『蒼き鋼のアルペジオ』第11話「姉妹」それは必然か?姉妹艦同志の決戦!!そして・・・




限定公開の公式PVリンク切れ御免







「最終回の1話前が盛り上がれば、その作品は成功と言える。」
これは根拠の無い持論ですが、かなり確信(犯)的です。最終回というのはどうしてもまとめという必然が求められるので、何であれ無理やコジツケ的で強引な展開などが、付き物となってしまいます。
困った事に、ある種ネタが出尽くした感のある謎解きミステリ物でも、今ではその傾向が強く感じられます。



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と言う訳で、TVアニメ・シリーズ『蒼き鋼のアルペジオ ~アルスノヴァ~第11話姉妹」です。
本来は、同型艦(どうけいかん)同志が討ち合う事そのものが、この物語のポイントだという事は、間違い無いと思います。そして、艦船の慣例として同型艦を「姉妹艦」と呼ぶ以上、まさにこれほどの悲劇は、この物語では有り得い無い気がします。

物語の中でも触れられていますが、なぜこの物語において「霧の戦闘艦」が人格化した姿。
いわゆる「メンタルモデル」が《人間の女性形》をしている理由が、人間が艦船の代名詞を女性形で呼ぶからだという話しがありますが、この「姉妹艦」という表現こそ典型でしょう。
洋の東西を問わず、なぜか「兄弟艦」という表現はありません。

その完全なる姉妹が、敵味方に別れて正面からの、いわゆるガチバトル!
と言いながら、実際は主人公艦イ401は前回に、重巡洋艦高雄の《その身を捧げる》犠牲?でそれこそ、その姉妹に沈められ、原型を留めない程破壊されたイ401は、重巡の艦体を得てまさに潜水戦艦に、その姿を変えています。
更にその行為により、《当然予想された事》ですが、重巡洋艦高雄のメンタルモデルである、ツンデレ娘タカオが艦内の管制システムの中に、しっかりと陣取っています!

同じくメンタルモデルのハルナが、しじみと且つワザとらしく、「惜しい艦を無くした……」などと言うものだからみんなが、シンミリしているとあの高飛車な声と共に、3次元立体スクリーン上に現れ(これは司令室内の任意の場所に、任意のサイズで出現させる事ができるものらしく……
小さな表示を蒔絵が弄んで楽しんでいました)。
「勝手に殺さないでよ、私はメンタルモデルの体は再現できなかったけど、ちゃんこうしてこうしてここに居るんだから!」と激しく、息巻きます。もちろん分かってはいたでしょう、ヒュウガは露骨に舌打ちをして、「消えていれば良いものを……」と聞こえるように呟き、クマのヌイグルミ姿のキリシマは、「自由に動けぬ体というのは不便だな!」と、嫌味を言います。
もちろんこれには、すかさずタカオも反撃します。
「ヌイグルミ風情に言われたくないわ!」実に低次元の口喧嘩ですが、これでこの高性能艦に何と本来のイ401であるイオナを始め、重巡のタカオそして大戦艦級と呼ばれる、キリシマとハルナ及びヒュウガのそれぞれのメンタルモデルが、同席しているという超ハイ・スペック管制能力です。

数の上では姉妹艦対決で、1対2かも知れませんが、管制制御能力(ここでは演算能力と言っていますが)は何と5対2です。
そして圧倒的な、戦闘能力格差。メンタルモデル同志がお互いに、個性をぶつけ合いながら協力するという、人間的な協調性を持つ事を理解できなかったイ400とイ402は、完全に相手の力を計り違えました。そしてその中心に、人間指揮官としての千早群像(ちはや・ぐんぞう)とイ401のメンタルモデル・イオナが居る事を、その姉妹達が理解した時には、既に遅かったと言うべきでしょう。


という事で、本来の姉妹対決は程々にして、圧倒的なイ401)の戦闘能力と、ある種本来の敵?取り残され隔離された、コンゴウとの見えない確執を、しつこく見てみます。


《タカオと融合して生まれ変わった?
新たなるイ401(改)!》

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〈もはや潜水戦艦!です!!〉


《以前のイ401

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〈司令室(通常は指揮所とか指揮室と言うようですが)の比較〉

《以前のイ401

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〈機関室(基本はしおりさん1人です)の比較〉

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《新たなるイ401(改)!》

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乗組員が増えたせいもありますが、とにかく広いッ!


