この全24話TVアニメ・シリーズ『
Over・Drive(オーバー・ドライブ)』という作品は、原作もそうですがアニメも、いわゆる専門的には突っ込みどころ満載のようです。
この辺の詳しい事は、原作も含めて熱心に解説されてある、
フリー百科事典・ウイキペディア『Over・Drive(オーバー・ドライブ)』(Wikipedia・リンク済み)を参照していただいた方が、手っ取り早いと思います。今回御紹介するのは、主人公ではなく原作から
大幅にグレードアップ?した、ヒロインのTVアニメ・シリーズ内での成長というか、変化をしつこく追求してみたいと思います。
と言うか、これがなければこの
アニメの魅力は半減以下!と、敢えて断言しましょう。
もちろんそれがほとんど、個人的な趣味の産物である事を否定する気は、全くありませんが客観的な事実としても、相応であると言う事を見ていただきたいのです。
今でこそ社会的な話題性(もちろん余りいい意味では有りませんが……)で、色々と取り上げられる事の多い自転車競技ですが、特にロード・レースは注目浴びてきました。
ですが、この作品の原作が発表された当時は、余りメジャーとは言い難い、かなりオタク性の強いジャンルであったかと思います。
もちろん、何かに話題として拙ブログ記事にも、取り上げさせていただいている、
宮尾岳氏の、何と読み切りで日常の自転車店を通して、人と自転車の関わりを描いている《
並木橋通りアオバ自転車店》シリーズは何ともう10年以上、何度かシリーズ名を変えて通して46巻に別冊1巻。しかも現在も続刊中という、驚くべきシリーズです。
そこのシリーズの特徴は、著者自身が何度も巻末等で述べている様に、「
自転車に関してはウソは描かない」という信条に従い、描かれる自転車は忠実に再現されています。ただこれも何度も強調されている事ですが、「自転車を描く事はマンガに向かない」という事です。
もちろんこれは、アニメにも言える事で、そもそも自転車は構造物が剥き出しの上、乗る人物(キャラクター)の身長や体型に、大きく左右される事が自動車やオートバイとの違いだと、繰り返し具体的に述べられています。
今回取り上げるTVアニメ・シリーズ『
Over・Drive』もCGアニメを取り入れているとは言え、色々と無理を承知で押し込んでいる部分はあるようです。
ただ今回、その事に付いては余り触れるつもりはありません。基本は、飽くまでもヒロインであるところの《
深澤ユキ》の存在と、その特に心情の変化に注目します。
特に、アニメ作品中ではナレーションが誰の声(キャラクターの誰か?)かを、エンドロールでもハッキリさせていません。ナレーションや各キャラクターの過去を語るモノローグを引き出す声(同じくナレーションですが)ですが、それも敢えて(実際は間違いかも知れませんが……)同じくヒロイン《
深澤ユキ〈声・名塚佳織(なづか・かおり)氏〉》と、解釈します。
なお、余談になりますが
名塚佳織氏は、アニメの声優として『おじゃる丸』の子石役として、また同じ大地丙太郎監督の異色作『今、そこにいる僕』のヒロイン〈ララ・ルゥ〉役として、1999年にデビューしています。
ただ舞台の子役として、1993年からミュージカル『トラップ一家物語』のアガーテ役などで、活躍していたそうです。近年の代表作としては、『交響詩篇エウレカセブン』のヒロイン、エウレカ役が知られています。少女から年輩までをこなす、現代の中堅実力派と言って、過言では無いと思います。何より活動の範囲が広く、特に近年アニメの声優としての活躍が目立ちますが、舞台や映画の吹き替えなど声優と言うよりも、実力派の女優という感じです。
ただ、TVドラマの出演は少ないので、その辺での知名度が今一つかも知れません。なお、文字通り文武両道というのか、少女時代に7年間のバイオリンを修得した時期があり、現在でも巧みな演奏を同じく声優で歌手の水樹奈々氏の舞台で、伴奏として披露した事があるそうです。
また、ジャズダンス、タップダンス、水泳、スノーボードなども特技とするなど、多才な人物として知られています。特にダンサーとしては、舞台を務める事もあるそうです。
今回話題にしているTVアニメ・シリーズ『
Over・Drive』は2007年放映の作品ですから、この声優の中では既に中堅の地位とも言える存在です。
更に蛇足ですが、主人公の篠崎ミコトの声を演じる梶裕貴氏の最新代表作は、『マギ』のアリババ・サルージャ、『進撃の巨人』のエレン・イェーガーと、なっています。
★「百聞は一見に如かず」という事は、「一見は百聞に足りず」という事で、見ていただいた方が早い!という事を、改めて実感しました……
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theme : Over Drive
genre : アニメ・コミック