毎度おなじみ、
森薫著『
乙嫁語り』目当ての「
ハルタ 2017-JUNE Vol.45」です。
今更ですが今回は、アミルさんどころかカルルク君も出てきません。
ただひたすら、この物語に使われる「
鷹狩り」とその主人公〈
鷹=イヌワシ〉についてです。
興味が無い場合は、ひたすらその精緻でダイナミックな
マンガ家森薫氏の作画技術を、御堪能ください!
イヌワシ(犬鷲、狗鷲、Aquila chrysaetos)は、タカ目タカ科イヌワシ属に分類される鳥類。
イヌワシ属の模式種。ベルクート(Berkut)とも呼ばれる。
《分布》
アフリカ大陸北部、北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸。
冬季に南下することもある。日本では亜種イヌワシが周年生息する(留鳥)。

イヌワシの分布図
(深緑:周年生息域)
〈中略〉
《形態》
全長75~95センチメートル。
翼開張168~220センチメートル近くになる。
全身の羽衣は黒褐色や暗褐色。後頭の羽衣は光沢のある黄色で、英名(golden=金色の)の由来になっている。
尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)は淡褐色。中雨覆や風切羽基部の色彩は淡褐色。
〈中略〉
《生態》
開けた森林や草原などに生息する。
食性は動物食で、哺乳類、鳥類、爬虫類、動物の死骸などを食べる。
日本ではノウサギ、ヤマドリ、ヘビ類が主で、とりわけノウサギがもっとも重要な餌である。
上空から獲物を発見すると、翼をすぼめ急降下して捕らえる。通常は単独で獲物を捕らえるが、1羽が獲物の注意を引きつけもう1羽が獲物の後方から襲い掛かる事もある。珍しいケースでは小ジカを襲う。
〈後略〉
もちろん《
乙嫁》成分はおろか、カルルク君すら登場しません。
註:「猛禽類(もうきんるい」)」という言葉は、学問的に明確な意味を持たないそうです。
鳥類の分類としては、「タカ」という言葉は使いますが「ワシ」という言葉は、日本語の固有名詞としか使用されません。実は「鷹(タカ)」という言葉の方が古くからあり、強く神々しく美しい鳥として特別扱いされていました。逆に「鷲(ワシ)」という言葉には、粗暴で下品な悪食という意味が、後に付け加えられたようです。
一説には「オオタカ」が最大級の鷹の代表であるのに対し、「イヌワシ」が同格の下品下劣で粗暴な猛禽の代表とされた事が、原因だと言われています。これは、矢羽根などにする時に「オオタカ」に比べて「イヌワシ」の羽が、美しくなく矢羽根としても適していなかった事が、原因だとされています。
鷹が小型のものを、鷲が大型のものを示すという説明は、近代になってから一般化したようです。
また英語の「HAWK」を「鷹」と訳し、「EAGLE」を「鷲」と訳したという説もあります。
〈続きを見る〉
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