〈新たなるイ401(改)の機関室〉

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ここは余り変わらないような、そのせいか出力が上がると!?



蒼き鋼のアルペジオ~アルスノヴァ~
第11話姉妹・・・








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イ401)を追って来た「霧の艦隊」の軽巡洋艦長良(史実では「長良」という名称の艦は1隻で、長良型は他に5隻有りそれぞれに名前が付いています)は、メンタルモデルを持たない非人格艦として、描かれています。そして、とにかく同じ「ナガラ」が多数存在するようです。
そのナガラ艦隊が、ゾロゾロとイ401(改)を追跡してきます。
軽巡洋艦ですので、元々速い上に航続距離が長いので(史実の重巡高雄が35ノット前後に対し、長良の最高速度は36ノット。航続距離は同じ14ノットで高雄が約8,000海里、長良は約5,000海里。フリー百科事典ウイキペディアリンク済み、追跡には向いていると思えます。

ただその戦闘力は、超重力砲を持つ現在のイ401(改)に対しては、圧倒的に劣っていると、思われます。


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高雄との融合で威力が増加した超重力砲を、以前の超重力砲と同じくシミュレーションしかしていないのに、ぶっつけ本番で再び使うという艦長・千早群像(ちはや・ぐんぞう)の指示が出ます。
クルーの中で唯1人、離れた機関室で機関の制御をしている、四月一日いおり(わたぬき・いおり)が、再び驚き慌てます。


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司令室では、火器管制を担当する橿原杏平(かしはら・きょうへい)が、潜水艦の急速ターン航法(であるらしいのですが……)のサイドキック(舵と同時に、舷側のスラスターを噴射して、強引に旋回する方法らしい)を、洋上でやらかすというので、驚き慌てています。
あるいは、通常ならば水中で水の圧力という壁が、ある中で行うからこそ通常の旋回よりも速く、方向転換できる航法なのかも、知れません。それを何の圧力も無い?洋上で行うとどうなるのか……多分、暴走車の強引なドリフト・ターンのように、後部の船尾側が大きく流れて、姿勢の安定や正確な推進能力が、損なわれる危険でもあるのでしょう。
しかし、艦体の制御はイオナが行っているので、彼女が行う以上は艦の安定が保たれたまま、急速旋回に成功するのでしょう。但し中の人間が、どうシェイクされるかは、分かりませんが……。


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見事に、洋上を高速旋回中のイ401(改)!
本来の司令塔の背後に、煙突らしき構造物などが見えます。青色の発光ラインからも、これが本来はタカオのものだという事が、分かります。


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威力が2隻分?となった?極めて、強力且つ兇悪な超重力砲の発射口が開きます。
例によって、1人で超重力砲と動力の制御に懸命な、いおりさん。それにしても見るからに暑そうですが、原子炉などと違って健康被害は無いのでしょうか?


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20隻以上のナガラ級を、全て射程に入れて文字通り、薙払うつもりのようです。


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本当に旋回しながら、薙払っています。
これはもう、戦闘ではありませんネ。一方的な、殲滅攻撃です。


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「全砲門開け!」の命令と同時に、対艦ミサイルから砲塔からのビームが、辛うじて嵐のように超重力砲の兇悪な直撃を逃れた、ナガラ級を襲います。


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ほとんどアッと言う間に、20隻以上あったナガラ級の艦体は完全に沈黙。
いや、ほとんど消失と言っていいでしょう。


