『キャプテン・アース』について、こぼれた話題。



最終回のキャプテン・アース』だけでは、どうしてもモノ足らないと言うか、この作品のある種の《特殊性》があります。
これも拾い切れるとは、思いませんがどうしてもという部分だけ、補完してみます。


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(2015/03/27)
入野自由、神谷浩史 他

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前記事で気になる最終回拙記事リンク済みとして上げた『キャプテン・アース』ですが、やはり最終回1つを持って、全てを語るのは不可能ですし、それでは済まない作品であると思います。
この作品には、幾つかの確信犯的な作り手の隠れテーマが、明らかに存在します。しかしそれは、気付かれて無くても良く、例え気付かれて逆に「そんな事をするくらいなら!」と言う批判も、覚悟の上という圧倒的に確信犯的なテーマです。そもそも、今時珍しくオモチャ的な要素の濃厚な作品でありながら、制作委員会やスポンサーはもちろん、制作の影にほとんど玩具として今日では有り得無い、ゲームとしての商品化すら未だに不明です(2014年10月現在)。

失礼な言い方を承知で使うならば、これほど幼稚で稚拙な設定の合体メカ・モノであり(正反対をマクロス・シリーズのヴァルキリーのようなメカを、想定しています)、挙げ句に人型ロボットの地上運搬手段として、移動基地ごと鉄道列車に偽装して、国内を鉄道で移動する!
いにしえの(は言い過ぎですが!)?、タカラがメイン・スポンサーで玩具化前提の、アニメ製作サンライズ《勇者ロボットシリーズ》と言う異名の付いた、作品群があります。どう見てもそれを彷彿させるしかない、設定やデザインを平気で(これも失礼ですが‥‥‥)踏襲しながら、決してお笑い的コメディやパロディではなく、大真面目というのがこの作品の特徴です。

これはかなり考え過ぎとか、深読みのし過ぎの部類かも知れませんが、70年代までのまさにそれまで君臨していた、巨大ロボット・アニメを否定する。
いわゆるリアル?ロボット・アニメの原点と言える『機動戦士ガンダム』が登場し、80年代のロボット物を方向付けました。そして、90年代に入って衝撃的に登場したのが、『新世紀エヴァンゲリオン』で、それまでのリアル・ロボット物含めた、いわゆるロボット・アクションの在り方をひっくり返しました。かなり大袈裟で大雑把な分類ですが分類そのものが目的ではありませんので、他にも色々な見解や分析もしくは、代表する作品があるとは思いますが、このようなところで御了承下さい。

その後は世相と同じくアニメも混沌の時代で、何よりもそれまで土曜日や日曜日の朝や夕方が、定番であった放映時間が、様々な理由で深夜へと移行し。
いわゆる、お茶の間で家族の見る作品では、無くなりました。これはロボット・アニメだけではなく、アニメ全体の問題でもあります。更にこれも作り手の都合なのか、作らせるスポンサー等の側の都合なのか、それまでほとんどが1年間。いわゆる50話前後で完結していたシリーズが、半年間の26話前後を飛び越えて、ほとんどがいきなり3ヶ月の13話中心に移行しました。
深夜の放映、放映時期の短縮はそれらの作品対する深い洞察や、キャラクター達の演じる役柄への理解を大きく阻害し、印象やイメージの勢いやハッタリばかりが、目立つようになって行きます。
そのような中で、まるでこれまでのロボット・アニメの総括でもするような作品!が、登場しました。
それがこの、25の、『キャプテン・アース』でした。実は25話という半端な数が、少し気になってはいるのですが‥‥‥ディスク・シリーズだけの、後日談とかあったらイヤだなと、とか思っています。

人類の存亡賭けている主人公が属する味方も、かなり人類に対して平然と冷徹な事が行える敵も、やっていることは大真面目で大掛かりなのですが、なぜかそれが人類や敵の日常の中で、どうしても滑稽さが拭えないのです。
これはもちろん主人公側に言える事ですが、何で移動基地が国内?専用の列車基地なのか!?
そして当然のように、《水着回》も用意されているのですが、そういうお楽しみ回に限って、深刻で悩み深い暗い影が落ちる内容になります。

マァそれが、前回の記事からこぼれたお話として、列車基地から発進する場面と、水着回の場面を御紹介します。
とにかく、80年代90年代を経て来た、2010年代の作品として、絵柄や設定などの背景には驚くほど凝りまくっています。


主に第08話「その作印(サイン)に気付く夜」と
第14話「夜をつらぬく少女の涙」より





キャプテンアース
第08話その作印(サイン)に気付く夜







〈リンク切れ予備になるのかなァ~〉


と言う訳で、どうしても捨て置けない、在りし日のロボット・アクションアニメの定番であるところの、「どうして敵は日本にしか現れないのか?」ちなみに、作品内では一切答え(らしきものはとにかく・・・)はありません。
そればかりか敵が出現すポイントへ、先回りする移動手段として《列車に偽装した鉄道の移動基地!》という、積年のロマン!を現実化したのは、あらゆるリアリティを無視した上で、称賛に値すると思います


