森薫著「乙嫁語り」目当ての『ハルタ 2016-APRIL Vol33』です。
なんとまったく、予想外な事に《「語らい」は中編》でした。
つまり、3部作という事になります。しかもお話は、予想通りの空回りパリアちゃんを何とも見事に、〈歌を歌わせる〉事で、いい感じにウマル君が持って行きました。これならばこれから2人の仲も、グンと近くに・・・と思っていると、予想もしない突発事態が発生します。
これだから、森薫作品は油断が出来ません!しかしこの突発事が、上手い方に転がれば2人の仲も更に進展する予感も!?もちろん、上手く転がれば・・・ですが。
果たして「予定調和」なるモノが、この2人特にパリヤさんに訪れるのか!?
まだまだ目が離せない様な、状態に思えます。何しろ空回りと浮き沈みのパリヤさんと、マイペースのウマル君ですから噛み合えば最高のカップルなのでしょうが、パリヤさんの思い込みの激しさと、極端な感情と言動の乖離(かいり)を、どうウマル君が解釈してくれるかが、ポイントになって来た気がします。
ただ、今回も16頁なんですよネ。だから中編で計3部作なのか?と思うと、かなり残念な気がします。
なお今回、パリヤさんの歌声を聞いていたのは、ウマル君だけでしたので果たして、上手なのか程々なのか下手かは、定かではありませんが、彼女の知られざる一面が見えた事は間違いありません。
色々と問題の多いマンガ誌ですが、今回はその他の作品もなかなか良く、『狼の口~ヴォルフスムント~』は間違いなく佳境です。
更に連載では、『ルドルフ・ターキー』・『不死の猟犬』・『碧いホルスの瞳』そして、今回で最終回の『華麗なる虚偽』などが、盛り上がっています。読み切り連作の『ヒナまつり』も、特に今回は良い出来の一編だと思います。
実際には、相変わらず正体不明のマンガ誌ですが、何となく落ち着いてきたようには感じます。
問題は、心配していない本命の『乙嫁語り』を除く、長期連載及び連作陣が中断や息切れを起こさずに、それぞれにふさわしいまとまり方をしてくれる事を、切に願います。せっかく、それなりの盛り上がりを見せて来たのですから・・・。
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theme : マンガ家・森薫、エマ・乙嫁・シャーリー他
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