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如何に、重巡高雄の船体と融合したとは言え、現在の自分達が持つ圧倒的な火力に、使った方が言葉を失います。


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えっと、このヒュウガのイオナの前で、お尻を振りながらの自分を椅子にして下さいという(イオナの席は以前から椅子では無く、何かの機器の上にペタンと座ったり、立ったりして艦の制御をしています)、マゾ的な行為を無視します。
それをまた、「放置プレイ!」と言って喜ぶヒュウガを、イオナはもちろん全員も、敢えて無視します。


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追跡して来たナガラ級艦隊は、ほぼ一瞬にして壊滅させたものの、イ401(改)本来の姉妹艦である、大型潜水艦イ400とイ402は、着実に海中を追跡して来ます。
やはりこの2隻もまた、このままにしては置けない。艦長は、隣りにいるイオナの様子を見ながらも、決意します。


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そしてここで、ハルハルこと『霧の大戦艦・榛名』のメンタルモデルであるハルナの、間違ってはいない言葉がシンミリした口調で、語られます。
高雄か惜しい艦を無くした……」確かに、艦体自体は無くなりましたけどネ。


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と言う訳で高飛車の高雄ツンデレメンタルモデル重巡ならぬ従順娘?タカオの登場です!
「ちょっと!勝手に殺さないでちょうだい!!ッ」メンタルモデルとしての体は失っても、コアは確実にこの融合したイ401(改)の管制システムの中に存在し、艦を制御できます。
「なんだ、いたのか?」と言ったのは、ハルハル。「成仏しろよ」と言ったのは、キリシマ。


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タカオの甲高い声は嫌味を言ったヒュウガと、特にヌイグルミの中に入った今は、キリクマとなっているキリシマに攻撃の舌鋒を向けます。


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そんなタカオが、悲しい悲鳴を?
目の前に浮かんだ、立体スクリーンをクルクル回して、蒔絵(まきえ、デザインチャイルドと呼ばれ、人工的に生み出された一種の超天才児。現在イ401(改)がアメリカに運搬中の、「共振弾頭」試作サンプルの開発者。これを開発される為だけに、生み出されたと言っていい、命です。しかし、それ故かそれとも天性の気質か、自分の生みの親?にして、振動弾頭のアイディアを考えつくも、自分や当時の人間能力の限界に気付き、人工の生命にその開発をさせた計画と実行の当事者。その彼が、結局は「蒔絵」に自分の子供としての愛情を感じ、これも運命か偶然か蒔絵が出会ってしまった、霧の艦隊の榛名のメンタル・モデルと、彼女が辛うじて助けた、キリシマのコア。これを、動いて話せるクマのヌイグルミに仕込み、キリクマとしてハルナが蘇生させました。いつの間にか、蒔絵はハルナをハルハルと呼び、キリクマが動いている事に喜び、そして「霧」のメンタルモデルだった二人は、いつの間にかこうして「蒔絵」の保護者になりました)が中のメンタル・イメージであるタカオが、嬌声を揚げて目を回す様子を面白がります。


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「これ楽しい」という蒔絵に、ハルハルは「良かったな」と言い、キリクマは「大事に遊べ」と言うと、蒔絵は嬉しそうに「うん」と頷きます。
しかし、中のタカオは堪りません、思わず「オモチャじゃないしーいッ!」と叫びます。


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そんなタカオに、「イオナを助けてくれてありがとう」と艦長が礼を言うと(一部で艦長の重巡ではなく、従順タカオと呼ばれ、愛人1号とまで称される……もちろん正妻はイオナでしょう!?)ツンなタカオは、「別に、そんなつもりじゃないわよ」と、いちいち「イオナの為じゃない!」事を、を強調します。
そう正妻の為ではなく、飽くまで彼の為に結果として正妻を助ける。まさしく、ツンデレの極地です。


