「
今 、
何が起こっているのですか? 」
「児童ポルノ禁止法」という法律で、18歳未満の児童のヌードや性描写のある写真やビデオ、DVDを持っていると逮捕されるという規制がなされようとしています。(
単純所持規制 )
また将来的には「年齢設定が18歳未満」か「見た目が18歳未満に見える」漫画やアニメ、CG、ゲームなどの規制が行われようとしています。
本来は実在の児童を性的虐待から守るための法律なのですが、ポルノ規制や漫画やアニメ規制を強く主張する団体などが、国会議員に働きかけ、この法律を漫画やアニメを規制するための表現規制法に変質させようとしています。
08年07月08日現在、自民・公明の政府与党案が衆議院に提出されており、臨時国会で審議入りする予定です。
「改正児童ポルノ禁止法」与党案の状況
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/ html/gian/keika/1DA43DA.htm
「改正児童ポルノ禁止法」与党案の内容
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/ html/gian/honbun/g16901032.htm
・単純所持規制の条項(与党案)
第七条の見出し中(略)自己の性的好奇心を満たす目的で、児童ポルノを所持した者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。 ・三年後に漫画、アニメ、CGを規制すると宣言している附則条項 附 則 (施行期日等) (検討) 第二条 政府は、漫画、アニメーション、コンピュータを利用して作成された映像、外見上児童の姿態であると認められる児童以外の者の姿態を描写した写真等であって児童ポルノに類するもの(次項において「児童ポルノに類する漫画等」という。)と児童の権利を侵害する行為との関連性に関する調査研究を推進するとともに、インターネットを利用した児童ポルノに係る情報の閲覧等を制限するための措置(次項において「インターネットによる閲覧の制限」という。)に関する技術の開発の促進について十分な配慮をするものとする。 2 児童ポルノに類する漫画等の規制及びインターネットによる閲覧の制限については、この法律の施行後三年を目途として、前項に規定する調査研究及び技術の開発の状況等を勘案しつつ検討が加えられ、その結果に基づいて必要な措置が講ぜられるものとする。 一部報道に漫画やアニメの規制は免れた、と書かれましたが、それは全くのデマです。 この様に三年後に規制するための条項が設けられているのです。 なお民主党案では単純所持は導入せず、取得罪を導入し、盗撮なども対象にしています。 また「児童ポルノ」という用語を「児童性行為等姿態描写物」に改め、「風俗犯罪処罰法ではなく、あくまでも児童に対する性的搾取・性的虐待から児童の権利を保護するための法律であることを明確にする為です。 なお漫画やアニメの規制は導入しないとの事だそうです。 民主党の「児童ポルノ禁止法改正案」では「取得罪」新設、盗撮も処罰http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/ 2008/06/12/19922.html 民主党案全文。http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num= 13495 参考リンク: 漫画やアニメ、ゲームの表現は規制されるのか?http://www.ohmynews.co.jp/news/20080313/22046 児童ポルノの単純所持禁止にアニメ・マンガ・ゲームは含めるべきか否か?http://gigazine.net/index.php?/news/comments/ 20080313_child_anime_manga/「
漫画やアニメなどのコンテンツ産業は日本の基軸産業として 、
認められているはず 。
それを潰しかねない危険性に国会議員は気づかないのか? 」
全く気づきませんし、見向きもしません。 芸術まで対象になる定義の曖昧さなど問題があっても、マスコミや業界が問題点を伝えないので、児童ポルノ=幼い子どもを性の対象にしたポルノという解釈のままです。漫画やアニメなどのコンテンツ産業がどうなろうと知った事は無いのです。 逆に規制する方が主婦や老人などの有権者に受けがいい上に、コンテンツ産業を育てるといった行為は、族議員や業界が集票田でもない限り、ほとんど関心を持たれません。 携帯サイト規制の例ですが、総務省がフィルタリングを義務化の告知をした際、未成年が締め出されるなど業界は大混乱に陥りました。もちろん産業として大ダメージを受けたのは言うまでもありません。しかし議員はそんな事には一切関心を持ちませんでした。そもそも、「
空想や妄想の産物 」に過ぎない、
実在しない想像上のフィクション! この有り得無い物を、様々技法で具現化する事に、人間は古来よりまさに不断の努力を重ねてきたと言っても、過言ではないでしょう。有史以来、有名なところでは「
ギリシア神話 」の時代から、人々は何とか
この創造上の架空の存在を 、
イメージを定着させ具現化しようと 、
様々な技法を試みました 。
