森薫著による『乙嫁語り』目当てのハルタ・Vol79-2020年11月号
さてこまった!この森薫という作者は、通常のストーリー・マンガならアッサリと通過するか、せいぜい数頁で終わらせるような、ある種何でも無い日常の一コマでも、この様に見事ドラマに仕立て上げてしまう。
正直なところ、説明のしようがありません。結果としては、〈見て・読んで下さい〉としか言い様がありません。これはまさしく、マンガというメディアの「絵の力・作画のマジック」としか、言い様がありません。
確かに心情的内容としては、実にドラマチックでまささしく「想いは千々に乱れども~」と言う登場人物達の内面が、そこかしこに淡々と描かれています。この、〈淡々と描く〉能力と言うのが、この作者の真骨頂だと思います。
正直な話、物語は最初の3頁と最後の2~4頁で、充分に成立します。
それなのに会話や言葉では無く、「絵」だけで描いて見せるところが、この作者の恐るべき力量だと少し寒気?を感じながら、納得してしまいます。
しかも物語全体から見れば、今回のお話しは唯の繋ぎまさにタイトル通りの「分岐点」に過ぎません。1話を使って、この先への興味と関心。まさに「ワクワク感」を盛り上げてくれた・・・逆に言えば、今回のお話しは〈それだけ〉に過ぎません。
まったく、続き知りたい身としては、何とも堪えます。
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theme : マンガ家・森薫、エマ・乙嫁・シャーリー他
genre : アニメ・コミック