢いに、さすがの男達も押されて、声もなくなります。
命には命を持って報いるのが礼でしょうに」さり気ないこの一言が、この騒ぎを最終的に収める事態に、通じて行きます。


乙嫁・報い03 乙嫁・報い04

乙嫁・報い06 乙嫁・報い05


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乙嫁・報い09 乙嫁・報い08

命には命を持って報いる
何とも重い、遊牧民や元遊牧民の、言葉ではないでしょうか?そしてアミルさんは、お祖母さんのその一言で、全てを察したのかも知れません。
お祖母さんは、アミルさんにもアゼル君にもさせられない事を、自分の実家のケジメとして、行ったのかも知れません。そして、アミルさんにはもはや戻る家はもちろん、いきなり力尽くで自分を拉致しに来るような、人々もいなくなったのです。
ホッとしながらも、父親は絶対の中で育った彼女には、父親を想う気持ちは残っていたのでしょう。最後まで、『子の心親知らず』のまま、終わってしまいました。

もしかしたら、それが哀しいのかも知れません。



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『あんのんブログPart2・HINAKAの戯れ言』です。
本来は、『あんのんブログ・HINAKAの雑記』としてSo-netブログであったものが、So-netブログから追い出されて、ここで新たに構築するモノです。

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