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艦内の状況を確認すると、高雄との融合で攻撃力が上がっただけではなく、残弾や予備も問題の無い事が、わかります。
機関室も、以前よりもパワーが上がっているのに、出力の上昇も問題無し。冷却システムも強力で、速く涼しくなって助かると、1人離れた機関室のいおりさんは、パタパタ仰ぎながらも満面笑みです。そこで艦長は、全員に(この場合は立体映像のタカオはもちろん、いおりさんも含むまさしく全員です!)姉妹艦イ400とイ402を、ここで撃破すると伝えます。


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その艦長に、ある意味で辛辣にハルナが、質問します。
「勝てるのか?一度あの2隻には、沈められているのだぞ、この艦は!?」淡々としていますが、シビアな問い掛けです。
それに対し艦長は、キッパリ「勝てる!」と言い切ります。それよりも、このまま2隻に引き連れて行動するリスクは、どうしても避けたいとも。


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艦長は改めてイオナに、「行けるな?」と確認してから、急速潜行を命じます。
深度は任せると言われて、イオナは「任される」と答えます。瞬く間に、イ401(改)はその大きな船体を、海に沈めます。


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イ401(改)の艦内は、ハルナやヒュウガはもちろん。
3Dスクリーン上のタカオや、ヌイグルミ姿のキリシマまでが、戦闘待機の状態になっています。文字通り、このイ401)の全メンタルモデルの演算処理能力を含めた、文字通りの総力戦と言う態勢です。


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イ401(改)の様子に、姉妹達はすぐに気付きます。
ここで相手が自分達を、沈めようとしている事を。しかし、1度勝っている為か二人には、余裕すら感じられます。
その為か、戦う前に1度会っておく、という事になります。しかし、タカオ達の前例がある為、お互いの警戒レベルを最大限に、上げておく事になります。


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この時、概念伝達空間・テラスの背景が変わっている事に、姉妹が気付きます。てっきりこれはイオナの仕業と思っていると、イオナはこの件に関しては知らないと答えます。
この空間の背景、更にはこの空間そのものを、では誰が作っているのか?後への伏線となるハズです。


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そして、姉妹の会話は平行線のまま、噛み合わずに終わります。イオナに手を触れようとした姉妹を、相手が引き留めます。
危険すぎる!」と……。


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結局、姉妹でありながら2人とは全く話しが噛み合わず、分かった事は彼女達は本気で自分を沈めようと攻撃して来るという、事実だけでした。
戻ったイオナの、悲し気な表情が印象的です。


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その頃、『霧の艦隊』東洋方面巡航艦隊旗艦のメンタルモデル・コンゴウは、何と機能を封鎖された上に、このように鎖でがんじ搦めにされていました。
当然その自尊心が、著しく傷付けられた事は、想像に難く無いところです。コンゴウ自身は、そのような「感情」や「意思」は、『霧の艦隊』に不要だと言っていますが……。ある意味では、彼女が最も人間らしい感情と意志を、持っていると思わざるを得ません。
皮肉な事に、そんな彼女の周囲を、メンタルモデルの姿をしていながら、精神を持ち合わせていないマヤが「カーニバルだよ、カーニバルだよ」と壊れたレコーダーのように、繰り返しながら歩いている姿が哀しく写ります。
しかしこれで終わる、コンゴウ様とは思えません!


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何と自らの意思の力、これこそまさに、人間の感情と呼ぶにふさわしい衝動です!
その力で、鎖もろともシステムの封鎖まで、引き千切ってしまいました。結果として彼女は、最も忌み嫌っていた《人間らしい感情》の、体現者となっていたのです。


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そして自ら笑ったように、最後まで自分と共にあると信じた、マヤが思考も感情も無い。
唯の人形と知った、哀しみ。それはまさに「」を持ったからこそ芽生える、思考や知性ではなく、ましてや論理性もない。まさに感情と衝動の爆発!人間が人間として持つ、理性や論理性では説明の出来無い。
思考をスッ飛ばした様な、衝動的な想いに他なりません!!


