TVアニメ・シリーズ『ヘヴィーオブジェクト』第09話「障害物競走なら普通は泥まみれ 南極大陸 制圧戦」が面白かった理由?



そもそも、この饅頭(マンジュウ)に箸やら楊子を突き刺したような、砲塔だらけの全長直系は50mを越え、重さは20万tを越えると言います。
まさしく陸上での、大艦巨砲主義の究極と言えるような物体が、なぜか戦争を変える究極兵器になった!と言う時点で、この物語は、SFアクションと言うよりは、未来形アクション・ファンタジー!と言った方が理解しやすい物語です。何しろその厚さ10mにも及ぶという外壁は、実際には数センチしかない厚さの様々な種類の鋼板を、何千枚と重ねたモノだそうです。更に、そのそれぞれの鋼板には、防御系・戦闘系・制御系などの無数にかつ複雑に、プリントされて電子回路図のように機体全体を覆っています。

その一番外側の鋼板には、電磁気フィールドの発生装置も組み込まれていて、通常兵器の攻撃では傷も付かない!というのですから、もう絶対の楯です。
更に幾重に重なった鋼板は、間に何重モノ耐熱対衝撃の絶縁鋼板を挟み込んでいます。この為、互いの電気回路には影響しないように、張り巡らされたその超伝導回路を、高電圧で高電流の電気エネルギーが、様々な回路を経て変換され高出力エネルギー源として動力と、高エネルギー砲弾と化します。
このようにして、100門以上有る砲身から凶悪強力長射程のプラズマや、レーザーなどの高出力エネルギーとして、ほぼエネルギー収束の合間無く発射されます。

もちろんこの機体そのものが、高性能レーダーやセンサーの類。
挙げ句は光学式照準器までも装備し、それらのデーターが機体全体を、スーパー・コンピューターと化した部分で、一瞬にして分析し解析します。
その為、瞬時に通常兵器の射程外から、通常兵器を越える破壊力と速度で補足し、目標を撃破します。当然の事ながら、この機体の操縦者はその圧倒的な速度と、膨大な解析結果から瞬時に最善を選ぶ判断力を備えた、「エリート」と呼ばれる、一種の超人となります。
そしてこれが、何物をも貫く絶対の矛であり、その機体そのものは核兵器の直撃を受けても、半身を溶かしただけでした。そして、残った砲とエネルギーで敵を殲滅し、これをもって戦争を変えたと言われている世界が舞台です。

この設定の最大の突っ込み所は、この膨大にして高出力の電気エネルギーを発生させる、《動力炉》とは何か?です。
現在の原子炉や考えられている核融合炉は詳細下記コメントを参照して下さい!》、究極的にはその熱エネルギーでタービンを回し、発電するものです。他の発電装置に比べて圧倒的に少ない燃料で、持続的に高温高熱を維持できる事とその際、酸素を必要としない(燃焼ではないので)為にある程度の小型化さえ可能なら、大型の艦艇や潜水艦には有益なエンジンです。
しかし、核爆発や核融合の瞬間的なエネルギーはともかく、小型で継続的に「」そのものから、これほど莫大な電気エネルギーを随時供給できるものは、現在のところ存在しません。

もちろんアニメ作品の中で、その辺の言及はありません。
奇妙に思えるかも知れませんが、これはちょうど『機動戦士ガンダム』などと同じです。モビルスーツは、核融合炉を「動力」として使用している事になりますが、どうやって電力以外の動力を得ているのかは依然として、不明です(これも下記コメントに説明があります!)。

ですので、この物語は《近未来を舞台にしたアクション・ファンタジー》と、位置付けています。
そしてこの超大型兵器を、『オブジェクト』と呼びます。この言葉は、コンピューター・システムの1つである、オブジェクト構造などと同様の意味で、この物語全体のテーマともなっています。

例えば膨大なエネルギーの変換と、多量のデーター処理を可能とする。
膨大な数の、コードレス・パネル鋼板は、その全てが事実上の手作りに近い、職人芸でしか作る事が出来ないそうです。それらを一枚一枚填め込み、1つの巨大な回路を作り上げる技術は、大量生産の効かない個人の芸術的な技術と、完成の賜物とされています。まさに、オブジェクトそのものと言える構造です。
これではこの超兵器を、多量に造る事は不可能で増して、その莫大な費用は1国家の軍事予算全てに匹敵する場合も、有り得るそうです。





