医学部専門予備校運営のプロが絶望した、この国の「入試差別」の実態
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56954
#現代ビジネス
そもそも、
大学医学部受験の男女比が明らかになっていないのに、合格者(入学者)の男女比だけを並べても余り意味が無いのかも知れません。
ですがここまで極端に偏りがあると、《
東京女子医大》以外の大学には、やはり偏りがあると言わざるを得ません。
金沢大学 12.8% 日本海側の基幹的国立総合大学
国立大学医学部で、
女子合格率最低。
(但し私立の金沢医科大学は、43.5%のほぼイーブン)
東邦大学 47.3% 帝国女子医学専門学校が前身
私立大学医学部で、女子合格率が最高。
福井大学 45.7%
1997年看護学科創設・2003年に旧福井大学と統合
島根大学 46.3%
2003年に島根医科大学と統合
弘前大学 43.7%
国立大学で最初に医学部の医局制度廃止を打ち出す
〈国立大学医学部で、女子合格率が高い上位3位。
高い事には、訳がある?〉
何でこんな簡単な事に、いままでだれも記気が気が付か無かったのか?
確かに大学の
男女別入試合格率というモノは、その大学の性格や設置されている地域などで、
異なる事は当たり前です。問題はその差が、最大と最低の差では無く(ここでは色々あるという事にしておきますが、47.3%と12.8%ではやはり同じ国立大として問題だとは思います)極端に、ある割合に偏ると言う事です。
仮に、男女の受験率が50%:50%だとしたら、恐らく女子の方が合格率が高いだろう事は、大方予想の付くとところです。
しかし医学の特殊性や、医大の問題を考える時女子の受験率が下がるのもやむなし・・・と言う気は、します。基本授業は6年間、最終的には「
他人の命や人生を直接預かる仕事を目指す」と言うのは、かなりのハードルです。
ですが、というかであればこそ、そもそも超難関と言われる入学試験に挑み、他の女子が4年で卒業するところを6年も掛けて卒業するという、大前提が有るにも関わらず挑戦するというのは、力試しでは済まないでしょう。となればこの合格男女比は、50%を最大と考えてその中で適度に散るのなら、納得が行きます。
実際、公立と私立共に50%に近い合格者がある事からも、当然だと思います。
ところが、どー言う訳かまるで〈
談合〉でも有ったかのように、7:3から6:4の間に収まるというのは
どう考えても不自然です。
しかも女子の合格率は、それより下がそれより上を、大きく上回っています。九州大学の17.9%は笑えるにしても、ほとんどが20~30%台に落ち着いています。本当ならここで、他大学部の入試合格者男女比と見比べてみたいのですが、そういう資料は見当たりません(この医学部の受験合格者比率の資料は、「朝日新聞社」が情報公開請求をおこなって、文科省から入手したモノだそうです)。
やはりこういう問題は、専門家に他の受験資料などと比較検討していただいて、自然なモノか人為的な事かを、ハッキリして貰うしか有りません。
この『
2017年度の医学部入試の結果』によると、そもそものきっかけとなった「
東京医科大学」の女子合格率は43.0%と近年に無く高い水準で、よほど優秀な女子学生が多かったのでしょう。同学年男子は、かなり厳しい状況になるのでは無いでしょうか?
ちなみに、別の資料によると数年前には女子合格率10%台という年も、あったそうです(同・現代ビジネスの記事より)。
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