現在「
芸術 」と称される多くの絵画や彫塑、時には建築にまでその当時の考えられる、いや当時の常識どころか、現在の技術力を持っても不可能な様な方法を駆使して。
現在では「芸術」して珍重されそれら多くのモノも、その当時にあっては人々を楽しませるモノ、あるいは崇拝や畏敬の象徴して、崇められるモノでした。
いわば現代のエンターティメントとも、言えるでしょう。
しかし今、あの文化・芸術創造者にとっては、
悪夢で暗黒の戦前戦中を経て 、ようやくこの国では「
表現の自由 」実に単純明快で、簡潔な一言が国家最高の法規「
憲法 」よって、各個人に保証されたのです。
その鬱積した不満の爆発の一つが、
他国に例を見ない二大輸出文化産業 を、たった一人の天才によって確立されました。
そしてそれは後に、更に別の分野で発展した電子産業と結び付いて、
これまた世界に類の無い 「
電子ゲーム 」として、より大きく産業としても文化としても、発展したのです。
しかし今、この国の政権与党は「
憲法 」を欺き、「
表現の自由 」を
踏みにじろうとしています 。
実在の多くの児童が、性的な虐待の中にいる、今この現在に何を勘違いしたのか「
妖精 」や「
天使 ・ 悪魔 」などの、存在が科学的に証明されていない存在から。
「
幽霊 ・ 妖怪 ・ 宇宙人 」に至るまで、その存在する世界の物語や、背景の在り方など一切無視して、もちろんそれを作り上げる、創造者の労苦などに何の価値も置かずに、取り締まりの対象にしようとしています。
大切なのは、何を置いても《今まさに性的な虐待や搾取の対象とされている、今そこにいる現実の児童達!》を如何に素速く助けるのか?その一点に掛かっています。
創造上の事物や 、
空想の中で少年少女の姿をした者達 では、
決してありません!! ところが今回審議される法案では、フィクションの取り締まりには熱心でも、実際の児童と呼ばれる少年少女。この国では、「少年法」などの兼ね合いから18歳以下が全て少年少女として、扱えるようになっています。
女性は、
法的にも16歳から結婚できるのに ……。そして現在、「児童ポルノ」とは18歳未満の全ての男女を、対象としています。性的という概念では、17歳と9歳を同列に考えるのは、いかがなモノかとも思いますが。
逆に言えば、「
18才未満に見える! 」と誰かが主張する、
フィクションの中の 20歳の若い女性の裸身でも 、十二分にその創造者は逮捕起訴できるのです。
そして何よりも致命的な欠陥は、大変残念ながら我が国での、
児童に対する猥褻行為や性的虐待などの 、「
児童ポルノ加害者 」の最も多くが実の両親を含む、
家族親族や保護者的な立場にある 人々です。
しかし今度の改正法もまた、「
両親や保護者の立場にある人の親権には踏み込まない! 」表現はかなり違うと思います。ですが、要するに保護者的立場にある人が、その被保護者に性的な虐待や、猥褻行為をさせていても、余程ハッキリとした証拠が無くては(実はあっても、ですが……)逮捕起訴どころか、要求が有れば被害者である児童を、その手に返さねばなりません。
この言わば肝心な問題点には、触れて履いても踏み込んではいないと言う、実に曖昧な表現で法律としての呈を為していません。一方で、架空妄想の産物を表現した人は、容赦なく逮捕起訴が出来るという、荒唐無稽としか言い様の無い、「
一体何を本質的に取り締まりたいのか? 」是非、微に入り細に渡って教えて欲しいモノです。
また、自分達はアニメやマンガ、ましてゲームなどには興味も関心も無いからと、安心しているかも知れない、健全なお父さんやお母さん、お爺ちゃんやお婆ちゃん。
とんでもありません!何年も前の息子や娘、孫達の全裸写真やビデオ・8ミリフィルムはもちろん、水着でもそう解釈する人がいれば、これも十二分に証拠となります。そうです、場合によってはそれが理由で、逮捕起訴される可能性があるのです(悪質には抜け道があり、善良な場合は簡単に逮捕というのも、大いに疑問ですが……)。
そしてこの
改正法案 は、与党の絶対多数の中で堂々と可決成立する事は、もはや目に見えています。
あの、これも悪法の呼び声高い「音楽CDを売る為に!」と、声高に叫んでわずか5日で成立した、ダウンロード(DL)禁止法。施行後1年経ちますが、CDはまるで売れ行きを伸ばしません。当てが外れた音楽業界は、ネット上での音楽取り引きに、より厳しい規制を盛り込む改正(改悪)法案を盛り込むと意気込んでいるようです。
先進各国で、音楽収入の多くを未だにCDに頼っている国は、もはや我が国だけだそうです。他国ではネット上の有料取り引きが、当然となっています。ちなみに、このCDの売り上げから、AKBと声優も含めたアニメ関係を抜くと、
この国の音楽業界は一気に崩壊しかねない! という見方も、有るようです。
そしてアニメとマンガ、ゲームを骨抜きにしたらどうなるのか?
いつものように、「
そして責任を取る人は誰もいなくなった! 」で、通るのでしょうね……この国では。
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theme : 児ポ法・メディア規制に反対です!
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