〈前略〉

概要

『とある魔術の禁書目録』に続く2作目となる鎌池和馬の長編作品。
戦争の形態や世界情勢が大きく変容した未来の地球を舞台に、超大型兵器『オブジェクト』が織り成す戦争を描いたSFアクション作品。キャッチコピーは「近未来アクション・ボーイミーツガール」。
1作目の『禁書目録』とは打って変わって魔術や超能力といったファンタジー設定や超常現象は一切存在しないが、代わりに科学方面に大きく傾倒しミリタリー色が強いSF作品となっている。RPGのラストボス戦にも似た誰も敵わない強大な敵を主人公が独力で倒す構図や、ただ単にデカい物を爆破する時の爽快感といった要素を最重要視した作風であり、主人公である2人の少年兵が知略や小細工などを駆使して敵オブジェクトを破壊する戦いが主軸である。

なお、第1巻が作品の基本となるスターターパック、それ以降の巻が拡張パックのようになっており、基本を踏まえれば後はどの巻から入っても楽しめるような構成を想定して書かれている。
このため、1巻以降に掘り下げられた人間関係は基本的に次巻には引き継がれない。
引用者註:これもオブジェクト構造と、言えると思います。

〈中略〉


あらすじ

人々が望んでも、戦争が無くならない未来。
繰り返される殺戮の中、既存の兵器では歯が立たない超大型兵器『オブジェクト』が、跋扈する世界。オブジェクトの設計士を目指す学生・クウェンサーは自ら戦場に赴き、そこでオブジェクトのパイロット『エリート』として生きる、少女・ミリンダに出会う。
そしてある作戦以降、腐れ縁の相棒・ヘイヴィアと共に、生身でオブジェクトと戦う日々が幕を開ける。

〈大幅に中略〉


オブジェクト

動力炉を中心に配置する、球形本体だけで直径およそ50m。
砲の長さまで合わせれば、それ以上のサイズ。平均質量は20万tを超える新兵器で、作中では、人間同士が直接交戦せずに済むクリーンな戦争の代名詞とされている。機銃や砲弾、ミサイルなどが豆鉄砲扱いになるほどの、桁外れの戦闘力を持つ。
また、ケーブル配線を必要としない、プリント基板式送電装置。およびオニオン装甲の積層構造の特性上、EMPに強い耐性を有する。そのため戦争では、どちらのオブジェクトが強いか、数が多いかという点で勝敗がきまる。

また、その圧倒的防御力と攻撃力から「兵隊が要らない」とまで形容されているが、あくまで兵器なのでメンテナンスや補給が必要であり、常に移動可能な整備基地と行動を共にしている。
そのため、オブジェクトよりも整備基地を狙う敵オブジェクトがたびたび登場する。が、これは一般的には「ルール違反」(ただし厳密な定められたルールではないので守る義務はない)とされている。

〈中略〉


オニオン装甲(タマネギ装甲)〉

オブジェクトに使われている装甲。
高耐火反応剤を絶妙なバランスで混合した鋼板を、何十何百と重ねた積層構造(耐核用の鉛の層も含む)となっており、それによって従来兵器を無効化する、圧倒的な堅牢さと核爆発すら耐える驚異的な衝撃拡散効果を有する。
アニメ第01話冒頭にて詳細な外観と、核の時代からオブジェクトの時代へと移行する切っ掛けとなった、14ヶ国連合艦隊との壮絶な戦闘が描かれた。