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そして、コンゴウは宣言します。
マヤこれが私達のカーニバルだ!」それはタカオが行った融合とは、全く異なるモノです。マヤを自らの部品として取り込み、更には旗下のナガラ級軽巡洋艦の全てをも、自分を構成する部品として取り込むという、無茶と無鉄砲の果ての暴走に他なりません


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相変わらず1人きりの機関室で、超重力エンジンを2つのデコイ401に同期させる、面倒な作業をハルナ達に急かされながらも、手早く済ませる出来る女いおりさんです。


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二つのデコイ(おとり)のイ401を、それぞれヒュウガとキリクマ&ハルナが、それぞれ操艦し本物と見分けが付かない状態にする。
これが、千早群像艦長の考えた同型艦対決の、切り札的な戦術でした。イ400とイ402は、霧の艦隊のメンタルモデルとしての特性を、未だに持ち続けている為に、これらメンタルモデル達の協力と協調が、理解できませんでした。もし理解できていたとしても、そうなれば戦力レベルでの優位がひっくり返るという事が、容易に理解できたはずです。


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キリクマが、なぜ他のハルナ達と同じ高さにあるのかと思ったら、何と蒔絵の頭の上に乗っていました!
どうやら目の前のコンソールに、モニター画面があるようですが、キリクマの下で支える?蒔絵も、何やら真剣に見て、手を動かしています。天才少女ですから、何かキリクマの手伝いでもしているのでしょうか?


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何かと言い争いの絶えない、キリクマとヒュウガの仲を取り持つのは、イオナしか居ません。
イオナにお願いされただけで、メロメロになるヒュウガというメンタルモデルの本質が、全く良く分かりません。


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イオナは群像艦長に頼み、艦の制御を一時的にタカオに任せ(これが出来るところがこの新しい〈改〉の大きな特徴でしょう!)、姉妹とこれ以上戦わないように説得しに行きます。
今度はイオナの方から、姉妹に呼び掛けたのです。


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もちろん姉妹が、戦闘の中止を受け入れるハズは、ありません。
それでもイオナは諦めず、戦闘継続し更には実際に相手を追い詰めた局面で、再度の説得を試みます。しかし姉妹とは、完全に思考も意思はもちろん。想いもまた、通じません。
挙げ句には、このような行為はこちらの戦闘能力を、少しでも削ぐ為の時間稼ぎか?と疑われてしまいます。


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そして当然のように説得は、失敗に終わります。
イオナの姉妹は、協力と協調。この人間同士であれば、当たり前の行動(コンゴウはこれを戦術と評価し、人間にあって「」には無かったものと断じていましたが、彼女はその表面をなぞったに過ぎません)と、それを後押しする思考の段階をスッ飛ばす、感情の存在を完全に見誤っていました。


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メンタルモデルと人間が、協力し協調した結果の思考を超えた感情に後押しをされた、圧倒的で一方的な戦闘に、姉妹船は次々と沈んで行きます。
そして、それを姉妹の中で1人残ったイオナだけが、メンタルモデルとしても唯1人、悲しみの涙を流します。


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メンタルモデルとして、人間と同じ共感する感情を持った事は、イオナにとって良かったのか、悪かったのか。
概念伝達のテラスで、1人残った彼女の気持ちを理解できる、人間やメンタルモデルが、居るのでしょうか?いや、居たとしても知ったからと胃って、掛けられる言葉も無いでしょう。
そして、彼女抜きのまま、戦闘は終了しイ401(改)はその性能と、乗組員の資質を存分に証明しました。


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やっと一息吐けたと、安心し航行するイ401(改)。
既に次のより膨大で、強大な敵が既に眼前に迫っています。更には……。


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前方に展開するのは、『霧の艦隊』太平洋方面艦隊。
艦種は、インディアナ級・アイオワ級各1隻。バージニア級2隻・デラウェア級1隻・レキシントン級2隻。


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そして、この後方から迫る謎の大型飛行物体は?
どこかで見たこの記号、『霧の艦隊』大戦艦金剛の識別記号‥‥‥。


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「イ401を沈めるのは、この私だ‥‥‥」
中には確かに、コンゴウの姿が‥‥‥しかし、もはやこれは戦艦どころか船でも何でも無い、空飛ぶ巨大構造物です。


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Where Do We Come From ?
我々はどこから来たのか?
What Are We ?
我々は何者か?
Where Are We G0ing ?
我々はどこへ行くのか?

