さて、ここでこの
物語シリーズにおける大きな「
キーワード」が出てきます。
『
思春期症候群(ししゅんきしょうこうぐん)』と、いう言葉です実際この物語りは、登場人物がそれを理解するか無視するかに関わらず、進行し・展開して行きます。と言うのも、この現象(?)は当事者以外のその他大勢には、知覚できないのが最大の特徴です。
そしてこの敢えて第1部とした、冒頭3話の当事者は『何とあの有名人、3年の
桜島麻衣(さくらじま・まい)先輩だ~』と紹介されるほどの、有名人で在り著名人だった。
理由は、彼女が高校入学を機会に「芸能活動休止」を宣言し、事実現在では全く公の場に姿を見せなくなった、どころか、それまでの活動の後始末もあって、「実際に学校へ登校し始めたのは、1年の夏休み明けからだった」らしい。なまじ子役デビューから、華々しく活躍し〈
国民的アイドル〉と言われるまでになると、既にクラス内の派閥的な体制が固まった状態では、本人の性格もあって、新たに溶け込むのは難しい。
結果、彼女は「
空気」という存在になった。
そこにあるのが当たり前で、誰もがそれを知っているのにまるで、存在しないかのごとく扱う。自らも中学生の妹があの「
思春期症候群」のせいで傷だらけになり、自身の肉体にも何もしていないのに〈
大きな傷跡が残るほどの大出血〉をした跡が残る、主人公・
梓川咲太(あずさがわ・さくた)君もまた、自ら「
空気」になる方法を選んだのでした。
もっとも、彼には信頼に足る友人が2人もおり、麻衣さんの「たった2人?」という問いかけに、「死ぬまで付き合えれば、2人もいれば充分でしょう?」と、答えています。
確かに高校時代に、「
生涯を共に出来る友人」何てのが、2人もいたら卒業してハイさようならと言う友人が10人いるよりも、遙かに充実しているかも知れません。
表面だけの、大人の付き合いを知る麻衣さんには、多分かなり堪えたでしょう。そしてこの回ではもっと決定的な、自分を「
既に全国に知れ渡った有名人」と、自意識過剰では無く客観的な事実として、受け入れている麻衣さんに信じられない事態が生じます。
自分のマネージャーにして、母親。
少なくも、高校に進むまでは例えそれが表面的な事象としても、最も親しい肉親にして仕事上のパートナーとして、信じていたその〈
母親〉に裏切られた事が、「
芸能活動中止!」という形でのサボタージュ、一種の反抗表明でした、
それは「好きな事を、好きなようにやりたい為にその好きな事を辞めて、何の解決になるんだ!」と言う、咲太君との出会いを得て大きく変わりました。更に自分がバニーガールの扮装をしても、知覚できない(見えない・聞こえない・触れない)人の範囲が、どんどん拡大して既に住んでいる市内(神奈川県の藤沢市)では、咲太君以外誰も知覚できないという状態に、大いに危機感を煽られたのでしょう。
これも咲太君の言葉に従って、「
芸能界復帰!」を、桜島麻衣さんは決意します。
その為には、どうしても現マネージャーである母親との対決が、必要だったのですが・・・。
〈ちょっと先をのぞき見ます〉
〈キス・シーン〉
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