〈以下大幅略〉




〈主な登場人物・中央が「お姫様」で、際どい
和服姿の横を向いている女性がこの3人の上官〉

OH001



《主人公ヒロイン:ミリンダ・ブランティーニ(通称
「お姫様」)が搭乗するこの物語の主人公メカ》


名  称:ベイビーマグナム(BABY MAGNUM)
分  類:総合マルチロール型第1世代
種  別:戦場制圧用兵器
所  属:『正統王国』第37機動整備大隊

全  長:75m(主砲最大展開時)
装甲材質:2cm厚×500層(溶接など不純物含む)
推進機関:静電気+レーザー型推進システム
最高速度:時速530km

武  装:主砲・回転アーム式兵装×7
     副砲・レーザー、コイルガンなど


OH・BM02


なお7本の主砲砲身は、砲身内の電流回路の変換でプラズマ砲・コイルガン・レールガン・レーザーガンなどの、電磁光学砲身へと変換が可能なようです。
それぞれの発射エネルギーを無駄にしない為、砲身自体は主砲はもちろん100門に及ぶ小口径砲身まで、全て円筒形の絶縁体を含む砲身に覆われています。レールガンと呼ばれる、電磁発射シシテムは2本のレールに挟まれるのが原則ですが、選り密閉性を高めた方が飛ばす物体(固体とは限りません、プラズマ〈この場合は凝縮された荷電粒子体?〉の固まりなどでも、良いのだそうです)に、全エネルギーを集中出来るそうです。
似た電磁発射システムに、リニアモーターとして有名な、コイル式がありますがこれは必ず金属のような、電導物質を砲弾として使用します。つまりコイルガンは、《物質弾を発射できる大砲》です。
他のレーザー・エネルギーやプラズマ弾が、光線兵器であるが故に基本的に直線にしか飛びませんが、コイル弾は物質弾ですので、使い方によっては擲弾筒弾のように、放物線上に飛ばす事もできます。










TVアニメシリーズ
ヘヴィーオブジェクト第09話
「障害物競走なら普通は泥まみれ 南極大陸 制圧戦」










〈リンク切れ御免〉

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さて、何でこの「第09話」が良かったかと言うと、1つには初めての1話完結と言う事があります。
ここまで、3話→2話→3話と続きましたが、ここでようやく1話完結。しかも、物語そのものも清々しいほど単純明快!理路整然?戦争アクションでチョッとラブコメ!?な、テンポの良い内容で、分かり易く楽しめました。

何と言っても、今回最大の笑い所は主人公男子の片方が、貴族で婚約者がいるというリア充?展開でしょう
しかもこの婚約者様が、またまたロリ系の話し方からして、妙な語尾を付ける面白系美少女!です。しかも、見かけに寄らず大人っぽい、見方も考え方も出来るある意味で小生意気な、偉そうなガキ!です。ただ、これが同じ貴族同士の婚約者とは言っても、実はロミオとジュリエットならぬ両一族大反対!と言う関係。
それも生半可な対立ではなく、両一族共に相手の一族を全滅させたいと思っている位、互いに憎み合っているとか・・・・・・。

ところで余り詳しくない、オブジェクトに関する説明ですが、第01話で一応完結に触れられています。


OH01001

〈歴史上初めて登場したオブジェクト〉


OH01002

〈当初は筏に乗ったような貧相なモノでした〉


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〈14ヶ国連合艦隊との戦闘は一方的で、ついには核ミサイルの攻撃を受けます!〉


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〈核の直撃を受けても、装甲の半分が溶けただけです〉


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〈そして残った兵装で、14ヶ国連合艦隊を壊滅します〉


これが、今では教科書にも載っているという、超兵器〈オブジェクト〉の誕生のエピソードと、この物語の始まりでもあります。
そしてそこから、一気に話は飛んで紆余曲折の末、今回の舞台は南極海となります。


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TVアニメシリーズ
ヘヴィーオブジェクト第09話
「障害物競走なら普通は泥まみれ 南極大陸 制圧戦」



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〈何処か見慣れたノート型パソコンと、少し大きめのカメ
ラによる、いわゆるTV電話。18歳の爆乳指揮官(少尉
ですが実際の功績や能力を考えると、もっと上でもおかし
く無いそうです。理由は男尊女卑のお国柄とか?)世界設
定は21世紀のほんの少し未来と、言う事だそうです〉


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〈そしてその指揮官とお話をしていたのは、主人公の1人で貴族
のお坊ちゃんの何と、婚約者!様-と言うより、ちゃんです〉


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〈指揮官様もその辺事情は、良く御存じのようで笑顔で
「危険な最前線などに、出したりは致しません」って、
彼らの場合大いに成り行きもありますが、ほとんど有り
得無いほどの危険な最前線のような気がします・・・・〉


