抗うつ剤に効果が無い?報道に関して……。
18歳未満、慎重投与を 「新世代」抗うつ薬
厚労省、警告指示へ
(March 26 〈Tue〉.2013,08:46
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1999年以降に国内で承認された抗うつ薬は、18歳未満に投与した際の効果に疑問があるとして、厚生労働省が「投与は慎重に検討すること」との内容を添付文書の「警告」欄に記載するよう、製薬会社に近く指示する方針を固めたことが22日、分かった。
海外の試験で、18歳未満のうつ病患者に薬の有効性を確認できなかったのが主な理由。抗うつ薬には成長期の子どもを中心に、精神状態が不安定になり自殺の衝動が引き起こされる場合があるなど、副作用の問題が指摘されており、安易な処方を防ぐ狙いがある。
一方で、現場の医師には「薬の効き目には個人差がある」として、投与の必要性を訴える意見もある。患者が急に服用をやめると、症状が悪化する危険もあり、関係学会は、不安がある場合は医師に相談することなどを呼び掛ける。
対象は、99年以降に国内で承認された「新世代」と呼ばれる抗うつ薬7種類のうち、エスシタロプラムシュウ酸塩、塩酸セルトラリン、デュロキセチン塩酸塩、ミルタザピン、フルボキサミンマレイン酸塩、ミルナシプラン塩酸塩(いずれも一般名)の6種類。残るパロキセチン塩酸塩水和物は2006年以降、同様の記載がされている。
これらの薬は製造販売の承認前に、大人を対象にした試験で有効性や安全性を確認。一方で低年齢層に絞った試験はしておらず、投与すべきかどうかは医師の判断に委ねられている。
厚労省と独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」が海外の複数の試験結果を調査。本物と偽物の薬を明かさずに、投与したグループを比較すると、症状の改善度合いにほとんど差がなかった。偽物の薬を投与したケースでは、薬が本物で効果があると信じ込み、症状が改善する「プラセボ効果」が反映されている。
「新世代」を含む抗うつ薬全般については、24歳以下の患者が自殺衝動を起こすリスクが高まるとの海外の研究データがある。厚労省は06年、注意を促すために、研究内容を薬の添付文書に加えるよう指示した。
〈以下略〉
「18歳未満の服用・使用には注意」と言う点は、以前から指摘されていたそうです。
どうも第1報が、「認可抗うつ剤に効果が無い事を確認」的な物だった為に、一気に「第三世代の抗うつ剤に、効果が無い事が判明か!?と、報道されたので「所詮『抗うつ剤なんて効かないし意味が無い』とか『そもそも鬱病などと言うモノが無いのだから薬も無効』などというアンチ鬱病主義的論調」が、一気に膨らみました。
問題は、まず服用年齢とテストが、単独服用法だった事です。
当然と言えば当然ですが、その薬に効果があるかどうかでは、「その薬だけ」でなければ、試験になりません。しかし、実際の精神疾患で薬の単独服用は、ほとんどありません。
個人差が大きく、同じ薬であっても効いたり効かなかったり、他の薬との併用はこの分野では、通常的で当たり前の事です。
と言う訳で、結論的には以前からの指摘されていた通り、「未成年者への処方には注意が必要」という事が、明確になったという事です。
そもそも、アンチ鬱病主義の方々には、専門の病院やその家族関係者のサークルへの、見学を期待します。また軽度の鬱病と診断され、「薬の服用で何とか仕事に従事している」人の御家族の心労にも、耳を傾けて欲しいモノです。
「夫が出社した後、帰宅するまで一切TVは観ません。もし、聞き覚えのある路線で『人身事故で運転見合わせ』などという報道が流れたら、心配で居たたまれなくなりますから」
また極稀に、家族の無理解から療養中の父親が、発作的に家族全員に取り返しの付かない事をする例も、無い訳ではありません。
専門家の中には、「潜在的には成人の10人に1人は、精神疾患の兆候があると言っていい」という意見もあるくらいですから、アンチな人も実は既にそこまでアンチで在る事が、実は病理的には「精神疾患」なのかも知れません。
今では昔は頑固な変人で済んだ人が、「異常者」と言われる、厭な時代です。
何とも、息苦しい世の中です。
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