《過去記事完全転載》OVA版『ブラック・ラグーン』第3期の最終5巻と原作マンガ第9巻より。アニメの外見とマンガの内面・・・。



この記事は2011年07月12日旧ブログ現FC2ブログ記事リンク済みを、そのまま転載修正したものです。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

OVAブラック・ラグーン第3期シリーズ・第5巻(完結)
Roberta’s Blood Trail005

既に拙ブログ記事、〈Black Lagoon :Roberta’s Blood Trail OVA Episode 4ブラック・ラグーン:OVA 4(リンク済み)〉にある通り、このOVA第5巻はシリーズの完結編であり、さり気なく原作よりもシビアに、原作よりも易しく物語を終結させています。


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OVA BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail 005 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD

〈このパッケージ画像はBlu-ray用のものですが、DVDでも初回特典版は同じはずですが、とにかくこちらが気に入っているモノで・・・〉



BLRG09.jpg

ブラック・ラグーン 9 (サンデーGXコミックス)

  • 作者: 広江 礼威
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/10/19
  • メディア: コミック


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ブラック・ラグーン 8 (サンデーGXコミックス)

  • 作者: 広江 礼威
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/07/19
  • メディア: コミック


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ブラック・ラグーン 7 (サンデーGXコミックス)

  • 作者: 広江 礼威
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/10/19
  • メディア: コミック


その辺は、かなり強く意識されて作られたようなので、原作マンガとそれに沿ったアニメ化でありながらも、何が違うのかを具体的に見てみたいと思います。


当然マンガ原作もアニメも、ネタバレ全開!
ですので、この先御容赦下さい


OVABLACK LAGOON
Roberta’s Blood Trail005




リンクがいつまで保つかは、分かりません!

毎度の事ながら、配信リンク映像はいつ切れるか分かりませんので、今回のポイントとなる部分のみの、カットをまとめてみました。


BK501.jpg

完全に、エンディングに入っています。
これまでとは異なる音楽が流れ、セリフは一切ありません。


BK502.jpg


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どうやらラブレス家は、安泰のようです。
使用人達も穏やかな日々を、送っているようです。


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どうやらロベルタの右足は、完全に義足で歩行困難なようです。


BK506.jpg

新しい使用人候補の、資料でしょうか?何か写真を見ています。
この辺は完全に、ビデオ・オリジナルの場面です。


BK507.jpg


ファヴィオラが控え、主夫婦(たぶん・・・)を待っています。
右端の男もファヴィオラと同時に、後に下がったところを見ると、既に働いている、使用人のようです。何となくあの、アメリカの特殊部隊の隊長に似ている雰囲気ですが、幾ら何でもそれは無しでしょう!



BK508.jpg


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あの無敵のモンスター・ワンマン・アーミー、ロベルタが今や立ち上がるのもやっとです。
胸に光る十字架が、今の彼女の全ての心境を、物語っているようです。
仮にガルシア君と結婚して、領主夫人になっていたとしても、既にその服は真っ黒な喪服で、右袖は存在しない腕を示すように、虚しく揺れています。



BK511.jpg


ガルシア君に左手を取られて、何とか立っていられるという状態のようです。
左目も、おそらくもう光は失っているのでしょう・・・。さらにその左手の、指も既に二本失っています。薬指に指輪があるようにも、見えましたが包帯と区別は付きません。この辺はアニメでもスッキリと描いては、くれていないようです。



BK513.jpg



領主のガルシア君に手を取られ、ゆっくりとしかし不確かな足取りで、ロベルタが歩み始めます。
これが、現在と未来のラブレス家の行く末を、暗示しているように思えてなりません。

これらの場面は、原作マンガではわずか2コマで片付いています。



BCLGM0901.jpg


BCLGM0902.jpg


その代わりに、原作マンガではロックにこれからのラブレス当主夫妻(たぶん・・・)が被る、大きなリスクと現実を語って聞かせます。
この部分は、アニメには一切存在しません。代わってレヴィが端的に説明するだけです。それどころか、このOVA最終第5話に、ミスター張(チャン)自身は一切登場しません。
彼の役目と分担は、前回の第4話で綺麗に片付いた!と言うのが、アニメの中での解釈なのでしょう。

しかし、どんなにアニメで細かい語りはなくても、その痛々しいまでのロベルタ満身創痍の体と、それを支える坊ッちゃんが決して逞しく無い対比が、ある意味で全てを物語っています。
もはや猟犬でも狼でもない、片手片足片目。体の本来二つある部分で、戦う為に必要な部分は全て片方を失い、坊ちゃんの支え無しには満足に歩く事すら、容易では無いのです。
ファヴィオラを始めとして、人の良さそうな使用人達と、これから採用する人達の手助け無くして、もはやこの家族と屋敷は機能しないのです。