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〈でもって余り上品とは言えない、しかも隣りに相棒のい
る状態で、色気の無いピロートークをしているところへ、
指揮官様が横から出て来て、「任務ですのでお借りしても
宜しいでしょうか?」明らかに、ダメだと言っても通じそ
うにない相手に、婚約者ちゃんは気前よく、送り出します〉


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〈どうでもいいんですが、1人を引きずり出すだけでなく、
その手が捕まえている相棒も、見事に引きずって行くこの指
揮官の腕力は、いかがなモノでしょうか?〉


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〈で、その巨大な重量が氷を割り、雪に沈む事を考えてお姫様
オブジェクト(ベービー・マグナム)は海上待機なんですが、
どうやら偵察任務に派遣された色男(オブジェクト設計志望の
平民で、お姫様のメル友?それとも・・・・)が、コクピットの空
調の調整を誤ったらしくこの寒冷の南極で、彼女は暑さに悩ん
でいます。ちなみに、男2人は痛いほどの寒さを嘆いています〉


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〈そして和風趣味の指揮官は、ワザワザ強襲揚陸空母の指揮官
室に畳を敷いて、炬燵(こたつ)を出しミカンまで用意した上
でドテラ(褞袍)を着て、温かいココアを飲んでいます〉


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〈とうとう暑さに耐えきれなくなったお姫様は、体
温調節機能付きの対Gスーツを脱いで、事実上の下
着姿に!?でも、しかもそれを寒さに震える2人に
アナウンス!誰も見ていないからいい・・・・ですか?〉


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〈するとそこへ、レールガンの待ち伏せに必至で逃
げ回るメル友から、目標の指示が来ます。山があっ
て、他の光線兵器は使えません。唯一実体弾を発射
できる、コイル砲なら放物線を描いて狙えるけど?
の答えに、「それでいいから目標に、コイル弾を降
らせてくれ!」と言われると、素直に照準して発射!〉


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〈火の玉となって降り注ぐコイル弾が、計算通り
の地表岩盤を割り、大きな反動押さえる為にレー
ルガンに備え付けられていた、多くのケーブル・
アンカーを見事に使いモノにならなくしました。
レールガンは、自重に耐えられずに次々と倒壊〉


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〈更には、ここまでしてテロリストが守ろうとした
ものが、実は無人観測基地に設置した主人公達の国
の、通信衛星をハッキングする為の中継装置だと判
明。そこから、月面に造られた高級リゾート地帯に
向けての、衛星からのレーザー照射。地球に向けて
は、大気で拡散するほどの微弱なレーザーでも、月
面を大気代わりに守っている、人工の光学式ブライ
ンド・ネットを撃てば、どんな小さな傷でも太陽の
直射を月面は受ける事になります。急激な高温と外
部との極端な温度差で、一気に人工地帯の空気は拡
散し、真空の中で人間はひとたまりもありません!〉


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〈しかもそこには、例の貴族お嬢さんも滞在し
ていました。それを確認して、思わず貴族坊ちゃ
んはマジ切れ!?それを、どんな風に誤解?し
たのか「そんな直接的な要求、嫌いじゃネェで
すけど・・・・・・」などと言って、頬を赤らめます〉


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〈結局ギリギリで、レーザー照射を止める事に成
功しましたが、自分の国が(軍が)目標を仕留め
る為には、自国の大貴族の一人娘を巻き添えする
事も厭わないという事実だけが、苦汁(にがり)
のように残りました。もちろん他の多くの、何も
知らない人々も一緒に。要はテロリストのやろう
とした事に、目を瞑っただけなのですが・・・・〉


OH09030

〈事情が分から無い、携帯TV電話の向こう側では、
男同士が何やらコソコソやっているようにしか、見
えなかったのでしょうか?「一体何を、やってやが
んですの!?」と、お冠(かんむり)!!です〉


OH09032

OH09033

〈月面でも何が起ころうとしていたのか知れて、事態
がようやく落ち着いた頃、改めて2人はTV携帯電話
で婚約者同士らしく、落ち着いて話しています。ただ、
この中で彼女は彼が「平民」と一緒にいた事に触れ、
常に最前線では無いか?と、危惧したようです。つま
り平民は最前線の危ないところ、貴族は安全な後方と
いう常識(?)があるようで、少し気にはなります。
ところで、この婚約者ちゃんはこれほど重要な存在
(今後出番があるかどうかは不明ですが?)
なのに、未だに名前が無いようです〉


