劇場版『ガンダムF91』に「バグ」という武器が出て来たのは、記憶に無いんですが?あったんですねェ~!



前回の記事に対して、後述のようなコメントをいただきました。
もちろん、空想科学兵器など今までもこれからも、類似のアイディアや能力はもちろん、形状に至っては似たものが出て来るのは当事者の意図とは無関係なところで当然だと思います。問題はその上で、それをどの様に描写し表現するかという、見せ方の問題だと思います

もっとも現実の武器として、最も身近な拳銃を見れば、むしろ余りの変化無さに驚きます。
自動銃器開発の天才ジョンブラウニング(日本語表記ではブローニングが主体でしたが、アメリカ的英語発音としては、ブラウニングの方が適切だそうです。今後本人の名前に関しては、「ブラウニング」としその名が定着している、銃器等に関しては適宜表記します。)が、軍用自動拳銃の銃弾開発から、あのアメリカ軍が第一次大戦から第二次大戦を経て、ベトナム戦争に至るまで正式拳銃とし続け、「ガバメント(官給品)」の愛称まで付いた。『コルトオートマッチク1911A1』は、何とその専用弾として開発された45ACP(45口径・オートマチック用コルト拳銃弾)と共に、1世紀以上に渡って、現在でも使用され続けています。
その型式名通り、1911年にアメリカ陸軍に採用されて以来です。

そして、その天才が71年の生涯を閉じたのは、その最期の設計(1923年)であり傑作と名高い、自動拳銃「ブローニング(ブラウニング)・ハイパワー」を製造する予定の、欧州ベルギーにあるFN(ファブリック・ナショナル)社を訪れた時の事だそうです。1926年にFN社の製造ラインを見学し終えた、まさに直後の事だと言います。
突然の心臓発作で、まるで自らに科せられた人生を、全うした事を確認した上での、実に急で静かな最期だったと言います。
後に、世界で最も普及した軍用拳銃とまで言われる、「ブローニング・ハイパワー」の製造をFN社が始めるのは、それから9年後の1935年からになります。その為、その正式名称は『FNブローニングハイパワーM1935』となります。
そしてこの最期の銃は、まさに自らが設計製作したガバメントの次世代拳銃として、世に送り出したモノでした。
世界に同様の銃を広めたガバメントでしたが、当時のアメリカ陸軍が要求した45口径という大口径と、それに伴う威力が災いして近代の戦闘には、不向きだという考えが起こっていました。これに対してドイツのこれも天才銃器製作者の、ゲオルグルガーが開発した軍用自動拳銃で、1908年に当時のドイツ軍に正式採用された『ルガーP08』の名で、知られています。
後にも先にも量産型で唯一採用された、トグル・ジョイント(日本では通称・尺取り虫)式の名銃です。もっともドイツ人気質なのか、この銃は非常に精巧且つ緻密に作られ、その型式番号に合わせて修理や調整をしなければならないと言う、まさに職人気質を要求する拳銃だったそうです。

結局、P08は後にその座をこれも有名な、ワルサー・P38に譲りますが、この為に開発された9ミリルガー(自動拳銃)弾は、その後も引き継がれP38はもちろん、ヨーロッパ世界では最も普及した自動拳銃弾となります。
口径も小さく、アメリカ式のインチ口径だと38口径になります(有名な357マグナム弾も同じ口径ですが、薬莢の長さが違う為に357マグナムを撃てる銃は、38スペシャルと呼ばれるいわゆる通常弾も撃てますが、通常逆は無理とされています)。
ですが、銃弾としての大きさや携帯性。更には、近代戦に欠かせない弾速等々、自動拳銃の主役としてふさわしい銃弾として、ヨーロッパのみならず全世界的に広まって行きました。それは取りも直さず、その銃弾の自動拳銃弾としての有効性が広く認められたという事です。これに目を付けたのが、またもジョン・M・ブラウニングでした。

この常に先進的でスタンダードな銃器を開発し続ける希代の天才をして、新しいグローバル・スタンダートも言うべき世界初(グリップ・マガジン方式以外では既に実用化されていました)となる、「複列式弾層(ダブル・カラム・マガジン)」の標準装備を実用化しました。
これまでの45ACPはもちろん、9ミリ・ルガー弾でも拳銃への標準装弾数の常識は7~9発でした。それ軽々とを越えて、何と13発をも弾層(マガジン)にだけで標準装備できる、画期的なモノでした。

