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なぜか無視されている気がする中村地里氏による少女マンガ版『アルスラーン戦記』



以前から気にはなっていたのですが、TVアニメ・シリーズの放映が始まって、ますますその傾向が強まった?気がするので、やはりファンとして放っては置けないと言うか無視できない気がします
現在放映中の田中芳樹氏の原作で、荒川弘氏のマンガ版を元にした、TVアニメシリーズアルスラーン戦記』に、ケチを付ける気は毛頭ありません。唯個人的に、この原作マンガはどうも肌が合わなくて、特にファランギースの服装と笛は何とも落ち着きません。
更に今回のマンガ化に合わせて、色々と省略したり改変されたストーリーも、どうも個人的な納得の範疇を越えています。


荒川版アルスラーン戦記01

アルスラーン戦記のマンガ化は、この荒川弘氏のものが始めてではありません。
既に一度、いわば「第一部完」とも言える田中原作小説では『王都奪還・下』までを、全13巻のコミックにまとめた作品があります。

角川書店の明らかに少女マンガ的な月刊誌だった、『ファンタジーDX』に連載されていた、中村地里氏によるマンガ版『アルスラーン戦記』です。明らかに好みの問題ですが、個人的には現在の荒川弘氏のマンガ版よりも、こちらの中村地里氏版のコミックの方が、馴染めます。
でまァ、それはそれとして改めて改めて講談社から、原作小説と荒川弘氏版のコミックが出る事は良いのですが、見事に言うか何故にと言うか?すっかりと、中村地里氏版のコミックの存在自体が、事実上抹消されているような感じなのです。


アルスラーン03045


〈Amazonリンクですがいつ切れるか分かりませんし既に他巻は消えています〉

と言う訳で、取り敢えずは手持ちのコミックから、表紙を並べてみます。




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改まってお断りするほどのものではありませんが、これは決して《先にマンガ化した方をアニメ化すべきだ!》とか、《こちらの方がアニメ化に向いている!》などと主張するものではありません。
実際、ほぼ同時期にKADOKAWAが神村幸子氏の手掛けたキャラクター・デザインで劇場用映画として、またOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)として、製作し上映販売しています。こちらは、角川書店のお家騒動で完全にまとまる事無く、OVAも中途半端のまま終わった気がします。
もちろんこのアニメにも、今回取り上げている中村地里氏版のマンガは、関係していません。


ASUKAコミックスDX版
アルスラーン戦記全13巻

作画中村地里原作田中芳樹


アルスラーン001


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アルスラーン012


アルスラーン戦記 (13) (あすかコミックスDX)

アルスラーン03045

中村地里氏の作品としては、現在まで(2015年07月)のところ、最長編である事は間違い有りません。
そしてこれは個人的見解なのですが、作品としても氏の代表作として例え原作付きであっても、誇れる作品であると思います。さすがに原作が原作ですので、物語の設定や背景などはしっかりと出来上がっていますが、問題はそれを視覚化した絵としての表現です。これも、この作品はある意味で少女マンガらしく、服装にしろ建物の装飾にしろそれぞれが、中心となる人物や展開する物語に合わせて、華やかで機能的という難しい表現を、良く描いていると思います。
これらは、あの有名な名作『ベルサイユのバラ』に端を発する、少女マンガによる歴史(架空)ファンタジー・アクションの伝統を受け継ぎながら、発展・展開して来たジャンルの明らかに1つだと思います。

何より本来少年マンガは、そのアクションの派手さや盛り上がりに、ともすれば重点が置かれ人間関係の機微や、服装はもちろんその言動と、時には背景のギャップなどのコミカルな場面が、どうしても希薄になりがちです。
しかしこの作品は、むしろ少女マンガらしく人間関係の機微や、コミカルな表現にも配慮が見られ、特に服装を中心とする装飾的な事柄に関しては、武器や馬にもそれぞれの場面と人物の関係を、分かり安く表現するように描かれていると思います。その為逆に少年マンガ的なアクション(戦闘)シーンや、解説的な内面描写などの堅苦しい部分が希薄で、ある意味で分かり難いという感じはします。