それよりもむしろ、このアニメでより多く語られるのは無法と暴力と恐怖と麻薬が支配する、このロアナプラと言う掃き溜めの街。
そこで自らは拳銃すら保たずに、昼間と夜の闇の中間に立って、その行く末を見定めると思い定めた男が、実はそれを貫こうとして、敢えてその闇の支配者の賭に乗った!事が、結果として彼がどう生きて見せようと、実際には「夜の闇しか存在しない(これはここでの造語です)」この街で、最も深遠なる場所まで到達し得る

別の言い方をすれば、ロックは素手で暴力や麻薬のような、本来は闇の底で生きる為に、最低限必要な恐怖さえ持たずに、その街の闇の頂点と互角に張り合える、本人にとっては理性と知恵
しかし、それに踊らされる側から見れば、「あの穢れた街で、死人とワルツを踊り続けるがいい・・・(アニメでのファヴィオラの言葉)」で、これはマンガ原作のファヴィオラの最後の言葉と同じです。

そして、マンガ原作で語られるアニメでは省略された言葉。
「アンタはこの街一番のクソ野郎だ!

さらに、これもアニメで省略された、ガルシア君の言葉。
貴方はもう・・・この街の人間だ

逆に、原作では色々とミスター張に言われていますが、アニメでは端的に最後にレヴィが、まとめています。
「生きた人間の目で、あの街(ロアナプラ)を見るのは苦痛か?だが、お前は確かに一度はあそこまで行ったんだ・・・
と、夜の海から夜景の美しいロアナプラの、最も中心にそびえる大きなビルを、指鉄砲で狙って見せます。
そうその中にミスター張や、屍者の軍団を率いるロシアン・マフィアの幹部バラライカが、いるのでしょう。そして、今回それぞれがそれぞれの思惑で、ロックの賭に乗りその手の平で、一度は踊って見せたのです。いや、ロックによって思わず、踊らされたと言っていいでしょう。
だからレヴィは、アニメの方ではそれを評価したのだろうと、思います。

マンガ原作とアニメ、それぞれ終わらせ方はだいぶ違います。
ロベルタは、マンガではほとんど無傷に見えます。アニメでは、もはや半死人に近い状態で、それでもガルシア君と生きようと、よろめきながらも歩を前へ、進めているように見えます。一方ロックは、ロアナプラの夜と昼の境界線に立ち、黄昏からこの街を見ようとしていましたが、結局誰から見ても、《完全にこの街の人間になった》事は、間違い無いのでしょう。本人がどう思うと・・・。

ただ、その在り方にアニメはマンガ原作とは、違いを付けたのだと思います。
マンガでは最後にロックは、ミスター張に直接聞きます。
「・・・俺は、悪党かな?」
張は、それには直接答えず、ラブレスの若き当主達の行く末を、予想して見せます。
「連中が、幸せをつかんだとでも?冗談じゃない、ラブレスに待っているのは茨の道だけさ
このセリフの最後の部分は、このコマでも見る事が出来ます。


BCLGM0902.jpg


ただアニメでもマンガ原作でも同じなのは、結局ロックは闇の世界で死者とワルツを踊り続けるしか無く、あれだけの事をしてあれだけの目に遭いながら、ロベルタとガルシア君達は例え茨の道でも、紛れもなく勇敢で善人(原作マンガでの張のセリフ)な、生き方をして行くと言う事です。
そしてこれが、アニメ・シリーズの第2期の最終回・マンガ原作の第5巻の、日本編で出会ったヒロイン。
ロシアン・マフィアのバラライカに潰される、日本の小さな古くからのヤクザの娘・雪緒(ゆきお)に、言われた事に連なります。
貴方が、どちら側にも立っていないつもりでも、実際にもう決まっている事は変えようがない!


ブラックラグーン・日本・マンガ.jpg

ブラック・ラグーン 5 (サンデーGXコミックス)

  • 作者: 広江 礼威
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/03/17
  • メディア: コミック


特にこのシリーズ第3期のOVAでは、最初からレヴィが何度もこの件について、ロックが拘っていると指摘しています。
そして結局のところ、彼はこの第3期OVAで、見事に自分があの悪徳と背徳の街の中でも、《悪党》で有るほど立派に、ロアナプラに染まっている事を思い知らされたのです。それも、死に神とワルツを踊る街で、拳銃も持たずに素手でこの街の、二大巨頭と張り合えるほどの実力を持った・・・。

だからこそ、その二人からも一目置かれ、レヴィにも見放されずに済んでいる・・・。
最後に本当にどうでも良い事ですが、南米のラブレス家は良いとして、この悪徳と背徳の街の理性(たぶん本人はそう思っていると思います)と拳銃である、ロックとレヴィはいつまで《清い関係で居るのでしょうか!?》暴力協会にいる、CIA現地エージェントのシスター・エダではありませんが、「あの二人が、まだ男と女の関係じゃないと言う事の方がこの街最大の不思議さ!」です。


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『あんのんブログPart2・HINAKAの戯れ言』です。
本来は、『あんのんブログ・HINAKAの雑記』としてSo-netブログであったものが、So-netブログから追い出されて、ここで新たに構築するモノです。

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