それ以外にも、そのブローニング・ハイパワーには、様々な現在の最新式拳銃と比べても、それらを凌駕する特製がありました。
有名なチェコ製のCZ・75を初め、有名どころでは様々な紆余曲折がありましたが、ガバメントに変わるアメリカ軍の正式自動拳銃は、イタリアの銃器製造メーカーの老舗ベレッタ社が送り出した、M92に決まりました。現在アメリカ及びその連合国軍であるNATO軍では、自動拳銃(ベレッタ)M9と正式名称が与えられていますが、これがコマーシャル・タイプ(市販型)のベレッタM92(現在はこの後にFSと付くのが最新型だそうです)と同じものだという事は、周知の事実です。
ちなみに装弾数は、標準弾層単独で15発だそうです。アメリカ軍が、自国製以外の銃器を標準の正式採用とする事は、極めて異例だと言う事です(その為も有っての、紆余曲折です)。

なお当初からの正式名称でもある、「ハイパワー」とはこの当時の常識を越えた、装弾数から来ているのだそうです。
更に現在でも50を越える国の軍隊に、正式採用され続けているそうです。これほど、広く多数の国々で使用されている為に、1種の銃器としての製造数は恐らく史上最多であろうとすら、言われています。
そしてその正式銃弾は、9ミリ・ルガー弾から主な製造元とのなった会社のネーミングにより、9ミリ・パラベラム弾として世界に広まっていますが、ルガーP08当時と内容は特に変わっていません。つまりマグナム弾のように、特に強力な弾だと言う事では無いそうです。

なおこの弾の特質の1つは、その性能に比べて構造と原材料。
そして、製造が驚くほど簡単だった(と言っても特に大切な雷管・プライマーを、素人が作るのは無理で危険だそうです。)事からも、ともかく銃弾は数多くバラ撒くモノという、特に軍用自動拳銃としては、1発が安くて高性能という事は、必須の要件だそうです。
高性能には、熱帯の高温多湿はもちろん、泥やカビ。砂漠の昼の高温と夜の低温という、真逆の温度差や細かい砂。そして海水やスコールのような豪雨などの、水や塩水などの自然現象に対する耐久性。さらには、本家の拳銃自体から発砲の瞬間に、握る人間の手が受ける、衝撃性(同じ衝撃でも、マイルドな衝撃の方が良い云々)など、多岐多用に渡ります。
現在では、同じ銃弾でも9ミリ×19ミリNATO弾という名を戴く、この9ミリ・ルガー弾にはその資質があった!と、言う事でしょう。


註:NATO(北大西洋条約機構)軍は、アメリカを中心とした対ソ連合国軍でしたが、現在では世界最大の連合軍組織として、活動しています。その性質上、特に弾薬はお互いに融通できないと、色々と不便な為にさすがのアメリカも、各国軍隊の圧力には勝てずに、自動拳銃弾を9ミリ・パラベラム(現在でもアメリカなどでは、9ミリ・ルガーで通じるそうです)弾として、ドイツのルガー社とは無関係な銃砲製作会社及び、世界中でライセンス製造されているそうです。
拳銃弾までにも9×19ミリ・NATO弾の名が使われるのですから、他の機銃になれば使用弾薬のカートリッジは、口径が同じでも薬莢の長さが異なるなど、様々な種類の機銃弾が存在します。そこで、正式にNATO軍に採用されたモノにはすべて、NATO弾の名が入っています。それでも特にベトナム戦争時には、アメリカのごり押しの為に様々な問題が起こったようです。当時、アメリカは本当に強かった!ので、当然とも言えます。
現在では、一応拳銃弾は9×19ミリNATO弾。そして、小口径機銃弾5.56×45ミリNATO弾から最も大きいのが、12.7×99ミリNATO弾です。この銃弾もまた第一次大戦末期に、ジョン・M・ブラウニングが設計・製作した、50口径ブローニング(ブラウニング)M2重機関銃に用いられた為、特にアメリカでは現在も50BGM(50口径ブローニング・マシンガン)弾の愛称で親しまれているそうです。なお、このM2重機関銃は、その後何度か最新の重機関銃との代替わりが検討されました。しかし、何基もの試作銃器が製造されましたが、結局このM2重機関銃にどこか及ば無い事で、現在でもアメリカ軍はもちろん、NATO軍やその反対勢力?でも、現役で使用されています。
ちなみに日本の自衛隊でも採用されていて、国内でライセンス生産をされている、バリバリ現役です!




