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森薫著『乙嫁語り』掲載の『ハルタ・6号』2013年06月発売の6号ですが……急展開!です。




ハルタ 2013-JULY volume 6 (ビームコミックス)ハルタ 2013-JULY volume 6 (ビームコミックス)
(2013/07/13)
八十八 良、入江亜季 他

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もちろん、森薫著の『乙嫁語り』の続きを読みたい為に、購入しているのです。
もちろん、味付けの変わった作品が多いので、それぞれの作品も読むのですが、やはり本命はこれ!

『乙嫁語り』ハルタ版では第四話に当たるその名も「砲撃」です!
とにかく、急転直下で怒濤の展開です。アミルさんの実家が、「裕福な家に嫁に出した、アミルさんの姉妹がことごとく恐らくは、虐待死され牧草地のアテが無くなりました。1度はそもそも行き遅れのアミルさんを、ほとんど体よく厄介払いした形で、12歳のカルルク君のところへ、騙したのも同然に20歳のアミルさんを嫁がせました。しかし肝心の、裕福な一族に嫁がせた娘達が、次々と命を落とすと、この際アミルさんでも構わないから、取り返して改めて嫁がせよう!」という、身勝手極まりない考えから、場合によって力尽くでもアミルさんを奪還しようとアミルさんが嫁いだ家のある街に乗り込んだのですが……
身勝手で安易な、考え無しの力押しは、街を挙げて待ち構えていた人々に、こてんぱんにされ《馬の鬣と尻尾の毛を切るという彼ら遊牧民にとって最大の屈辱》を与えられて、見事に失敗しました。
しかし相変わらず「牧草地は足りない」が、他から対価を払って牧草を購入するのは面子が許さないッ!という、相も変わらず身勝手な一族の長老(親父)達が出した結論は、「ならば奪い取るまで!」という、もはや安易や身勝手を通り越して、無茶で無謀で後先の事を考えない暴論暴挙でした
しかもその頼りの綱が、南下政策を続けてしきりと国境近くの遊牧民と、小競り合いを繰り返しているロシア軍と組んで、しっかり稼いでいながらここ何年も関連の無かった、一族の関係者です.
それも破格の条件で、ロシア製の近代兵器と言える大砲から銃機。最新式の元込め式から、使い慣れた先き込め式まで、これまた多数!しかも、それだけではなく使い慣れた手勢まで、加勢してくれると言う、余りにもうまい話!!アミルさんの兄で、一族の次期長として期待されている、アゼル君は「あの場にいる全員を、叩き殺してやりたいと思った」とまで言っています。

そして、武器と加勢を得て彼らが、奪うべき土地とはどこなのか?
実は、こちらも余り深刻には、考えていませんでした。ちょっと、考えれば、察しが付きそうなんですが……。
そして、今回の表紙にあるように〈例えようもない愚かな選択の果てに。〉


今さら何をと言う感じですが、もちろんネタバレ満載です!



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アミル・砲撃1 アミル・砲撃2

〈向かって右側が今回の表紙、左側が最終ページ〉

という訳で、何とアミルさんの実家・ハルガル家が目を付けたのは、何とアミルさんが嫁いだカルルク君の家、エイホン家の有る街でした。
明らかに私怨の入った、選択でしょう。無理を通して騙したように、行き遅れの年上の娘を嫁にやりながら、自分達の都合で取り返そうとする。相手が応じなければ、力尽くでも……しかし街の定住民を、甘く見た結果が、大失態を招きました。そこで大人しく引っ込んでいればいいものを、またしても今度は本気で「土地争いの戦争」を仕掛ける事に、したのです。

しかも、息子で次期頭首のアゼルさん曰く「~我々が勝てば多くを得て、負ければ奪われるだけの話だ。だがそれは己の力のみでやればいい」遠縁の同族と言うだけで、気前よく武器も人手も援助してくれると言う、バダン家は、明らかに大国ロシアの国境軍と手を組み、その武器を手に入れたのです。
ロシア軍の狙いは、南下政策の中で国境線の曖昧なこの地域での遊牧民と定住民の争いです。双方が相争い、共倒れならば上々。もし勝つとすれば、自分達が武器を供給した側のハズですから、堂々とその権利を主張して実行すれば良いのでしょう。仮に反対側が勝ったとしても、無傷とは言えない相手を支配下に置く事も、自分達との提携相手を攻撃したと幾らでも、言いが掛かりを付ける事も自由です。
つまり片方がロシアの武器を使って、相手を攻撃すると言う事は、一方的だろうが五分の勝負だろうが、ロシアにとっては都合が良いのです。そしてその事を、どうやら次期頭首のアゼルさんは、よく分かっているようです
「我々は、誰にも使われたりはしない。ましてロシアの手先など死んでもならん
と前号Vol.5「バダンとの会談」で、若い者だけの集まりの中でハッキリと、宣言しています。

そしていよいよ、大砲(と言っても馬で引いたり、人が押したりして動かす事が出来る、木製の車輪と台座で出来た、丸い砲弾の軽量砲)が18基に狩猟用の長銃身銃これは先込め式と、最新式の後込め式がありますが、どちらも単発式です。一人、二丁分有るそうです。そして、人数分以上の短銃に、手投げ弾まで揃っています。
本来のアミルさんの実家が、50人ほどですが弓と剣の腕前は、皆アミルさん以上だと言います。そして、ハルガル応援が100人ほど、つまり全員が銃で武装した上に、馬上で弓と剣はもちろん、銃も使える完全な騎兵です。この兵力で、いきなり何の前触れも無しに、アミルさんのいる街を襲ったのですから、もちろん〈奇襲〉です。

街の背後に広がる高台の上に、早くも展開していました。
まだアミルさんに未練のある実家の親父は、アミルさんの従兄弟に、戦いが始まる前に逃げるように(その上で捕らえる?)、伝えさせましたが従兄弟が予期した通り、アミルさんはキッパリと拒絶します。
そして、まだ説得役の従兄弟が戻っていないのに、大砲による第一次攻撃が始まりました。この砲弾は、要するに鉄の弾ですので、落下しても爆発はしません。しかし日干し煉瓦作りの家々は、簡単に破壊されて行きます。

アミル・砲撃55 アミル・砲撃66

「街の人が戦うとなれば、夫も戦う。夫が戦う以上妻である自分も戦う
そう言い切って、従兄弟を送り返したアミルさんは、急ぎこの事をカルルク君に伝えます。
カルルク君は、相手の中にアミルさんの実家が入っていると聞いて、顔色を変えますがアミルさんは、キッパリと言い切ります。
嫁いだ以上こういう事もあります
圧倒的な火力と機動力を持つ相手が、街そのものを更地に(欲しいのは牧草地であって、街や家では無いので)するつもりで、遠慮無く攻撃してきます。しかも、武器弾薬の量は豊富で長引けば、街の方が不利です。
果たして、突破口はあるのか?実家の、父や兄達と戦うしかないアミルさんは、悲しみを堪えて愛用の弓矢を取ります。「ロシアの手先になる気はない!」そう言い切ったアミルの兄に、この状況を打破する手だてがあるのでしょうか?

乙嫁語り』まさに急展開の、いきなり正念場です。



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