その代わり人間対人間の関係描写や、心理描写など本来少女マンガ得意とする部分は、遺憾なく発揮されむしろ分かり易く描かれているとすら、言えると思います。
よく使われる例えですが、「少年マンガでは時として、争った敵同士が結果として理解し合い、固い絆で結ばれる事が往々にしてあるが、少女マンガでは極端な話し負けた側には、敗北の屈辱と恨み辛みしか残らない」もちろん、そうではない少年マンガも少女マンガもあります。
ですが下地として、少年マンガにどうしても《理想として殴り合った後で握手できる幻想》が、あるのだと言います。スポーツ・マンガを初め、基本的に何かを競うジャンルの少女マンガでは、当然のようにライバルを蹴落とす為には、手段を選ばない!
さすがに、古典的な相手の靴に画鋲!?みたいな方法はともかく、精神的なプレッシャーやいわゆるハラスメント(嫌がらせ?)系は、いまでも王道です。

既に定評のある、完成した物語が原作にあるのですから、マンガとしては何を省略し何をより精緻に表現するか?という事になりますが、これはもうまず少年マンガと少女マンガという違いが、端的に現れていますのでその点を敢えて無視すると、やはり《妖術》の存在と、その描かれ方に大きな差が見られます。
実は個人的に、この点に関してこの物語の原作から、果たしてこれは《妖術妖魔術師》などが、関わり合うべきものだったのか?という根本的な、疑問が押さえられません。
少なくともこのマンガが描かれた、「王都奪還〈下〉」のアルスラーン国王即位までの物語には、敢えて必要なかったのではないか?というのが、原作を読んだ時からの印象でした。

その為か、同様の違和感をこの中村地里氏のマンガから感じ取ってしまうのは、贔屓(ヒイキ)の引き倒しかもしれません。
いずれにせよ、やはり女性が描く女性向けマンガは美しい?と言うべきか、この作品で描かれるファランギース(美女の中でも絶世の美女!?)は聖職者としてもあるまじき?大胆な露出の服装や、本来あるべきかも知れないゾット族の族長の娘・アルフリードの顔や体に付けられた文様などは、正直好みではありません。


女神官032

女神官022

〈参照:ファンタジーDXコミックス・中村地里著
『アルスラーン戦記』第11巻裏表紙・第9巻の中〉


やはり、逆にどうやってあれほど見事に弓が引けるのか?的な、華美ではないけれども動いた時に映える重ね着や、装飾品を身に付けた姿
アルフリードがどうして、ナルサスに一目惚れしたのかをもう少し詳しく描いた上で、その年齢ギャップが文字通り大人と子供!と言うコミカルさ。どう考えても、ナルサスよりはエラムとの方がお似合いではないか?と思える、互いの意識の微妙な差など、明らかに意識して描かれていて、この方が馴染みやすく好感が持てます。

不思議なのですが、ファランギースはもちろんパルス王妃の、タハミーネもまた傾国の美女のハズですが、残念ながら荒川弘氏の描くキャラクターからは、そのような雰囲気はまるで感じられません。
もちろん、美女は美女なのですが‥‥‥。

とにかく、『絶版重版未定』で、マンガ文庫化もされていないのですが、明らかにここにもう一つのマンガ版『アルスラーン戦記』があり、しかも一応の完結を見ているという事実と、少女マンガとしてではあるけれども良く出来ているという感想を、どうしても明らかにしておきたかった言う事です。



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theme : アルスラーン戦記
genre : アニメ・コミック

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「名無し」はペンネームでもハンドルネームでも無い。

HINAKAです

名無し」は、無記名に対するブログのデフォルト仕様です。
従って個人名とは、認められません。「通りすがり」の無責任と同様です。従って、このコメントは削除対象です
毎度こう記すと、「何を細かい事を・偉そうなんだよ」等々御批判をいただきますが、別に本名を名乗れと言っているのではありません。コメント記入者の個人を区別し、その発言を尊重したいだけなのです。
この後、もし次々と「名無し」名義のコメントが続くと、こちらとしては対処のしようがありません。
更に例えPMでもHMでもその場のだけのモノでも、「自分の意見・感想その他」だと言う自負が、感じられず単なる「書き捨て」的なモノに見えても、仕方が無い事だと思います。大概の場合、そういう扱いをする時に限って、次のコメントから感情的になるものですが・・・。

「荒川弘先生は女性ですよ……」良く存じております。
この場合「女性向けマンガ誌の作者、男性向けマンガ誌の作者」の違いと言う表現を、既に本文中で何度も使っておりますので、今更御本人の性別がどちらかという事は重要で無いという事。そして、表現の違いに関する結論の強調として、この様な表現をとったのですがさすがに今となっては、こだわりも薄くなりましたので、念の為訂正を入れておく事とします。