M2重機関銃B

〈ブローニングM2重機関銃〉


P08B.jpg

ルガーP08


1911A1.jpg

FN-BH02.jpg

cz75B1.jpg

CZ75A2.jpg

ベレッタM9


細かい刻印や、背景に描かれている文字を見ずに、どれがどれだか分かる方はかなりの、拳銃好きだと思います。
これらは、上から「コルト・ガバメント・M1911A1」・「FNブローニング・ハイパワーM1935」・「CZ75・前期型」・「CZ75・後期型」・「ベレッタM9(M92)」です。1911年製のガバメントはともかく、ブローニング・ハイパワー以降の優れたと評価されている自動拳銃が、どれほどハイパワーに似ているかと言う事が、良く分かります。
細かい改良点は幾らでもありますが、全体の基本設計でハイパワーを越える事は出来ず、この拳銃は改良を加えられながら未だに、現役のコマーシャル・タイプとして、製造・販売されているそうです。

その為、単独型式の銃器としては、恐らく現在世界最多であると、言われています。
特にそのグリップは、複列式弾層でありながら、これほど薄くて握りやすいものは、他に無い!と言われるほど、未だに他の追従を許さないそうです。有名なCZ・75も人間工学に適合した、非常に握りやすいグリップになっていますが、その為にもどうしても、太くなるべきところは太くするのだそうです。
それはそれで1つの形態として、優れている事は間違い有りませんが、装弾数を優先したベレッタM92は、大柄な体格の兵士が多いアメリカ軍ですら、「太すぎる!」という意見があるそうです。



すっかり、前置きが長くなってしまいました。それでは本題に入りますが、実は結論はもう出ているんですよネ。

日  付
2015-01-13

名  前
774

タイトル
No title

コメント
アニメオタクな俺はガンダムF91のバグだと思ったけどなあ





と言う訳で、確かによく似た兵器が無差別虐殺兵器として、登場しています。
ところが大変申し訳ない事に、不明にして全く覚えていないのです。映画版もビデオ版も、見たハズなんですが‥‥‥。




これで「誰も良心の呵責に悩まなくていい~」とは、よく言えたもんだと思いますが、これなら核兵器の起爆スイッチを押す人も、きっと「良心の呵責に悩まなくていい」じゃないかと思いますが、幾ら何でもそれはないでしょう?
確かに似よく似た兵器ではありますし、これをバトルシップが真似たと言っても、構わないでしょう。ただ、さすがにアメリカ映画界で名を知られた、『ハンコック』の監督で俳優でもある、ピーター・バーグ氏の演出はリアリティや迫力が、「バグ」とはまったく違います。
もちろん、実写の特撮。それもあのILM製の無人破壊兵器と、日本のアニメ作品で今一つ目的の分から無い、無差別破壊と殺戮を行う、無人兵器では残念ながら見せ方に大きな差があるように思います。既に述べている様に、架空の武器や兵器の使用は、まさにその表現方法と見せ方描き方にあります。
仮に劇場版?機動戦士ガンダムF91に登場した「バグ」の二番煎じでも、残念ながらそこに執念を見せたとしか思えない、手間と費用を掛けたであろうバトルシップの方が、存在感がある様に思います。

そして、直系の同じ製作会社の作品でありながら、特にあの機械天使の格納施設と発進ゲートの壊し方や、この回転ノコギリ兵器の射出方法などは、「バグ」とはまったく違います。
ですが、一旦空中で終結してからおもむろにその凶暴そうな、ノコギリ状の歯を展開してから、横向きから縦向きへと変化(恐らくこれが唯一?「バグ」とも『バトルシップ』とも異なる、クロスアンジェ独自の見せ方で、これは良かったと思います)する事で、その兇悪さを一層高めて見せます。
そこから、発進ゲートの滑走路なのか射出システムなのか分から無い、ゲートの平面を深く切り裂きながら、奧の格納施設へと迫る場面は、まさに『バトルシップ』の一場面を、彷彿とさせる場面です。

機動戦士ガンダムF91バトルシップのこの場面の類似に関しては、バトルシップ公開当時から気付いていた方は、気付いていたようです。

たまにネタバレするシネマレビュー』様のサイトにも(無断リンク済み)同様の記事があります。

「バグ」は、機動兵器を破壊できる程の能力があるのに、なぜか対人殺戮用に、主に使われていたように見えます。
あるいは、種類があって対人用のレーザー兵器も使用する、小型のモノと対機動兵器用の大型のモノが、有ったのかも知れません。いずれにしても、物語上の関連で見た記憶が無いので、この辺は何とも申し上げ難い、不案内な部分です。

まァ、どちらが先かと言えば、明らかに『ガンダムF91』の方が先なので、映画『バトルシップ』がそのマネをしたという点は揺るが無いと思います。
例え、本当に知らなかったとしても!です。ただ、見せ方その他に関して言えば、これは明らかに結果論かも知れませんが、『クロスアンジェ~』の方が『バトルシップ』を参考にしたと見られても、仕方が無いように思えます。
「バグ」にはあのように強烈な、敵の基地や建造物を、無惨に破壊して行くという描写には、乏しいモノがあると思います。
これが今回のコメントに対する、私的な感想ですが、今後更に似たものが登場する作品が、アニメや実写映画から出て来るのかも知れません。
それらに対しては、「似ているものがあるのは仕方が無いが、問題はその作品として見せ方と描き方。そして、迫力!」であると、考えています。







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