〈画家ゴーギャンが描いた《》の有名なタイトル〉

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幸いな事に、次回無事にハッピーエンドな最終回が、迎えられます。
それに関する記事は、たぶん書きません。


何しろSF海戦ドラマとまで、記したものもありましたが、事実上メイン・キャラクターが殺し殺される、場面が無い!という、希有な戦闘(戦争?)アクション・アニメです。
もちろん、敵側の潜水艦姉妹は、最後まで戦闘中止を拒絶し、海中に消えました。そしてそれはまさに、このアニメ・シリーズ全体の白眉とも言って良い場面でした。相手が人間だとか、人間の心をついに解さない、異種生命?精神体?だったとかは、アニメの良いところで、関係無くなります。

むしろ人間ではないからこそ、その姿が痛々しくも冷静に、見送れたのかも知れません。
この後の最終回で、お気に入りの言葉があります。

キリクマが、吐き捨てるように言うセリフ。
「くそ、何だってこんな面倒な思考ルーチンになったんだ?

それと対になる、ヒュウガのセリフ。
「例えそうでも、もはやこの思考を手放すつもりも無いわ!

最後にやはり、ここはコンゴウさんに締めて貰いましょう。
「そしたらいつか、また紅茶を飲みに来ればいい‥‥‥


蒼い12END







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theme : 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-
genre : アニメ・コミック

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名作ですね!

HINAKAさん明けましておめでとうございます。

またもや熱く語っておられますね~!(笑)

しかも11話!!起承転結の転、実に暗く辛いお話で、正直脱帽です!!

この回はコンゴウの「変貌」と「姉妹対決」がメインですね。

まずはコンゴウ・・・。

>唯の人形と知った、哀しみ

表面上は冷静を装いながら、マヤの首に手をかけて「私たちの・・・カーニバルだ!」と叫けばずにはいられないコンゴウの「絶望感」あるいは「怒り」という「感情」の起伏が演算能力を劇的に高め(実際には部分的な「ショート」状態が発生して高電圧が発生しオーバークロックがかかったとでも言うしか無いのですが)、それによってアドミラリティ・コードも何もかも吹っ飛んでしまったと考えるべき事象で、いわゆる「暴走」ですが、コンゴウが「自己」を手に入れた瞬間とも言えます。

この時点でもはや霧ではなく、最終話でイオナに救われて「蒼き艦隊」に加わる事へつながる訳ですね。

そして姉妹ですが・・・戦闘を避けるよう説得するイオナを突き放しながらも、400、402それぞれに、最後には互いに手を差し伸べ、思いやるという変貌を見せました。

さらに、400が消え、自分も崩壊しつつある402が・・・。

「お前は敵と戦い敵を沈めた・・・それだけだ・・・それだけだ・・・・・」

と、淡々と告げてから消えました。泣き続けるイオナの様子に心を動かされながらも、霧としての存在に踏みとどまったと言う風に聞こえます・・・。

そう考えると、もう少し戦闘が長引き、姉妹艦のダメージも少なくて済んでいればイオナの説得が受け入れられたかもしれず、実質的には彼女たちも仲間に入っていたのでは?とも思えますね。

ここで注目すべきは、やはりあのティールームでしょうか?第1話のイオナの目覚めの場面から見られた場所で、彼女の感情が豊かになるにつれて変貌を遂げていき、最終話では「お花畑」になります。多分あの場こそが、メンタルモデルの人格化、自己の獲得に大きな影響を与えていたのかもしれません。ただし・・・タカオやヒュウガは例外かな・・・。(汗)

最後に一つだけ、“アルス・ノヴァ”モードのイ-401 ですが、後半部の優美なフィン・・・「5番艦ブルー」を思わせてちょっと切ないですね・・・。

と言う事で・・・いつの間にか時間が・・・・!!(汗)

素敵な作品に出合えて良かったと言う事で終わります。

今年もよろしくお願い致します。<(_ _)>

お見事な見解です!