〈第08話「その作印(サイン)に気付く夜」より〉

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〈無電化区間でも走れるように?ちゃんと、ディーゼル
機関車が牽引する列車スタイルをしています!〉


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〈どこがどうなっているのかは分かりませんが、
内部には立派な司令施設と、格納してあるアー
スエンジンの射出システムが完備されています。〉


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〈この車両に、射出用の超伝導カ
タパルト?が、装備されています。〉


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〈工事用クレーンなどにある、固定用の足場が
キチンと伸びるところも、忘れません!〉


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〈地面へロックボルトが喰い込み、
それを現す土煙すら上がっています。〉


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〈そしてゆっくりと、車両が回転します。〉


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〈射出用のカタパルト車両が、ゆっくりと列車
に対し直角になるように回転して行きます。〉


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〈列車に対して直角になった車両から、さらに対衝
撃用のアームが伸びて、さらに地面に固定します。〉


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〈こうしてまさに完璧に固定されてから、車両そのもの
のカタパルトが大きく射角度まで、伸び上がります。〉


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〈カタパルト用の超伝導加速レールも、ここで更に伸びて
見せます!何という拘りの描写!?


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〈ここでアースエンジンの、内部描写が入ります。まさに
発進シークエンスとはこれ!です!!


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〈かくして、アースエンジン発進準備完了!〉


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〈どこかで見たようなボタンですが、いちいち確
認窓を開けてから押すのは、お約束でしょう!〉


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〈こうしてアースエンジンは無事に発進し、空中で変
型します。一応基本的に、単体では空は飛べません〉


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〈そして戦場?へ降り立ちます!〉


それにしても良くもこれだけ、色々なロボット・アクションの要素を取り入れながら、完全にオリジナルなバージョンを、今敢えて作ろうという意気込みは、どこから生まれたのでしょうか?
子供(中学生)が操縦するロボットである必然性は、すべて「ライブラスター」と言う宇宙エネルギーを、無限に引き出す〈銃の形をしたデバイス〉にあり、それを持てる撃てる事が、全ての条件となると言うのがポイントです。しかも実質的には一夏の経験・・・ならぬ、一夏の出来事です

そうでありながら、単なるロボット・アクションだけではなく、まず主人公を中心とする友情愛情純情!
さらには、親子愛から異種族間の恋愛問題。何しろこれは、キスをすると相手の思考や記憶が分かる、テレパシーキス!があるので、浮気どころか嘘も誤魔化しも効きません。
そんな中で主人公は早くに母親を亡くし、父親は一番最初に敵と戦い、その侵攻を命懸けで月の裏側で喰い止めた、英雄でありながら、その事実は伏せられていた。何て経歴の持ち主の上で、父の親友に育てられていた。しかもその親友は、今や来るべき敵の新たなる侵攻を防ぐべき組織の、司令官となっていた!でも、ちっともそうは見えない、冴えないおっさんですが‥‥‥。

そしてその冴えないおっさんの、元妻が天海道と名付けられた、これも敵迎撃用宇宙ステーションの、司令官をやっているというここにもまた男女の愛の機微が、伺えます。
挙げ句に、その二人の間に生まれた一人娘は、いまや天才ハッカー少女として、自らを《魔法少女》と名乗り、国家間の軍事システムに介入したりしてみせた。ここでも、離婚した夫婦の娘とその両親という関係が描かれ、人工生命体であるハナの存在により、見事にわだかまりが消えるという、便利な結末を迎えます。

そして何が御都合主義かと言えば、見えないところでは分かりませんが、結果として最終的には敵味方に損害はゼロ。
もちろん死傷者も、無い(と、思います)ただ悪い大人達には、それなりに罰が下ったのでしょうけど、その辺はもう描かれていません。呆れ返るほどの、御都合主義的ハッピーエンドです。
ですが、現在ではその終わり方こそが、不足しているのだと思います。真面目に、リアルに描いた結果、誰も幸せになれない?結末。それが妥当だと分かっていても、何となく納得の行かない後味の悪さ。

これらの矛盾を、一気に挽回する1つの手段として、この作品は生まれたのかも、知れません。
御都合主義的予定調和のハッピーエンド!で、何が悪いッ!?



キャプテンアース
第14話夜をつらぬく少女の涙


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水着回ですが内容はかなり深刻です

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『あんのんブログPart2・HINAKAの戯れ言』です。
本来は、『あんのんブログ・HINAKAの雑記』としてSo-netブログであったものが、So-netブログから追い出されて、ここで新たに構築するモノです。

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