OH09034

OH09035

〈エンディングのキャスト紹介でも、このように
ヴァンダービルト家のお嬢様」となっています。
ちなみにこの第09話・TV放映時点は、2015年
11月末ですが、現在の原作にも出ていないそうです〉


OH09036

〈危険な事をしても必ず武勲を上げて生還して、家
督を継ぐから待っていろ!との彼の言葉に、嬉しそ
うに微笑む「ヴァンダービルト家のお嬢様」あれ?
でも既に、2人でオブジェクトを倒した時に勲章も
貰ってますから、武勲は既に充分と思いますが?〉

-------------------


今回のお話は、明確に貴族のお坊ちゃんとその婚約者がメインでした。
毎度の事ですが、色々と活躍しながら天才遣留学生とお姫様の方は、コクピットの空調メンテをしくじって、お姫様が暑くて(南極海で!)とうとうパイロット・スーツを脱ぐ!?という事態に、男子2人が「脳内イマジネーションで体温を上げる?」という配慮かと、深読みをするくらいしか2人にとっての、良いところはありませんでした。しかし天才留学生が、信じられないほどの恋愛音痴のクセに、美人と見るとすぐメルアド交換を申し込むなど、お姫様としてはもちろん素直になれない原因が、色々あります。
そもそも、「エリート」に恋愛が許されるのか?

ただ恋愛とか、男女の問題は別にしても彼女の学生君に対する信頼は、もはや疑いの余地はありません。
どんなに突飛で、常識外れの指示でも「彼の言葉」で有れば、今のお姫様は無条件で即座に実行します。この新世代の超大型兵器と、その構造や行動に詳しく天才と呼ばれるだけの、知識と分析力を持った技師志望の学生。貴族でありながら目的がある為か、それとも大雑把で単純な性格故か、平民ともタメ口で付き合う珍しい貴族様。
正規の?短期訓練過程を終えて、「索敵を主任務とするレーダー分析官」軍人として配属された、体力と行動力は人並み以上だが、やや考え無しのこの貴族様とのコンビ。いや、お姫様も加えたトリオは、単純な防御力と攻撃力に特化した超兵器を相手に、これまで不可能とされて来た戦闘方法を、次々と成功させて行きます。

この原作者は、『とある魔術の禁書目録』と同じ人ですが、実にキャクターの描き込みと、その人物達が活躍すべき状況設定が、上手いと思います。
「とある~」シリーズは、アニメに限って言えば「学園都市」と言う、ある種その時代の外の世界とは隔絶された、独自の世界を背景にキャラクター達が、好き勝手に動き回れる状況を設定しています。TVアニメとある科学の超電磁砲』の第1期最終回で、いみじくもヒロイン・御坂美琴が言ったように、「ホント退屈しないわ、この学園都市は!」と、まさにキャラクターの為の世界設定となっています。
当然そこには、突っ込見所が満載ですが、彼らを自在に動かす為には、この作者は多少の一般世間的タブーを破る事も、厭いません。その為、残酷だとか有り得無いだろうとかいう事態が、次々と発生したりその事後処理が、どうなっているのか?など、直接その時の物語とキャラクターに関わらない限りは、ほとんどたぶん敢えて無視していると思われます。

当然その事は、今回のTVアニメヘヴィーオブジェクトにも、遺憾なく発揮されています。
むしろこの世界は、より以上に3人組が気持ち良く(見ている方にも)動き回れる為だけに、全世界を設定したと言っても良いと思います。そもそも国の在りようが、主人公達が所属している国でさえ、良く分かりません。と同時に、別にこの3人組を中心に見る場合には、彼らの周囲だけが鮮明で、後はどうなっているのか良く分からない!と言う構造は、ある意味でまさにこの原作者が、「とある~」シリーズで世に問うたとも言えると思います。