過去作品に対する敬意と礼儀。

HINAKAです。

ミヤ

URLはともかく、フリー・メール・アドレスはネット上での、最低限の存在証明だと理解しております。
こういう場合の為だけに、1つは御用意されるのが、手紙(ファン・レターでも)に差出人の住所氏名を明記するのと同様、日常的な礼儀だと考えます。どんなに熱烈なファン・レターでも、差出人不明もしくは存在しない住所が明らかな場合、多くは担当する立場の人が、破棄すると聞いています。

さて、おっしゃる事はわかる気も致しますが、これを「些細な事」とされると、やはり記事の全否定になると思いますので、流すのは困難です。
例えば、映画やTVドラマにおいてそのような事は、通常あり得ません。横溝正史氏の「犬神家の一族」を、どのような形にしろ映像媒体として再リメイクした場合、最初の《市川崑映画版》を素通りできるでしょうか?
媒体の違いとおっしゃいますが、「マンガ・コッミクの連載」と実写TVドラマと実写映画にどれほどに、どれほどの差異を感じていらっしゃるのでしょうか?どうも少女マンガと少年マンガに、大きな隔たりをお持ちのようですが、表現媒体としてのマンガという枠の中では、大した差異は無いと思います。事実、ほとんどマンガに興味を持たれない方にとっては、どうでもいい事です(そこから派生する、少女・女性マンガおよびその作者を差別する風潮には、大いに憤りを感じますがそれはた別の話です)。

その同枠の中のでのリメイクとなれば、その作品の一般的評価がどのようなものであれ、少なくとも途中打ち切りでもなく、無事に1シリーズを完結させたのですからですから、再び同枠媒体で同原作を作品化する以上それなりの《先達、先行作品に対する儀礼的であっても、礼を取る姿勢》は必要では無いかという事が、1つ目です。
もしも作者や出版社が、何か先行作品に異論があり敢えて礼を取らず対決する!と言うのであれば、タイトルなどで明確に「正統マンガ版」とか「完全コミック化」などと、それとなく銘を打てば良いのです。そう言う事もなく敢えて触れる事もなくまた、その先達が未だに現役のマンガ家であり作品を発表していながら、完全に「無視」をしている事に対し、特に出版社や原作サイドの態度に「礼を失している」と感じている事が、2つ目です。

既に、お気づきとは思いますが《作品内容に対する評価》につては、上記2つとは完全に無関係であり、それぞれ意見・感想・評価が有れば、面白いと思います。
ですが残念ながら、現在「池里版・アルスラーン戦記」を読む事は、かなり困難です。これが3つ目であると同時に、致命的な問題です。同原作のマンガ化の問題である以上読み比べが出来ないとはどういう事だ!?と、言う事です。
時代は変わり、容易に電子書籍化できるようになった現在、片方が弱小出版社で既に倒産でもし、原稿も紛失しているというのでもあればとにかく、両方とも大手出版社である以上、版権問題以外に古い作品の再販ができないはずありません。この点に関しては、決定的に疑問を感じている次第です

それでは、また。


年代と媒体の違い

始めまして。ミヤと申します。
自分のサイト等持っていませんので、フリーアドレスとURL無記入にて失礼します。ご容赦を。
ですので、と言うわけでもありませんが、返答などはお気になさらず、さらりと聞き流していただければと思います。

私などは最近になってから、荒川先生のコミカライズ版を通じてアルスラーン戦記と言う作品を知ったものです。そのコミックスの帯に「20年前に完結したあの少女漫画が再コミカライズ!!」くらい書かれていないと、何度目のコミカライズか、以前はどんな媒体で連載されたのか、などは早々わからないものだと思います。
かといって上記のように、少年漫画の帯に「20年前の少女漫画」と書いてしまうと、それはそれで「少女漫画が少年漫画になったの?」などの誤解を招く元になってしまうのではないでしょうか…。無礼な言い方に聴こえてしまうかもしれませんが、私にとっては20年前の作品と言われると、「生まれた頃に漫画化されたことがあったのか。母親は読んだことがあるのかな。」というもので、正直なところ世代の違いを感じます。

他の方や管理者様の仰るとおり、少年漫画と少女漫画はかなり傾向の異なる媒体です。その上で、自分ではなく姉や母親の世代であると感じることも踏まえると、同じ原作とは言え一纏めに語るのは難しいのではないでしょうか。
中村先生の作品を読んで馴染んでいる方が、荒川先生のキャラクターを見て「美女の設定なのに美人じゃない」「心理描写が大雑把」と感じるように、荒川先生の作品に馴染んでいる方が中村先生のキャラクターを見ると「戦士なのに力強さがない」「戦いの迫力に欠けている」と思われてしまうかもしれません。これは完全に個人の好みや、最初にアルスラーン戦記を読んだ際の第一印象によるものなので、同じカテゴリに押し込めて比較を始めてしまうと、所謂宗教戦争になってしまうと思います。
仮の話ですが、中村先生の作品が復刻したとして、帯に「あの荒川先生に先立ってコミカライズされたアルスラーン戦記!」なんて書かれたら、媒体も作風も違うのだから無理に荒川先生を関連付けなくても…とは、思わないでしょうか?