HINAKAです。

雪太郎

いやはや実に、簡素にして明解
こちらのやたらと量だけはある、本文で語っている事を、実に簡潔にまとめられて相変わらずお見事です。何を書いても、やたらと長くなるこちらとしては、何とか見習いたいものですむりかな?)。

ここでは、本文中にもあるのですが、本来のメインである《姉妹対決!》よりも、それと今や孤高となったコンゴウ様(飽くまで様付け!です)との比較を、大きく取り上げたつもりです。
それを見事に、受け止めての書き込みに、本当に感服しています。特に言い添える事も、反対意見もないのですが、ただ一点
あの《概念伝達用?ティルーム(テラス)》ですが、本来は「イオナが目覚めるための場所」であったのでしょうが、実用化したのは実はコンゴウ様だったのではないか?それも無意識に……。と、考えています。

理由の1つは、以前に「これはお前が作ったものか?」と他ならぬコンゴウ様が聞いておられます。
しかし、その際イオナは「何の事?」という、キョトンとした表情をしているように、見えます。その上、常に待つのはコンゴウ様の方で、あのお紅茶も彼女の趣味(人間の行為を模倣するにしても、イオナが出すならコーヒーという気がします)ならではだと、思います。
誰よりも、人間的な感情や感覚を嫌っていながらも、誰よりも早く人間に馴染み、人間の世界を理解し取り込んだのが、彼女だと言えると思います。

その結果が、いわゆる二律背反。
「霧としての存在意義」と「霧としての人間的思考の取り込み」が、彼女の中で臨界ギリギリに達していたのだと思います。だからこそ、マヤの単純思考に救いを求め、より「霧」らしい400と402姉妹の判断に、激怒したのだと思います。
ですので、最も霧らしい戦闘艦船であった姉妹と、自覚無しに人間的に成長したイオナとは、とうてい理解し合えない……そこが、無茶無謀な暴走状態になったコンゴウとの、決定的な違いだと思います。

だからこそ、最後の広々とした草原であり、「その時はまた、お茶を飲みに来ればいい」という最後の言葉だったと、勝手に理解しています。
極めて大騒ぎでしたが、大洋の真ん中で人間のメイン・キャラ僅か5名のみという、しかも潜水艦ですから、基本的に最後まで皆一緒!被害は、非人間のメンタルモデルだけという、それも顔見知りはイオナの「姉妹」のみで、後は数だけの雑魚キャラ扱い「霧の太平洋艦隊」には、不謹慎ですが笑えます。
コンゴウは、マヤを復活できませんでしたが、これは設定上の問題か、結局「思考」を持ったメンタルモデルならば、必要無いというコンゴウの判断なのかは、分かりません。

取り敢えず、見事12話に収めた事に、感謝しましょう。
オールCGアニメとして、何度も使える手法ではありませんが、1つの可能性は見せたと思います。なお5番艦「ブルー」と似ている点ですが、大いに頷けます。
ただ恐らくは、3連砲塔3基か4基持っているブルーの方が、空から宇宙。そして異次元へと行ける事から、より大きいと推察します。
401が多くの砲塔を持ったのは、飽くまで高雄との融合のお陰であり、その無茶な連続砲撃は、まさにキリクマことキリシマの本領発揮と思います。

それでは、また。

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『あんのんブログPart2・HINAKAの戯れ言』です。
本来は、『あんのんブログ・HINAKAの雑記』としてSo-netブログであったものが、So-netブログから追い出されて、ここで新たに構築するモノです。

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