もちろん、「とある~」シリーズもこの作品も、TVアニメ化有ったればこそと言えるかも知れませんか、これは本来発行元である《角川書店・KADOKAWA》の、狙いでもあったのでしょうから、原作者だけの問題では無いと思います。
結局最後の問題は、この物語が如何に収束し、軟着陸をするか?だと思います。ここまでの展開を見る限り、この作品に悲劇は似合いません。3人と名無しの貴族お嬢様が、どう上手く収まるのかどうか?
そこが今、一番の不安要素です。




-------------------

前期・2015年11月末までの放映分として。


《09話・前期分のオープニング主題歌》















AnimeNihilismSarcasm



《09話・前期分のエンディング主題歌》










〈リンク切れ御免〉












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Title

> 現在の原子炉や考えられている核融合炉は、究極的にはその熱エネルギーでタービンを回し、発電するものです。

核融合炉の発電方法ですが、現在実用されている核分裂炉(原子炉)のように熱でお湯を沸かしてタービンを回すというものではないそうです。核融合を起こしている炉心からは多量の電子が放出されます。炉心の封じ込めに電磁力を使用するタイプの核融合炉の場合、たくさんの電磁コイルで炉心が覆われています。この電磁コイルに炉心から飛び出した電子が通ると電流を発生します。これを直接発電というのだそうです。ただし取り出せる電力よりも、炉心の封じ込めに必要な電力の方が上回っているために実用化に至っていないのだと昔聞いたことがあります。
「機動戦士ガンダム」に出てくる熱核融合炉は、架空の素粒子であるミノフスキー粒子による斥力場によって炉心の封じ込めを行っている設定だったかと思います。発電方法は同様に直接発電だと思います。

核融合炉って発電機なんだ!?

HINAKAです。


イヴュマー 様

丁寧な御説明を、ありがとうございました。
いやはや浅学にして、「核融合炉」が「直接発電器」だとは、まったく知りませんでした。要は〈超高圧〉と〈超高温〉でプラズマ化した核エネルギーを、何とか上手く発電用タービンを回す事により、より小さくて巨大な電気エネルギーを得られる!のだと、漠然と思っていました。何しろ「」ですから!!
まさか、そのものが「発電機」になるとは、全く思っていませんでした。全く汗顔の至りです。

ただそうなると、素人考えでも『取り出す電気エネルギーよりも莫大な電力で、超高圧・超高温を封じ込める?』と言う矛盾に、気が付きます。
これでは中心部は、確かに小さくても周囲は恐ろしく巨大なモノとなり、果たして得られるエネルギーに見合うのか?という根本的な問題になるかと、思います。と言うよりも、近代から現代の社会を支えている動力は、ほぼ全て最終的には「回転運動」によって生み出されたモノです。電磁場であろうが、水車であろうが、ガソリン・エンジンを初めとした内燃機関であろうが、蒸気機関であろうが、結果として何かを回す事で回転運動を生み出し、それを動力としています。

瞬間的な爆発のエネルギーを除けば、この回転動力こそが近代技術の基礎なのだろうと思います。
それを無しに、直接動力となるエネルギーをコンパクトに、しかも継続的に取り出せる事が出来れば、理想的なのでしょうがか必ず障害が(原子力のように生命自然に対して致命的な・・・)発生するような気がします。

繰り返しになりますが、丁寧な説明をありがとうございました。







Title

身近な直接発電には、すでに実用化されている太陽光発電パネルや燃料電池、熱音響エンジンなどがあると思います。タービンなどの軸回転エネルギーから電力を取り出すのは、直接発電に比べると、どうがんばっても発電効率で大幅に劣ります。直接発電が「生命自然に対して致命的な障害を発生するもの」だと一概に決めつけるのは如何なものでしょうか。原子力(核分裂炉)は「回転動力」ですよね。「回転動力こそが近代技術の基礎」であるといった思い込みにしがみつくより、ちょっとしたパラダイムシフトを受け入れる方が楽しいんじゃないかな、などと愚考致す所存であります。