最後に重箱の隅をつつくようで申し訳ありませんが、一言だけ。
中村先生のことは「中村先生」「中村地里氏」と呼んでいらっしゃるのに対し、荒川先生のことは「荒川氏」「荒川版」と呼んでいらっしゃるので、中山先生のファンであることを差し引いても、邪険に扱われているように感じてしまいました。中村先生と言う第一人者がいるにも関わらず、それをなかったことにして、不当に持ち上げられている…という思いが荒川先生に対してあるのではと思うと、再コミカライズ版からこの作品を知った身としては悲しく思います。

最初に書きましたとおり、私は最近アルスラーン戦記を読み始め、作品理解を深めている最中のひよっこです。そういう奴もいるんだな、程度で聞き流してくださいませ。

邪推でしか有りませんが、出版社同士・原作者関係者等の、見えない裏事情を感じます。

HINAKAです。


トーオリ・スガリ

例え世間が忘れても、「再マンガ化」である事実は、明確にすべきだと考えます。
これは前マンガ家が現在も、マンガ家として活動していらっしゃる以上、当然の事だと思います。そしてこの辺の扱いに、どうもいわゆる「大人事情」的な影が、チラ付くようで特にKADOKAWAはその辺のマンガ化やアニメ化に関して、原作者も含めて作者や作品の取り扱いに、誠実さを感じられない時があります。
特にこの件に関して、何か理由が有るという根拠も有りませんが、今の時代に電子出版もされ無いという事にも、やはり納得が行きません。

とにかく、アニメにしてもマンガにしても、現在の荒川マンガ版がそれほど良いとは、思えません。
KADOKAWAはOVA(劇場公開版)のシリーズを、どうする気なのでしょう?


> ところで、11巻の表紙がヒルメスなんでしょうか?

その通りです。
さすがに少女マンガで、その辺の火傷の後も「気にしているの本人だけ」的な、描かれ方で目の見えない姫との関係も、良い感じでした。

最期に大変無粋ではありますが、やはり必須記入としている〈メール・アドレスURL〉は、フリーのメール・アドレスでも構わないので、是非御記入下さい!
でないと、このようなまともなコメントでも、承認できなくなります。世の中には、「元々書き手も出どこも不明のネット内で、〈ハンドル・ネームやアドレス〉に何の意味がある!?」と仰る方もいるようですが、礼儀やマナー以前に書き込んだ相手に対して、直接の連絡手段も伝えられないようでは、書き込んだ内容の真意にも疑問が湧きます。
真面目に書き込んでも、「単なる書き殴りか?」と思われるような事は、避けていただきたく存じます。

それでは、また是非御訪問下さい。



無視ってよりも……

完結してから二十年も経ってるのだから、単純に忘れられてるだけだと思いますが(^^;)
知名度的にも銀英伝や創竜伝(これも結構忘れられてきたと思う)の次くらいだと思いますし。
(まぁ、そこらへんはその人のアンテナの指向性によりますが)

前のコミック版の画像見たさに来た暇人の戯言でした。

ところで、11巻の表紙がヒルメスなんでしょうか?

WEB拍手:返信

11/11 16:30 和くん様

HINAKAです。

いやはや本当に、そう思います。
まァ、描き手が女性か男性かという点で、差があるのかも知れませんが、ファンギースとアルフリード(エラムとの掛け合いも含む)は、中村先生の絵の方が馴染みやすく思います。それとファランギースの笛!何か裏付けがあるのか、ワザワザ荒川氏版では、小さな文字通りの呼び子のような笛にしていますが、長さに違いはあっても縦横は別にして、あれは元祖芦笛の類であるべきだと思います(せめてオカリナとか!)。

それとこれは、中村先生が単行本の1巻の後書きに述べられていますが、服装はもちろん特にナルサスの髪型は、その時々で変えている(担当はエラムだろうとの事です)という、日常と非日常(戦闘シーン)での服装や髪型の違い、特に女性のそれは大きいモノがあります。
そもそも田中氏の原作自体が、心理描写によるところが大きいので、少女マンガ手法の心理的な葛藤や心理戦の描き方は、少女マンガ的には当たり前のモノですが、少年・青年マンガでは見栄え重視で、余り重要視されていません。その為か、荒川氏の作品も、全体的な戦術や戦闘を広く描く点では効果的ですが、細かいキャラクターの心の動き、特に他人との関わりの点では、大雑把というか短絡的というか、「思ったら即実行」的で分かり易いのですが、誤解を恐れずに言えば単純です。

さらに決定的?なのは、中村先生は苦労して原作に即するようにと、オリジナルを控えていらっしゃったのに対して、荒川氏版は大きな改変が多く、どちらも辻褄合わせが大変なのは同じですが、方向性がまったく違います。
ちなみに、辻褄合わせが大変な大な原因は原作にあると思いますので、それに関してはマンガ化をする諸先生方に、大いに敬意を払うところです。

今回は拍手とコメント、大変ありがとうございました。
またの御訪問を、心よりお待ち申し上げております。


児戯に等しいコメントとして、今後の為に特別公開させていただきます。

> もうなんか絵が無理。ヘタすぎる。

名前はおろか、メール・アドレスもURLも書き込まれていない以上本来は取り上げる必要のないコメントですが、念の為「表現内容の悪例」として、今回のみ表示します
しかし以降このような、常識の無いコメントは(書き込んだ本人と連絡の取れるメール・アドレスやURL必須、他者様と区別する為の書き込み用ネーム必須等)内容がいかに素晴らしくても、《承認し公開する》
予定はありません


HINAKAです

マンガやアニメである以上、「絵柄の好き好き」や「技巧に対する好悪(CGの使い方など)」は個人の趣味(守備?)範囲の問題で、否も応も有りません
しかし特に作者の個性の出るマンガで、安易に「技術的な問題としての上手い下手」を論じる以上は、それなりの素人にも分かる絵画技巧的で、技術的なあるいは科学的な問題点の指摘や比較論などにより、何が何よりどう劣るのか?を、証明していただかないと、唯の一方的な感情の押し付けになります。

もし感情的な押し付けがなさりたいので有れば、このブログのように御自分の思考・思想・心情・感想・感覚・印象等を、御存分に吐露されれば良いと思います。
その為に本来ブログには、トラックバック・システムがあり互いの意見を交換するのも、問題点だと思う事を指摘し合うのも、自由です。単純に、相手のコメント欄にそのブログ記事に対する、「侮蔑表現」を書き込むだけで有れば、「ただの憂さ晴らし的迷惑行為!」であり「意味不明な児戯にも劣る誹謗中傷!」と、判断されても仕方が無いと思います。


念の為このコメントがどれほど、記事と記事にさせていただいた作品のへの《謂われの無い侮蔑表現》であるかを、説明してみます。
下手」という根本的技術表現の否定文言だけには、意味も根拠もない無礼失礼極まりのない文言だという事は、既に述べました。ここに個人的な見解を付け加えると、そもそもマンガの絵柄表現は、この表現媒体全体の特徴であるコマ割りの構成から、セリフ(吹き出し)の使い方。あるいは吹き出しを使わずに、心情のみで語るなどそのページ画面一杯の使い方それぞれに、個性があり良し悪しがあると思います。
つまり、ストーリー・マンガ1つ取っても「正道はあれど王道無し(逆でも可)」とこの場合の正道とは、ストーリー・マンガの確立者にしてマンガ&アニメ文化の創始者、手塚治虫の作り上げた、スタイルの事です。


さらに何と言っても、マンガの技量は技術や技巧の優劣では、全く語れません。
基本として、「マンガ技巧は省略と誇張にある!」とされています。実写の複写と見分けの付かないような細密な絵が、個人の技量ではなくデジタル技術である程度可能な現在、この取捨選択はまさにそのマンガの価値観そのものと、言えると思います。
極端な例を上げれば、1962年から描き続けられている、マンガ界のロングセラーにして永遠のマンネリ『小さな恋の物語』と、昨今話題の『進撃の巨人』コレを同じマンガというジャンルで収めていいのか?収まるのか!?いや、収めるしかないのが、マンガというジャンルだと思います。ちなみにこの2つの作品には、時代を超えた一つの共通点があるそうです。
それは、《両作品とも最初は商業マンガ編集者に、相手にされなかった!》のだ、そうです。


最後に、言うまでもありませんが、マンガ家・中村地里氏のファンである事は、否定できません。
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Author:HINAKA
『あんのんブログPart2・HINAKAの戯れ言』です。
本来は、『あんのんブログ・HINAKAの雑記』としてSo-netブログであったものが、So-netブログから追い出されて、ここで新たに構築するモノです。

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