ちなみに「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツのメインエンジンが熱核融合炉であることは周知ですが、先述した通りメインジェネレータ(主発電機)であるのはもちろん、とくにドム型の場合は、炉心付近の熱によって、吸入したエア(大気)もしくはプロペラント(推進剤)を熱膨張させ噴出することで主推進力としても利用しています。大気中で吸気するものを熱核ジェットエンジン、宇宙空間で大気の代わりにプロペラントを使用するものを熱核ロケットエンジンと呼びます。「超時空要塞マクロス」に登場する VF-1 バルキリー のメインエンジンも同様に主発電機 兼 主推進機となっています。大気中では熱核ジェットエンジンとして(熱核融合炉の燃料が続く限りですけど)ほぼ無限に近い航続距離があります。劇場版マクロスでは死の星となった地球上をすみずみまで単独無給油で飛び続けてたりしました。

勘違いされると、困るのですが・・・。

HINAKAです。

イヴュマー


> 直接発電が「生命自然に対して致命的な障害を発生するもの」だと一概に決めつけるのは如何なものでしょうか。原子力(核分裂炉)は「回転動力」ですよね。「回転動力こそが近代技術の基礎」であるといった思い込みにしがみつく~

エッと稚拙な表現の為に、誤解をされてしまったのなら、お詫びします。
「回転動力」が「人類の基本動力」であると言う点はそのように申し上げたつもりですが、「近代技術の基礎」と言う点は「如何に回転動力を効率よく自動的に発生させるか?」と言う点に、「近代技術の基礎」が在るのだと申し上げたかったのです。歴史的に言えば、「正円の車輪の発明と摩擦による軌道への動力伝達技術(大きく捕らえて鉄道はもちろん、ゴムタイヤによる舗装道路。空気を吸い込み圧縮し、燃料を混合させて爆発推進力にする、ジェットタービン。液体燃料を気化させ混合し、爆発推進させるロケットのタービン機関も含みます)の『近代に於ける飛躍的な向上』が動力発展の基礎となっている」と申し上げたかったのです。
「全ては、円運動と摩擦から始まっている」というのが誰の言葉か忘れましたが、基本的にはそれだけの話しで、熱核融合がそれだけで電気エネルギーを得る事が出来るとは、御指摘を受けるまで全く知りませんでした。個人的には触れていませんでしたが、核エネルギーは制御と廃棄物処理・汚染除去の問題が解決しない以上、常用の動力機関とは認めたくありません。まだまだ、研究途上だと思います。
正直言えば、常温核融合が可能ならば、一番良いのではないか?と考えています。最も大きな問題となるのは、高温と高圧力ですからその心配が(たぶん)無い常温で常圧力なら、少なくとも制御は容易だと思います。汚染物質の有無は、未だ良く分かりませんが・・・。

そして、話題にしている『ヘヴィーオブジェクト』ですが、見事にこの辺の問題を回避しています(無視しているとも言いますが・・・)。
「動力炉」という言葉は出て来ますが、それが何を燃料(エネルギー?)にして、どのように動力を発生させているのかは、全く分かりません。
ですがこれはもう、現代SFアクション・ドラマのお約束でしょう。「安全で無限のエネルギーがある!」と言う前提がなければ、金字塔とも言える『(旧)宇宙戦艦ヤマト』も存在できません。その点で、物語としての「波動エンジン」の登場は、ある種革命的だったとも言えると思います。

長くなりましたが、最後に未だに不思議なのですが現代科学技術文明を支えている、「電気」とは何なのでしょう?
これを問いつめる気は毛頭ありませんが、電磁場さえ在れば何処でも発生させる事の出来る、ある種無限のエネルギー?にして、万能のアイテム。簡単に?発生させる事が出来ながら、完全に蓄える事が出来ず、勝手に自然放電して消えて行く。在る古代歴史学者によれば、「電気の恩恵がなければ、現代社会は古代ローマ社会と同等か、それより劣るかも知れない」そうで、「化学技術の産物である、火薬や爆薬などは一瞬のエネルギーとしては古代を凌駕するが、連続性と多岐に渡る応用性を考えると、遠く『電気』の存在に及ばないと思える」と、記しています。
科学者でない故かも知れませんが、不思議と納得できる気がしています。

では、また。



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プロフィール

HINAKA

Author:HINAKA
『あんのんブログPart2・HINAKAの戯れ言』です。
本来は、『あんのんブログ・HINAKAの雑記』としてSo-netブログであったものが、So-netブログから追い出されて、ここで新たに構築するモノです。

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